2016年11月20日に放映された「徹子×さまぁ〜ずの爆笑芸賓館 イチオシ芸人GP2016」を見た。
黒柳徹子が初めてネタ番組の視界に挑むという触れ込みであったが、徹子が司会をやっていた点以外は普通のネタ垂れ流し番組である。徹子が合間合間に述べる感想は辛辣だったり頓珍漢だったりでおもしろかったので、まあいいのだが、ただのネタ垂れ流し番組で満足してはいかんだろう。ネタ垂れ流し番組の何が悪いかは「ENGEIグランドスラム」の感想で散々述べているので、そちらを参照いただきたい。
以下は各ネタの寸評であるが、全体的に尺が短めだったので、それほど中身のある感想は書けていない。
1.サンドウィッチマン
「犬の尻を撫でる」という件が繰り返し出ていたので、いつもの足し算感が薄れていたのは良かったと思う。
2.ロッチ
中岡が大阪の変なオッサンを演じるコントであるが、クオリティが今一つなので、礼二とかに比べるとどうしてもキャラクターとしては見劣りしてしまう。「お好み焼きが熱い」とか、「かき氷を食べてキーンとなる」とかっていうのは、口で言わずにもう少し芝居で伝わるようにしてもらわないと白けてしまう。
コカドは、やっぱり演技力をもっと磨いてほしい。
3.タイムマシーン3号
なんか、関がウマすぎてちょっと引いてしまう。せっかくのデブのフラがあるのだから、もう少し隙を作れば自然と笑えるようになる気がするが、あまりうまく言語化できない。何というか、ウマいのはいいのだが、役者の芝居を見ているような緊張感があってリラックスできないのである。本当にできる芸人は、この「隙」も意図して作り出せるもんだと思うが。
4.アンガールズ
アンガールズが売れ始めた頃の醍醐味は「ヘタクソさ」とそこから生まれるシュールな感じだったのだが、どんどんネタの内容が普通になっている。そうなると、二人とももっと演技力を高めて欲しい。
5.次長課長
やっぱり、河本は色々うまい。キャラクターの演じ具合とか、豹変した後のドスの利かせ方とか、間とか、全部うまい。
6.ダイタク
双子のコンビである。
他に言えることがあればよかったが、特に言うことはない。あのネタはまああのネタでいいと思うが、せっかく双子なんだからプライドを捨てて「ザ・たっち」みたいなことをやってもいいと思うけどね。
7.永野
アメトーークの「パクリたい-1グランプリ」でやっていたネタである。こんなようなネタが膨大な数あるみたいなので、なんかファミ通町内会的な香りを感じてしまうのは筆者だけだろうか。
ただ「くまさん応援大会」(今回は徹子に合わせて「パンダさん応援大会」だった)の「はい疲れた終わり」という終わり方は散々客に協力を求めているくせに非常に唐突で、見ていて腹が立つ。そのズレを笑いとしたいのかもしれないが、特におもしろくもない。もうちょい、考えた方がいいと思う。
8.パンクブーブー
いいと思う。
9.ライス
改めて思ったが、関町はうまい。
このネタも、畳み掛ける感じが非常に好きである。
10.バイきんぐ
いつも通り、西村がボケで小峠がツッコミである。途中、ショパンの音楽を流して二人でボケる件があるが、あそこは余計だと思った。ただ、好みだとは思う。
11.Aマッソ
女性同士のコンビ。「実際にいそうなおかしな人」を関西弁でツッコむという社会風刺的なネタであるが、それにしては加納のツッコミが今一つである。台本を読まされている感じが拭えないので、もっと本心から怒っている感じを出さないといけない。関西弁で迫真のツッコミをする女芸人の先達はいくらでもいるので、それに追いつかないといけない。
12.よゐこ
このネタは好きであるが、濱口は芝居がヘタである。
有野は輪をかけてヘタである。
13.コロコロチキチキペッパーズ
ネタは良い。西野の台詞が少し聞き取りにくい場合があるのが難点か。もっとはっきりと喋ろう。
