当wikiは、高橋維新がこれまでに書いた/描いたものを格納する場です。

 2016年11月5日放映のめちゃイケを見た。

 今回の企画は「突然ゾンビ選手権」である。

 何も聞かされていない(という触れ込みの)芸能人(めちゃイケメンバーの一部+α)に岡村が「今からゾンビの仮装を自前でして渋谷のスクランブル交差点まで来い」と伝え、仮装やゾンビの演技の巧さを競う企画である。いきなりこういうことをやらされるという意味では、「予告寝起き」に非常に近い。

 予告寝起きと違うのは、呼び出される芸能人の出発地が自宅だったり事務所だったりするため、実際にはスタッフが入れ知恵をしているのではないかということがより強く疑われてしまう点である。特に事務所の後輩を引き連れてやってきた雛形などは、メイクもバッチリであったためこの疑いが強くなってしまった。

 あと、岡村がターゲットの芸能人を呼び出す際には、常に「今からあなたの家で100人ぐらいが参加するハロウィンパーティをやりたい。それが嫌ならゾンビの恰好をして渋谷まで来い(要約)」という話の持っていき方をしていた。今回の企画では予告寝起きと違い、仕掛け人が「突然ゾンビ選手権」への参加者のもとへ行くわけではなくて、仕掛け人の側に参加者を呼び出す必要がある。だから、「参加者がわざわざゾンビの恰好をしてまで渋谷の雑踏に来る理由」を視聴者に納得してもらうためにこういう話にしたのだろう。
 ただまあ、これが何とも嘘くさかったので、もうちょっと何とかならなかったのかというのが正直な感想である。「突然ゾンビ選手権」には哀川翔も参加していたのだが、哀川にマジでこういう脅しのような話を突然持って行ったとしたら、キレて来ない可能性の方が高いと思われるのである。おそらく、最初に全部話がついていて、岡村も哀川も台本通りにコトを進めているだけだろう。岡村の脅しは台本に書いてある台詞であってマジで100人でハロウィンパーティをするわけではないし、哀川がいったん岡村の提案を嫌がるのも台本に書いてある台詞なのである。めちゃイケ特有の、ドキュメンタリーコントなのである。

 ドキュメンタリーコントはいいのだが、哀川も参加させてしまった結果それが分かりやすく嘘くさくなってしまったのが問題である。これがめちゃイケメンバーだけだっとしたら、岡村がマジで突然に「家に来られたくなければゾンビの恰好で渋谷まで来い」という話を持って行っても、何とかしてくれる人ばかりだとまだ納得できるからである。
 まあ、そういう細かいところにもうちょい気を回したらいいんでないだろうか。

管理人/副管理人のみ編集できます