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2017春出場校寸評

<北海道>札幌第一 2年連続2回目

昨年は木更津総合に敗れ、地味に初戦で姿を消した悔しさをバネに秋の北海道を連覇、甲子園に帰還した。
今年は強打で全国に挑む。秋の北海道大会は9試合で100得点。神宮初戦も宇部鴻城をサヨナラでねじ伏せた。
昨年のチームよりも少し守りが脆いのが気になるが、厳しい冬を乗り越えてどこまで鍛え上げてきたか。
昨年のセンバツメンバーが7人残るという経験値の高さも武器にしてセンバツ初勝利を手にしたい。


○注目選手


<東北1位>仙台育英(宮城) 2年ぶり12回目

2015年の夏の甲子園準優勝の記憶も新しい仙台育英。東北勢悲願の全国制覇を狙ってそれ以来の甲子園出場だ。
秋の県大会本戦では全試合無失点。エース・長谷川を中心に攻守に高いレベルでまとまったチームである。
だが、神宮大会の初戦では長谷川が制球を乱し、半ば自滅に近い形で履正社に敗れてしまっている。
以来、「打倒・履正社」を掲げて冬場を乗り越えた。その目標を達成した先には自ずと東北初の偉業があるはずだ。


○注目選手


<東北2位>盛岡大付(岩手) 4年ぶり4回目

昨年夏の甲子園に「わんこそば打線」とチアボーイで大いにマモノスレも沸かせた学校が夏春連続出場。
わんこそばのメインは昨夏、創志学園・高田からお誕生日の植田。秋も公式戦打率5割超、4お誕生日と暴れた。
この植田が主に1番に座り援護した投手陣も、甲子園のマウンドを知る三浦をはじめ、平松なども控えて充実。
かつては甲子園初出場から9連敗も、そこから3回連続初戦突破。春夏通じて初のベスト8以上を狙いに行く。


○注目選手
菜花 友紀:2013年センバツでwiki入りした春らしい名前の菜花と兄弟ではないが、またも春らしい名前がやって来た。


<関東1位>作新学院(栃木) 5年ぶり12回目

言わずと知れた昨夏の王者が、1982-83年の池田ァ!(徳島)以来史上5校目となる「夏春連覇」を目指す。
とはいえ、その時スタメンだったのは全員3年生で、途中出場をした新3年生も2人だけとほぼ総入れ替え。
聖地でプレーした貴重な存在の主将・添田や、最多の11打点を挙げた鈴木がどこまでチームを引っ張っていくか。
若き名将としてその名を轟かしつつある小針監督が一冬でどれだけ鍛えこんできたかにも注目だ。


○注目選手


<関東2位>東海大市原望洋(千葉) 7年ぶり2回目

過去2度の甲子園では勝利無し。まだまだ新興勢力の学校だが、今年は好選手が多く台風の目になるかも。
エースで4番の金久保は関東ナンバーワンとの呼び声も高く、調子が悪い時でもきっちりと試合を作ってくる。
その金久保も含め、中学時代に日本一に輝いた佐倉シニアの選手が主力に数多く顔を連ね、大舞台での経験も十分。
昨年、他の東海大系列の学校と同じように学校名を変えた。心機一転、新しい名前で甲子園初勝利なるか。


○注目選手


<関東4強>前橋育英(群馬) 6年ぶり2回目

夏春連続出場。2013年夏に全国を制した時のエース・高橋光成に代表される好投手の育成に定評がある。
昨夏の甲子園でも登板した吉沢、皆川、丸山ら今年もぶ厚い投手層を作り上げて甲子園に乗り込んでくる。
そんな昨夏では間違ってサッカー部を連れてきてしまったのか、初戦敗退の憂き目を見ることとなった。
本物のサッカー部は冬の高校サッカーで全国準優勝を果たした。野球部が今度はそれを超えることが出来るか。


