高橋維新のページ

　2017年8月31日放映のアメトーークを見た。テーマは「兄弟でコンビ組んでる芸人」である。

　千原兄弟・中川家・ミキ・ダイタクとザ・たっちという兄弟コンビを迎えて兄弟コンビにまつわるエピソードを話してもらう回である。

　ただ、やっぱり兄弟だけに彼らの子ども時代の話が多かった。そして、子供時代の話は基本的にほんわかとしているので、全体的な出来もヌルかった。あと、やっぱり腐っても兄弟なので、あまりコンビ間での本気の喧嘩は見られなかった。そこは、やっぱり思いっ切りやってもらわないとそんなにおもしろくならない。

　ザ・たっちはそもそもスタジオに入れてもらえず、ギャグを入れると中継がすぐ切られてしまうという「邪険に扱われる枠」だったが、どうせならこれももっと徹底的に邪険にしてほしかった。とんねるずだったら、呼んですぐ切るみたいなこともやったはずである。今回のザ・たっちは呼ばれるたびに結構な尺で喋っていたし、出てくるエピソードも他の兄弟芸人同様ほっこりとしたものが多かったので、そんなに邪険に扱われている印象は受けなかった（それはすなわち、最後の「中継をブツっと切る流れ」が台本通りのものなんだろうなということがプンプン臭ったということを意味する）し、邪険に扱うのが若干可哀想になってしまったのである。そういう邪険な扱いをされてもしょうがないと視聴者に思ってもらうために、ザ・たっちにはもっとひどい内容のパフォーマンスを見せてもらうべきである。

　総合的には、そんなにおもしろくはなかったということである。あとはやっぱり、人のエピソードに即応して乗っかれるせいじと礼二は流石だと思った。