14.U字工事
なんというか、よく聞いてみるとボケの一つ一つはしょうもない。それをしゃべり方とキャラクターで誤魔化している感じは多分にある。
15.ネルソンズ
筆者はかなり好きである。緩急がはっきりしていていいネタだと思う。
16.ダブルブッキング
何か、エンタ芸人みたいに小さくまとまっている感じがどうにも苦手である。芝居もエンタ芸人のアンジャッシュや陣内みたいにクサい。
17.ジャングルポケット
太田とおたけがボケのコントだったが、二人とも見た目が斎藤よりまともなので、あまりボケには向いていないと思う。マジでボケている感じも足りない。
18.カミナリ
ボケの内容は普通なのだが、ツッコミの言い方が変である。それをそのまま処理せずに進めていくので、かなりシュールである。シュールであるゆえに、筆者は好きである。ただ、売れる臭いはしない。いい意味で、売れてほしくない。
19.TKO
マッサージ屋のコントだったが、マッサージ屋の木下が客の木本から逆にマッサージを受けるというボケが多目で、あまり変化がなかった。TKOならもっと色々入れられると思う。
20.馬鹿よ貴方は
平井の変さはどうにも作り物の臭いが抜けない。
21.マツモトクラブ
黒柳徹子がやっている不動産屋に物件を探しに来た人の一人コント。徹子のモノマネは、もっとうまい人がたくさんいると思うので特筆すべき点ではない。あと、徹子というキャラクターが特に笑いにつながっていなかった気がする。
22.ニッチェ
ネコになったお母さんが戻らないのが一番おもしろかった。もっと長いこと泳がせるとおもしろくなる気がする。
23.あばれる君
ネタ中に出てくる例えが分かりにくい。
24.三四郎
ネタでは小宮がツッコミなのだが、小宮が間違いを訂正する役目に回るとどこか腹立たしくなってしまう。あくまで筆者個人の感想である。
25.ナイツ
いつものナイツ。特にコメントなし。
黒柳徹子が初めてネタ番組の視界に挑むという触れ込みであったが、徹子が司会をやっていた点以外は普通のネタ垂れ流し番組である。徹子が合間合間に述べる感想は辛辣だったり頓珍漢だったりでおもしろかったので、まあいいのだが、ただのネタ垂れ流し番組で満足してはいかんだろう。ネタ垂れ流し番組の何が悪いかは「ENGEIグランドスラム」の感想で散々述べているので、そちらを参照いただきたい。
以下は各ネタの寸評であるが、全体的に尺が短めだったので、それほど中身のある感想は書けていない。
1.サンドウィッチマン
「犬の尻を撫でる」という件が繰り返し出ていたので、いつもの足し算感が薄れていたのは良かったと思う。
2.ロッチ
中岡が大阪の変なオッサンを演じるコントであるが、クオリティが今一つなので、礼二とかに比べるとどうしてもキャラクターとしては見劣りしてしまう。「お好み焼きが熱い」とか、「かき氷を食べてキーンとなる」とかっていうのは、口で言わずにもう少し芝居で伝わるようにしてもらわないと白けてしまう。
コカドは、やっぱり演技力をもっと磨いてほしい。
3.タイムマシーン3号
なんか、関がウマすぎてちょっと引いてしまう。せっかくのデブのフラがあるのだから、もう少し隙を作れば自然と笑えるようになる気がするが、あまりうまく言語化できない。何というか、ウマいのはいいのだが、役者の芝居を見ているような緊張感があってリラックスできないのである。本当にできる芸人は、この「隙」も意図して作り出せるもんだと思うが。
4.アンガールズ
アンガールズが売れ始めた頃の醍醐味は「ヘタクソさ」とそこから生まれるシュールな感じだったのだが、どんどんネタの内容が普通になっている。そうなると、二人とももっと演技力を高めて欲しい。
5.次長課長
