2021春 甲子園への道のり
2020秋季大会
＊21世紀枠各都道府県推薦校 (白ヌキは地区推薦校)
| 北海道 | 知内 | 町立 | 全道4強 |
| 青森 | 八戸西 | 県立 | 県準V,地区8強 |
| 岩手 | 花巻農 | 県立 | 県4位 |
| 宮城 | 柴田 | 県立 | 県3位,地区準V |
| 秋田 | 大館桂桜 | 県立 | 県4位 |
| 山形 | 山形工 | 県立 | 県8強 |
| 福島 | 相馬東 | 県立 | 県4位 |
| 茨城 | 境 | 県立 | 県8強 |
| 栃木 | 石橋 | 県立 | 県準V,地区初戦 |
| 群馬 | 館林 | 県立 | 県4強 |
| 埼玉 | 大宮東 | 県立 | 県4強 |
| 千葉 | 東京学館 | 私立 | 県準V,地区初戦 |
| 東京 | 日大二 | 私立 | 都8強 |
| 神奈川 | 白山 | 県立 | 県8強 |
| 山梨 | 甲府城西 | 県立 | 県4強 |
| 新潟 | 東京学館新潟 | 私立 | 県4位 |
| 富山 | 富山北部・水橋 | 県立 | 県4強,地区初戦 |
| 石川 | 寺井 | 県立 | 県4位 |
| 福井 | 美方 | 県立 | 県4位 |
| 長野 | 更科農 | 県立 | 県16強 |
| 岐阜 | 大垣商 | 県立 | 県準V,地区初戦 |
| 静岡 | 三島南 | 県立 | 県4位 |
| 愛知 | 国府 | 県立 | 県16強 |
| 三重 | 松阪商 | 県立 | 県準V,地区初戦 |
| 滋賀 | 草津 | 県立 | 県8強 |
| 京都 | 綾部 | 府立 | 府8強 |
| 大阪 | 山田 | 府立 | 府3位,地区初戦 |
| 兵庫 | 東播磨 | 県立 | 県準V,地区初戦 |
| 奈良 | 畝傍 | 県立 | 県3位 |
| 和歌山 | 耐久 | 県立 | 県8強 |
| 鳥取 | 米子工 | 県立 | 県8強 |
| 島根 | 矢上 | 県立 | 県4位,地区初戦 |
| 岡山 | 岡山工 | 県立 | 県16強 |
| 広島 | 舟入 | 県立 | 県16強 |
| 山口 | 萩商工 | 県立 | 県4位 |
| 徳島 | 名西 | 県立 | 県4位 |
| 香川 | 香川高専高松 | 国立 | 県8強 |
| 愛媛 | 川之石 | 県立 | 県8強 |
| 高知 | 土佐塾 | 私立 | 県4位 |
| 福岡 | 北筑 | 県立 | 県4位 |
| 佐賀 | 東明館 | 私立 | 県V,地区8強 |
| 長崎 | 長崎西 | 県立 | 県4位 |
| 熊本 | 八代 | 県立 | 県4位 |
| 大分 | 中津東 | 県立 | 県8強 |
| 宮崎 | 妻 | 県立 | 県8強 |
| 鹿児島 | 伊集院 | 県立 | 県8強 |
| 沖縄 | 具志川商 | 県立 | 県準V,地区8強 |
＊明治神宮大会 11/20〜
→2020年の明治神宮大会は中止となることが発表された。神宮枠の配分は複数のプランが浮上しているものの、21世紀枠を1校増やし4枠にする可能性が高いとの発表があった。
設立当初は2校だった21世紀枠は2008年から3校になり、4校選出となれば2013年の85回記念大会で増枠されて以来の史上最多タイとなる。
他の案としては、一定年数以上センバツに出場できていない地区からの出場も候補に挙がっている模様。その場合は該当地区の代表を集めてくじ引きで決める可能性があるとのこと。
＊北海道 10/4〜
【1回戦】
札幌第一 (札幌) 10−0 稚内大谷 (名寄) (5回コールド)