○注目選手


<関東4強>健大高崎(群馬) 2年ぶり3回目

面白校歌と機動破壊で知られるトゥギャ崎も甲子園は2011年の初出場から早くも6度目。常連校と言えるだろう。
今年も主将の湯浅を筆頭に高い機動力を誇るだけに、相手も常に足を使われることを考えさせられそうだ。
秋の大会では牽制で刺されたりするなど、一歩間違えば機動自壊となる諸刃の剣を使いこなせるかがカギだ。
今年も投手は継投中心。エースの苗字が伊藤なのがフラグだが、初出場から続く初戦負けなしを継続したい。


○注目選手


<東京1位>早稲田実 4年ぶり21回目

秋の神宮大会では準優勝、その実績を引っ提げて臨むセンバツは優勝候補の一角に名を連ねることになりそうだ。
注目の3番・清宮、4番・野村が軸となる打線の破壊力は2015年夏に甲子園ベスト4入りした時と遜色ない。
さらに秋は下位打線からでも点が取れており、秋はピリッとしなかった清宮を補って余りある活躍を見せている。
あとは課題の投手陣が一冬でどこまでレベルアップしたか。中川、服部などの底上げ次第で60年ぶりの優勝も。


○注目選手


<東京2位>日大三 6年ぶり19回目

一部に選出を危惧する見方があったものの、早実と並ぶ西東京もう一つの雄が6年ぶりにセンバツへ帰ってきた。
秋の都大会でお誕生日9発と強力打線は健在。「デカプリオ」こと金成、井上など力のある打者が顔を並べる。
秋に一気に頭角を現したエース・櫻井はスライダーのキレに自信あり。早実戦では14個の三振を奪ってみせた。
6年前は昨年セ新人王の高山に、吉永、畔上、横尾、歯ニキ、ニヤ沼とタレント揃いで春4強、夏優勝。どこまで迫れるか。


○注目選手


<北信越1位>福井工大福井 2年連続5回目

中軸を張る打者には自信を持つ。井上・山岸・吉田のクリーンアップは全員秋の公式戦で打率4割を超えた。
この3人の前を打つ1番で主将の北川は昨年のセンバツでもレギュラー。一発もある頼れる切り込み隊長だ。
投げる方では秋に小さな左腕・摺石が台頭。秋の背番号1である本格派の加藤などとの継投でしのげるか。
昨年センバツ・開幕戦で残尿感溢れる試合で「眠い工大眠い」と揶揄されただけに、目覚ましい活躍を期待したい。


○注目選手


<北信越2位>高岡商(富山) 7年ぶり5回目

2015年夏の甲子園で関東一(東東京)と大乱戦を演じたが、今度は投手・守備も磨いて甲子園に戻って来た。
左腕エース・土合が多彩な変化球を織り交ぜて堅実に試合を作り、控えにも力のある右腕が3枚揃えている。
打撃では秋のレギュラー9人中7人が打率3割超と切れ目無し。4番に入る捕手の筏がバットで投手陣を援護できるか。
練習試合とはいえ、秋には昨年センバツ覇者・智弁学園をサヨナラで撃破した。今度も強豪に一泡吹かせるか。


○注目選手


<東海1位>静岡 2年ぶり16回目

一昨年のセンバツでベスト8。ここ5年で4度目の甲子園と、すっかり静岡の盟主に返り咲いた感のある古豪だ。
左の池谷・右の竹内という両輪が充実。特に池谷は投球回をはるかに超える奪三振数を誇り、聖地でも躍動しそう。
攻撃面では一発こそ少なく大量点は期待薄だが、自慢の俊足を絡めて嫌らしく小刻みに点を奪ってくる。
先日、OBで元プロ、大学・社会人時代でも経験豊富な小田氏のコーチ就任が報じられた。参謀も加え、躍進なるか。


