・まずは手札の合計を計算する足し算の能力を鍛えること。ただ、やっているうちに「この組み合わせは20になる」みたいなのは覚える。
・要らないカードを切っていって、20や30や50に揃った状態を作るわけである。この状態を、麻雀になぞらえて「張る」「張った」という。
・以下のような組み合わせの場合、[9]と[8]を切れば20で張る(この状態も、麻雀になぞらえて二向聴と言ったりする。ちなみに配牌から二向聴というのはわりとよい方である)。
[3][5][5][7][0][8][9]
・ただ[9]や[8]が自分の番が回ってきたときに出せないという場合もあり得る。その場合次善の策としては、まず[0]を切るというのがある。[0]は、持っていたら色々と使えるカードなのである。
・次に、[8]を切るのではなく、[3][5]を切るというのがある。この場合もカードの合計数は同じになるので、張ることができる。ただし、[8]を切る場合よりも1枚多く切らなければならないのでより時間がかかり、周りにより多くのカードが切られてしまって勝ち分が減るし、他の人にアガられてしまう可能性も高くなる。だから、まさに次善の策である。
・[7]を切って30に揃えるのもありである。
・上記の次善の策をとって[5]を切る場合は、色に合わせて2枚ある[5]のうち切れるものから切っていくということが可能である。だから、切らなければならない札は文字が揃っている方がやりやすいのである。
・更に別の次善の策として、カードを引くというものがある。別の例で考える。
[2][8][3][7][0][D2][4]
・上記の例の場合、[4]と[D2]を切れば張る。二向聴である。[4]を切れない場合、出せるカードがあっても出さずに引いてみる。[0]を引けば二向聴が維持できてめっけもんである。これとは別に、[3]や[4]を引いた場合も、二向聴が維持できる。[3]を引いた場合、捨てるべき[4]と合計すると7になる。つまり以下の状態での二向聴である。今度は捨てるべき札は7になるが。[4]を引いた場合は、捨てるべき札が8に変わり、二向聴が維持される。
[2][8][3][3][4][0][D2][7]
・つまり、数字は小さいものの方が調整が利きやすいので、特に指針がない場合も大きいものから切っていくのが良い。その方が負け分も減るし。
・30や50を出すというのもひとつの切り抜け方である。自分が捨てたいカードの色にすればよいが、大抵その色は維持されないのであまり期待はしない方がいい。また、自分が指定した色でまんまと捨てたいカードを捨てると、周りから「張った」と怪しまれるというデメリットもある。
・上記のうち、「[0]を出す」「引いてやり過ごす」というのは、聴牌の維持の際も使える。聴牌しているのにドボンできるカードが出てこずに自分の番になってしまった場合、普通にやると聴牌が崩れてしまう。[0]を出せば、聴牌が維持されるし、引いたうえでツモ切りができたり、引いたカードと同じ数のカードで手札に捨てられるものがあれば、その場合も聴牌も維持される。ただこういう場合も周りから「アイツ張っている」と怪しまれる危険性がある。
・ただまああんまりこだわっているといつまでたってもアガれない。上記の引くという戦略もあまりうまくいくものではなく、20みたいなデカいものを引いてしまい、それが処理できないまま負けて負け分が大きくなる、という可能性もある。特に、1回ドロー2時間を経てしまうと、参加者の手札にある20や30はほとんど処理されてしまうので、それで張っていてもアガれない可能性の方が高い。そういう場合は、早めに見切りをつけて大きい札を処理していき、通常アガりを狙う方が良い。その方が負け分も小さくなる。
・捨てたい札は早めに捨てるべきなので、乱入で捨てられる場合は捨ててしまった方がよい。だから、場に出される札は常に注視して、乱入の機会は逃すべきでない。逆に自分の順目で捨てたい札が捨てられるときは、乱入で飛ばされることのないようにしないといかん。
・50で張っている場合は、20を切れば30で張り直すことができるというやり過ごし方もある。