当wikiは、高橋維新がこれまでに書いた/描いたものを格納する場です。

 2016年8月4日放映のアメトーーク、テーマは「仮面ライダー芸人」だった。

 表現作品を扱っているので、ホメ回になりそうだったが、前半の昭和ライダーを扱っている部分では、当時の特撮のジャリ番なりの脚本や設定のガバガバ加減が盛んにバカにされており、たくさん笑いを生んでいた。仮面ライダー芸人たちもこのガバガバさを受け容れて積極的に紹介していたので、仮面ライダーファンの愛や度量みたいなものを感じられて良かった。冒頭MCが「仮面ライダー芸人」というテーマを発表したときの観覧客(ほとんど女性)の食い付きの悪さには引いてしまったが、仮面ライダーだし。

 ただ番組は平成ライダーも含めて仮面ライダーを一通り紹介する形をとっていたため、そこだけで尺を食ってしまっていた。一つ一つの作品に割ける時間も少なくなって散漫になっていたので、もう少し扱う作品を絞っても良かっただろう。仮面ライダーのもう一つの主役、怪人についても最後にちょこっと触れただけであった。平成ライダーの告知をせざるを得ないなら平成ライダーに絞るというのは一つの手だが、そうすると昭和ライダーを貶して笑いをとることができなくなってしまう。悩ましいところである(平成ライダーは、一部を除けば基本的にちゃんとしているので、余りバカにするところはないのである)。

 ちなみに仮面ライダーについては筆者も一家言あるので、色々と言いたいことはあるが、関係がないので控える。ひとつだけ仮面ライダーのお気に入りのシーンを挙げるならば、「仮面ライダーストロンガー」で鋼鉄参謀の戦闘員が電波人間タックルに突如繰り出した「電波返し」と、ゼネラルシャドウがストロンガーとの最終戦で唐突に叫んだ「シャドウ・パワー」である。

 ふたつ挙げてしまったが、これが仮面ライダーの魔力である。タックルの変身ポーズとか、かなりおもしろいと思うが、やっぱり語り出すと尽きないのでもうやめとこう。

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