○注目選手
春 翔一朗:秋はベンチ外だったが春になってメンバー入りした投手。なお、代わって外れた選手の名前は冬弥である。


<東海2位>至学館(愛知) 初出場

2011年夏の甲子園で独特の校歌で「やらカシオペア」と称されて以来の甲子園、今度は「ミラクル」の看板付きだ。
愛知で私学4強と称される愛工大名電・中京大中京・東邦・享栄の4校全てに秋の公式戦でサヨナラ勝ちを収めた。
緩い球が武器のサイド左腕・川口から本格派右腕の新美に繋いで競り合いに持ち込めば持ち前の集中力が光る。
やはり校歌は勝って歌ってこそ認知される。J-POP校歌を披露できるかどうか、後攻を取れるかどうかにも注目だ。


○注目選手


<近畿1位>履正社(大阪) 3年ぶり7回目

プロ注の強打者・安田をはじめとした強力打線が武器。公式戦では7人がお誕生日を放つなど全く気が抜けない。
投げる方でもプロ入りした寺島直伝のスライダーを身に付けたエース・竹田は安定感抜群で大会屈指の好投手でもある。
昨年も最後に炸裂した「神宮王者」という特級の死亡フラグを打ち破れるだけの力量は十分に持っているだろう。
昨年は国体・神宮大会という全国の舞台での優勝という経験を積んだ。あとは聖地・甲子園での優勝を残すだけだ。


○注目選手


<近畿2位>神戸国際大付(兵庫) 7年ぶり4回目

春4度、夏1度甲子園の土を踏み、最高戦績は2005年選抜ベスト4。
今年は小柄な選手が目立つものの、4番の猪田和希は大阪桐蔭戦で先制2ランを含む近畿大会2ホーマーのパワフルな打撃が魅力。
エース黒田倭人(やまと)は、MAX球速130疏鞍召覆ら、キレッキレのスライダーで県大会決勝で報徳打線から9回15奪三振1失点の快投を見せた。
他にも1年夏からレギュラーを張る後藤貴大、近畿大会準決勝・大阪桐蔭戦で9回2死から起死回生逆転2ランを放った片岡大和(やまと)、140善ο咫Σ野佑大などなど、隠れた好選手が揃っており、今年のKOKUSAIは十分上位進出を狙える位置にいる。
最大の敵は、満塁でスクイズ大好きな監督だとの噂も。


○注目選手
猪田和希:4番キャッチャー、顔があばれる君に似ている(らしい)。かつての中学時代のチームメイト、篠原(報徳)とは名門の4番捕手を務める同士。
黒田倭人:倭人と書いて「やまと」と読む。スライダーもいいが、マウンド度胸もいい投手。


<近畿4強>大阪桐蔭 3年連続9回目

昨年のセンバツでダースベイダーのテーマを披露しスレを沸かせるなど、ブラバンの新曲にも期待が集まる常連校だ。
例によって個々の力量は高い。上級生では安定感のあるエース・徳山に中軸には今年のハーフ枠・山本ダンテ武蔵が座る。
そして今年は下級生も元気。中学時代から注目される根尾を筆頭に、俊足・藤原、一発もある中川ら多士済々。
選手の成長と共に、今年もOB・藤浪から大量のベビースターを貰った西谷監督の腹回りが一回り成長したかに注目だ。


○注目選手


<近畿4強>滋賀学園 2年連続2回目

昨年センバツで個性派軍団としてベスト8に進出し、マモノ甲子園スレも沸かせた学校が2年連続の出場を決めた。
当時のバッテリー、神村月光(ひかり)と後藤がそっくりそのまま残っているが、昨秋は新たな投手も台頭している。
神村同様に沖縄出身の棚原が報徳学園を完封するなど戦力として計算できるだけに、捕手・後藤はリードの見せ所だ。
ヘリコプター馬越、グラサン井川が卒業しインパクトこそ薄れたが打線の破壊力も昨年と遜色ない。旋風の再現なるか。


