当wikiは、高橋維新がこれまでに書いた/描いたものを格納する場です。

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尊敬している人はいますか?


 いません。

 世の中には、色々な分野で輝かしい業績を上げている人がいます。弁護士の中にも、能力が高くて結果を出せる目覚ましい弁護士がいます。お笑いの世界にも、いつまでたってもおもしろいさんちゃんや松ちゃんというレジェンド芸人がいます。
 でもそういう人はほぼ例外なく自分のやっていることが好きなのです。好きで得意だからこそあそこまでのクオリティを発揮できるのです。彼ら彼女らは、好きなことをやっているだけなのです。そういう意味では好きで益体もない漫画を描いている私と一緒だし、対等です。
 
 自分の嫌いなこと、不得意なことにプロ根性だけで高水準のクオリティを発揮できる人がいたら、私も尊敬できたと思います。でも多分、そんな人はいないのです。どんな分野であろうと、その分野のオンリーワンが高いクオリティを出せるのは、その人自身がその分野を好きで、得意だからなのです。その人がそういう分野に出会えたことは運が良かったのでしょうし、うらやましいとは思いますが、尊敬という感情は出てきません。繰り返しになりますが、結局彼ら彼女らは好きなことをやっているだけだからです。

 私はまだ自分がオンリーワンになれるほど得意な分野を正直見つけられていません。だからここに書いてあることは、それを見つけられた人を腐して自分が精神的に安定するための奴隷道徳です。それは否定しません。私が持っているこの矛は、他でもない自分自身に最も容赦なく襲いかかってきています。

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