当wikiは、高橋維新がこれまでに書いた/描いたものを格納する場です。

 2018年のキングオブコントです!
 今年は決勝進出者をギリギリまで発表していませんでしたが、それは別に番組にプラスになっていませんでした。わざわざそういうことをやる意味はないと思います。
 審査員の登場時の演出とか、過去の大会の映像とかをバッサリ切って、ファイナルへの進出者も3組に減らしたので、1ネタに割り当てられる時間が長くなっていたのは良いことだと思います。

 これくらいにして各ネタの寸評に移ってしまいますが、全体的に皆さんお芝居がうまかったので、ヘタな人のヘタさが際立ってしまった印象であります。

<1stステージ>
1.やさしいズ
 松本がコメント時にずっとネタにしていましたが、光るものが何一つありませんでした。2人とも分かりやすいキャラが付与された台本なのに、そのキャラを際立たせる演技力がないんですね。

2.マヂカルラブリー
 今までにない設定ですね。野田もキャラに入れてました。
 ただ、大竹も言っていたことですが、野田の脇汗が非常に気になりました。もしかしたら何かの伏線なのかなと期待して見ていたら何でもなかったので、肩透かしを食らった気分です。ネタにも集中できなかったし。

3.ハナコ
 イヌの行動を擬人化するというネタです。やっぱり、あんまりない切り口で、主役のイヌ(岡部)がきちんと自分のロールを演じ切れていたので良かったと思います。ただ、イヌを飼ったことがない人にはネタの随所に出てきた「イヌの行動あるある」があんまりピンと来ないんじゃないかな。
 イヌ役の岡部の脇汗がやっぱり気になりました。これも、伏線でも何でもありませんでした。

4.さらば青春の光
 森田も東もキャラが堂に入っています。流石のベテランです。
 欲を言えば、森田の正体を東がバラした時に大きな笑いが来るような設定やワードを考えておいて欲しいかなあ。「鼓舞する人」ってサラッと言うだけじゃあなあ。「鼓舞する人は底辺だ」とバラした時ももっとウケが欲しいなあ。東がもっと強く言っていいんじゃないかなあ。「あの人は底辺や!!」って

5.だーりんず
 お芝居はいいんじゃないですか。
 設定に既視感があったのが問題だと思います。それと「かっこつけ払い」や「パニックペイ」というワードチョイスにはあんな強くツッコんじゃいけないと思います。ボケ自体が割としょうもないので。

6.チョコレートプラネット
 松尾はお芝居がいいと思います。
 ネタの展開も好きです。長田が実際に出てきた時の声がボイスチェンジャー使用時の声よりだいぶ高くてちょっとびっくりしてしまいましたが。

7.GAG
 不思議なネタでした。主役は福井の演じる「友達」で、切れ味はありましたけど、「モテない割に斜に構えようとしていて素直にもなれないイタイ童貞」っていう設定もそれにまつわるボケもツッコミも出尽くしている感はあります。
 あと、宮戸が女装して演じていた女店員は「美人のビッチ」って設定でしたが、ビジュアルにさほど説得力がないのが嫌でした。顔で説得力を出せないのであれば振る舞いで出すしかないのですが、他の2人ほどキャラに入れていませんでした。ちゃんとお芝居ができる人は、振る舞いだけで美人の雰囲気を出せますよ。宮迫とか。

8.わらふぢなるお
 いいと思います。ふぢわらが変な人になりきれていました。
 オチは、独白にするんじゃなくて、それまでと同じように相方にツッコませた方が良かったんじゃないかなと思います。

9.ロビンフット
 まあ、おもしろくなくはないんですが、おぐのビジュアルがリアルすぎてちょっと可哀想な感じが出てしまうのは問題ではないでしょうか。モテないハゲのオッサンを笑うっていうのも古臭いですし。

10.ザ・ギース
 2人とも芝居がそんなにうまくないね。
 最後に伏線が回収される作りになっている台本には作成時の労苦を感じさせました。ちゃんと、その後の揉み合いで刀鍛冶のおっさんをもう1回出すことで、繰り返しの笑いを生み出す構造にもなっていたし。

<ファイナルステージ>
1.ハナコ
 もっと長いことやらせて、時たまアドリブで違うパターンも入れさせてみたいネタでしたね。

2.わらふぢなるお
 単純におもしろくなかったです。
 ボケの1個ずつがしょうもないし、それをカバーするだけの演技力の地力もないということでしょうね。ふぢわらは1stステージのボケキャラはきちんと演じられていたのにね。こっちができないのは、1stで演じたキャラが素に近いものだからだったりして。

3.チョコレートプラネット
 ボケの主役の長田がキャラを演じ切れてないのがバレてしまいました。1stステージと違ってボイスチェンジャーも使えなかったからね。
 意識高い系への理解が表面的で、彼らが使ってるワードやグッズをひたすら散りばめているだけだから、芯喰った悪口になっていなんですね。だから個々のボケを並べ立てるだけの展開になって台本の前後の連環も生まれず、ネタに深みが出ないんです。結果、松尾がギャグみたいに連発していた「意識高ぇー!」っていうフレーズも終始スベってしまうんですよ。
 このネタをそのまんまやり続けると無理してるアホだって言われてしまいますよ。

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