◯注目選手


<近畿8強>報徳学園(兵庫) 3年ぶり21回目

1年春より1番ショートを務める小園海斗、旧チームより4番を打つ篠原翔太、近畿大会1回戦で同点3ランを放った片岡心、U15で4番経験もある神頭(かんとう)勇介など、力のある選手が揃っている。
投手陣は、背番号1の西垣雅矢と背番号5の池上颯(はやて)の必勝リレーで勝ち上がってきた。
選抜出場決定直後に勇退を表明した永田監督の最後の舞台に、なんとしででも勝利を捧げたい。


○注目選手
小園海斗:50m5秒9の俊足、ミートセンスも高い打棒、打球勘も鋭く強肩の守備、どれをとってもドラフトにかかるレベル。大阪にSランク中学生が流出する中、兵庫に残ってくれた神。
神頭勇介:同じく神。ヘッドスピードが速い。秋の近畿大会へかけて調子が上がってきた楽しみな選手。
篠原翔太:報徳打者陣の中でも頭一つ抜けた打球を放つ。神戸国際の猪田とは、中学時代のチームメイト。
西垣雅矢:最速140舛離好肇譟璽箸肇ーブ、スライダーとオーソドックスな軟投派投手。


<近畿8強>智弁学園(奈良) 2年連続11回目

作新が夏春連覇に挑むのならば、こちらはさらにレアな史上3校目の「春連覇」を目指してセンバツに乗り込んでくる。
センバツ制覇にも大きく貢献した福元、太田は今年も健在。主将の福元は新チームでは4番ではなく1番を任された。
一方、昨年は全試合完投したエース・村上の力も大きかっただけに気になるのが投手力。背番号1は松本が付けそうだ。
本人の関係ないところで汚名を着せられている不憫な選手だが、活躍して「松本竜也(りゅうや)」の名を轟かせるか。


○注目選手


<近畿8強>高田商(奈良) 23年ぶり3回目

昨年惜しまれながら現役を退いた「ハマの番長」こと三浦大輔の母校として知られる古豪が久方ぶりの甲子園出場だ。
復活の原動力は左腕エースの古川。秋の公式戦で智弁学園、履正社相手に投げた経験を春にどこまで昇華できるか。
秋の近畿1回戦では4点を追う9回に代打攻勢をかけて一気に追いつくなど、その粘りと采配も決して侮れない。
もちろんハマの番長も毎日更新しているブログで後輩たちのセンバツ出場を祝福。甲子園でも高田商をヨ・ロ・シ・ク!!


○注目選手
上別府 駿:ムードメーカーの一塁手。「高田商のナダル」と呼ばれるが、テニスのレジェンドではなく芸人の方である。
三浦 育真:好きな野球選手にOBの三浦大輔と回答した唯一の選手。それもそのはず、彼は番長の遠い親戚である。義理?


<中国1位>宇部鴻城(山口) 2年ぶり3回目

県大会・中国大会の9試合中5試合で10桁得点を記録。高い攻撃力で一昨年以来2度目となる中国地区の王者に輝いた。
好ショートの嶋谷をはじめ、投打に軸になり得る荒武、名前でも注目されそうなエース・早稲田など個の力は高い。
しかし、神宮大会ではその攻撃力も影を潜めて初戦敗退。それも一昨年と同じく北海道王者相手の初戦敗退だった。
そんな一昨年のセンバツはトゥギャ崎にいいように攻められ初戦敗退。同じ轍を踏むわけにはいかないところだが……


○注目選手


<中国2位>市立呉(広島) 初出場

このところ混戦模様の広島から新たな風が。それも、創部10年という歴史の浅い、おまけに公立校だというから驚きだ。
県大会で名門・広陵に競り勝つと、県大会で敗れた広島新庄に中国大会で雪辱と、広島を代表する強豪を続けて撃破。
プロ選手も数多く育て上げた中村監督が作り上げた、高校野球のテンプレらしいチームが甲子園にも風を吹かせるか。
呉といえば昨年ヒットした映画「この世界の片隅に」の舞台でもあったが、野球でも話題をもたらしたいところだ。