やっぱり、河本は色々うまい。キャラクターの演じ具合とか、豹変した後のドスの利かせ方とか、間とか、全部うまい。
6.ダイタク
双子のコンビである。
他に言えることがあればよかったが、特に言うことはない。あのネタはまああのネタでいいと思うが、せっかく双子なんだからプライドを捨てて「ザ・たっち」みたいなことをやってもいいと思うけどね。
7.永野
アメトーークの「パクリたい-1グランプリ」でやっていたネタである。こんなようなネタが膨大な数あるみたいなので、なんかファミ通町内会的な香りを感じてしまうのは筆者だけだろうか。
ただ「くまさん応援大会」(今回は徹子に合わせて「パンダさん応援大会」だった)の「はい疲れた終わり」という終わり方は散々客に協力を求めているくせに非常に唐突で、見ていて腹が立つ。そのズレを笑いとしたいのかもしれないが、特におもしろくもない。もうちょい、考えた方がいいと思う。
8.パンクブーブー
いいと思う。
9.ライス
改めて思ったが、関町はうまい。
このネタも、畳み掛ける感じが非常に好きである。
10.バイきんぐ
いつも通り、西村がボケで小峠がツッコミである。途中、ショパンの音楽を流して二人でボケる件があるが、あそこは余計だと思った。ただ、好みだとは思う。
11.Aマッソ
女性同士のコンビ。「実際にいそうなおかしな人」を関西弁でツッコむという社会風刺的なネタであるが、それにしては加納のツッコミが今一つである。台本を読まされている感じが拭えないので、もっと本心から怒っている感じを出さないといけない。関西弁で迫真のツッコミをする女芸人の先達はいくらでもいるので、それに追いつかないといけない。
12.よゐこ
このネタは好きであるが、濱口は芝居がヘタである。
有野は輪をかけてヘタである。
13.コロコロチキチキペッパーズ
ネタは良い。西野の台詞が少し聞き取りにくい場合があるのが難点か。もっとはっきりと喋ろう。
14.U字工事
なんというか、よく聞いてみるとボケの一つ一つはしょうもない。それをしゃべり方とキャラクターで誤魔化している感じは多分にある。
15.ネルソンズ
筆者はかなり好きである。緩急がはっきりしていていいネタだと思う。
16.ダブルブッキング
何か、エンタ芸人みたいに小さくまとまっている感じがどうにも苦手である。芝居もエンタ芸人のアンジャッシュや陣内みたいにクサい。
17.ジャングルポケット
太田とおたけがボケのコントだったが、二人とも見た目が斎藤よりまともなので、あまりボケには向いていないと思う。マジでボケている感じも足りない。
18.カミナリ
ボケの内容は普通なのだが、ツッコミの言い方が変である。それをそのまま処理せずに進めていくので、かなりシュールである。シュールであるゆえに、筆者は好きである。ただ、売れる臭いはしない。いい意味で、売れてほしくない。
19.TKO
マッサージ屋のコントだったが、マッサージ屋の木下が客の木本から逆にマッサージを受けるというボケが多目で、あまり変化がなかった。TKOならもっと色々入れられると思う。
20.馬鹿よ貴方は
平井の変さはどうにも作り物の臭いが抜けない。
21.マツモトクラブ
黒柳徹子がやっている不動産屋に物件を探しに来た人の一人コント。徹子のモノマネは、もっとうまい人がたくさんいると思うので特筆すべき点ではない。あと、徹子というキャラクターが特に笑いにつながっていなかった気がする。
22.ニッチェ
ネコになったお母さんが戻らないのが一番おもしろかった。もっと長いこと泳がせるとおもしろくなる気がする。
23.あばれる君
ネタ中に出てくる例えが分かりにくい。
24.三四郎
ネタでは小宮がツッコミなのだが、小宮が間違いを訂正する役目に回るとどこか腹立たしくなってしまう。あくまで筆者個人の感想である。
25.ナイツ
いつものナイツ。特にコメントなし。
最新コメント