○注目選手


<中国4強>創志学園(岡山) 2年連続3回目

中国・四国の5枠目に滑り込んで昨春・夏に続いて3季連続の甲子園出場。徐々にその名前も認知されてきただろうか。
昨年のチームでもクリーンアップを張っていた難波が秋はエース格。速さでは先代に劣るも、多彩な変化球で試合を作る。
あとは打線がどこまで援護できるか。秋は公式戦3敗の全てが1点差ゲームと競り合いの強さを磨けているかがカギだ。
昨年は快速球を誇るエース・高田が注目されたが春夏合わせて甲子園で1勝に終わっただけに、先輩の無念も晴らしたい。


○注目選手


<四国1位>明徳義塾(高知) 2年連続17回目

一昨年夏に初戦不敗神話が途切れ、昨年センバツでは完敗を喫した。しかし夏には4強、名門の面目躍如といったところか。
そして今年は馬淵監督が自信を持つほどチームの総合力は高い。プロ注の野手・西浦を中心に攻撃陣は破壊力抜群。
守りもエース・北本を中心に鍛えられており、秋の公式戦では3点取られた試合が無いという鉄壁ぶりを発揮している。
甲子園通算48勝の馬淵監督。8強進出で50勝、決勝進出なら歴代監督勝利数単独3位に浮上するがどこまで積み重ねるか。


○注目選手


<四国2位>帝京第五(愛媛) 48年ぶり2回目

秋季愛媛高校野球大会では決勝で宇和島東に敗れて2位になったが、四国大会では高松商を破るなど快進撃を続けて
決勝まで勝ち上がりその実力を見せつけた帝京第五がほぼ半世紀ぶりとなる選抜への切符を手に入れた。
その原動力は元プロの監督・小林昭則。わずか就任1年目で甲子園へと導いている。
しかしながら四国大会決勝では明徳義塾に10桁得点を取られているので、守備と投手がいかに力を発揮するかがカギとなるだろう。
余談だが帝京第五のOBには日清のCMで侍の姿でリフティングをしているあの人、徳田耕太郎がいる。

○注目選手
岡元 健太郎:168cmと小さな体だが、その制球力と多彩な変化球は折り紙付きでさらにサウスポー。
篠崎 康:叔父が元ロッテの橋本 将という4番で、ポジションも叔父と同じ捕手。公式戦打率は5割を超える主砲。


<九州1位>福岡大大濠 26年ぶり4回目

昨年は春の九州大会を制しながらも、夏はまさかの初戦敗退。先輩の悔しさを胸に後輩が久々の聖地行きを掴んだ。
旧チームもプロ入り投手を輩出したが、新エースの三浦もまたプロ注。秋の公式戦は一人で投げ抜き、6試合で完封した。
その三浦をリードする古賀は秋にショートから転向して日が浅いものの、打力と肩の強さでこちらもまたプロ注である。
夏は3度の出場で5勝を挙げているものの、センバツは過去3戦全敗。初めての春の勝利を挙げて一気に躍進なるか。


○注目選手


<九州2位>東海大福岡 32年ぶり2回目

同県の大濠以上となる、実に32年ぶりとなるブランクを経ての甲子園帰還。平成になってからはこれが初出場となる。
こちらのエースも鉄腕。右サイドスローの安田は公式戦で他の投手に任せたのは2イニングスのみ。粘って試合を作る。
ここにケガをするまではエースだった大型本格派の佐田も控え、剛柔自在の二枚看板が完成。秋よりも層を厚くした。
打力はやや弱いが、九州大会の3勝は全て逆転勝ち。決勝でも3点差を追いつくなど粘りが持ち味で最後まで諦めない。


○注目選手


<九州4強>秀岳館(熊本) 2年連続3回目

2016年はセンバツ・夏共に甲子園4強に進出するも、鍛治舎監督の「3年で全国制覇」は果たせず、出直しの年となる。
甲子園でもおなじみの田浦、川端の両左腕が健在。秋は共に公式戦6試合、29回に登板と今年も継投が軸となるのか。
九鬼、松尾らが卒業した打線は流石に迫力不足が否めないが、木本、広部の旧レギュラーに追いつく存在が現れるか。
枚方ボーイズ色はやや薄れるも、今年も野球留学生中心。若くして故郷を離れた選手たちが聖地で成長の証を見せたい。


○注目選手
竹輪 涼介:軟式出身の小柄な選手ながらレギュラーを掴んだ。苗字の読みは「たけわ」だが、当然あだ名は「ちくわ」。


<九州4強>熊本工 10年ぶり21回目

九州きっての名門古豪が10年ぶりにセンバツの舞台に帰ってくる。カギを握るのは大会屈指の剛球右腕になりそうだ。
エースの山口は秋の時点で149キロを記録。ただし、この149キロの球は頭へのすないぽになるなど、制球に課題を残す。
そんな山口をバックが盛り立てる。公式戦9試合でわずか4失策。平野・綾という名前ネタもある二遊間を中心に鉄壁だ。
秋の時点で得点力は低めだが、下級生中心だったメンバーがこの冬一皮も二皮も剥ければ相手の脅威になり得るだろう。


○注目選手


<21世紀枠>不来方(岩手) 初出場

2年連続で岩手からの選出となった21世紀枠。まだ比較的歴史が浅く今年創立30年、体育コースを持つ学校だ。
が、野球専門の枠はなく、部員はたったの10人という中、エース・小比類巻を中心に岩手2位という結果を残した。
それでも盛付には0−9と完敗、東北大会の光星戦も三塁を踏めず、秋の時点で強豪校との力の差は否めない。
冬の間にどこまで成長したかが問われそうだ。校訓の中に「飛翔」があるのがフラグにならなければよいが……


○注目選手
小比類巻 圭汰:主将でエースというチームの大黒柱。冬場は体作りに励み、新聞の取材に「初球は真っ直ぐ」と宣言。
舟山 純平:趣味がアニメ、好きなタレントが花澤香菜、鏡音リン・レンと語る今年のヲタ枠筆頭候補。秋は9番三塁。


<21世紀枠>多治見(岐阜) 初出場

「県大会優勝」という実績も買われたか、21世紀枠の3番目に滑り込んだ。岐阜から21世紀枠が選ばれるのは初。
県大会の準決勝では1−5で迎えた9回裏に5点を取って逆転サヨナラ勝ちを収めるなど集中力が際立つ。
その源泉は他の運動部と共用、完全下校6時など制約の多い練習環境で工夫を凝らした練習を積み重ねたことか。
監督も本職は市役所職員で指導する時間は限られているが、あの東海大相模出身と飛躍の素地はここにも。


○注目選手
河地 京太:秋の大会は3試合に完投した右サイドスロー。球速差30キロ以上の直球とカーブのコンビネーションがウリ。


<21世紀枠>中村(高知) 40年ぶり2回目

40年前に出場した際は部員12人で準優勝、「二十四の瞳」と呼ばれた学校が今度は部員16人で甲子園に帰還。
自分たちの学校のみならず周辺校も部員不足で、練習試合の相手を求め「県内」を往復5時間移動することはざらだが、
昨夏の県大会で準優勝、秋は高知、土佐、明徳を撃破して優勝し、四国大会初戦も9回2死までリードと実力は十分。
どうしても40年前の先輩と比較されることは避けられなさそうだが、少しでもそれに近づきたいところ。


○注目選手
北原 野空:昨年夏は4番ショート、今はエースで4番とチーム一のセンスの持ち主。下の名前は「のあ」と読む。
一円 優太:昨年夏の県大会では18打数13安打、打率.722を記録した男。一円を笑う者は一円に泣く、となるか。
2017年03月14日(火) 09:15:51 Modified by mamono_together




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