帯広農 (十勝) 0−4 北海 (札幌)
遠軽 (北見) 7−8 函館大有斗 (函館)
札幌光星 (札幌) 5−3 千歳 (札幌)
【2回戦】
駒大苫小牧 (室蘭) 5−4 札幌第一
知内 (函館) 10−3 中標津 (釧根) (7回コールド)
クラーク記念国際 (空知) 2−6 札幌日大 (札幌)
北海 7−1 旭川大 (旭川)
札幌国際情報 (札幌) 4−6 函館大有斗 (延長11回)
旭川実 (旭川) 7−1 白樺学園 (十勝)
小樽双葉 (小樽) 5−12 武修館 (釧根) (7回コールド)
札幌光星 4−0 北海道栄 (室蘭)
【準々決勝】
駒大苫小牧 2−3 知内
札幌日大 0−10 北海 (7回コールド)
函館大有斗 2−11 旭川実 (7回コールド)
武修館 11x−10 札幌光星 (延長10回)
【準決勝】
知内 0−6 北海
旭川実 10−1 武修館 (7回コールド)
【決勝】
北海 1−0 旭川実
決勝戦は1点を争う締まった投手戦に。8回に江口のお誕生日で挙げた虎の子の1点を守り切った北海が10年ぶりに優勝した。
エース・木村は準決勝で3安打完封、決勝では2安打完封と圧巻の投球。2回戦が雨天ノーゲームとなり実質1試合多いことを感じさせなかった。
地区大会から準決勝まで7試合連続10桁安打と打線が力を発揮した旭川実だったが、決勝では看板の打線が封じられてしまった。
4強の一角には北海道にはそこそこあるものの全国的には珍しい町立の高校・知内が食い込んだ。準々決勝では駒大苫小牧を撃破した。
1993年のセンバツに出場し、開幕戦で6やらかしで散ったという過去を持つ。人口4000人余りの町に28年ぶりの春の便りは届くか。
＜支部予選ダイジェスト＞
夏の交流試合出場の帯広農や白樺学園、独自大会優勝の札幌第一にクラーク記念国際、
さらには北海や旭川大、駒大苫小牧といった強豪校が軒並み勝ち抜ける中、
北照や東海大札幌、札幌大谷、滝川西などが支部予選で姿を消している。
その他では千歳が創部以来初となる秋の全道出場、知内は16年ぶりに秋の全道へコマを進めた。
＊東北＠宮城 10/14〜 各県上位3校
【1回戦】
柴田 (宮城��) 7−2 学法石川 (福島��)
鶴岡東 (山形��) 2−7 花巻東 (岩手��)
【2回戦】
八戸学院光星 (青森��) 2−6 柴田
一関学院 (岩手��) 6−9 東日大昌平 (福島��)
由利工 (秋田��) 1−4 東北 (宮城��)
弘前学院聖愛 (青森��) 3−5 日大山形 (山形��)
盛岡大付 (岩手��) 7−10 羽黒 (山形��)
湯沢翔北 (秋田��) 0−7 仙台育英 (宮城��) (8回コールド)
福島商 (福島��) 3−10 八戸西 (青森��) (7回コールド)
花巻東 2x−1 角館 (秋田��)
【準々決勝】
柴田 15−10 東日大昌平
東北 4−7 日大山形
羽黒 2−11 仙台育英 (7回コールド)
八戸西 1−2 花巻東
【準決勝】
柴田 6−0 日大山形
仙台育英 1−0 花巻東
【決勝】
柴田 1−18 仙台育英
地元開催の利もあったか、宮城勢同士の決勝となった東北の頂上決戦。宮城の準決勝に引き続き投打に圧倒した仙台育英が2連覇を達成した。
1年から甲子園のマウンドを知るエース・伊藤を準決勝のリリーフ以外で温存と、層が分厚い。完敗を喫した交流試合の借りを返したいところだ。
決勝では大差がついたが、準優勝に躍進した柴田の戦いぶりも見事。八戸学院光星、東日大昌平、日大山形と県王者を3校も食った。
大敗を喫した決勝もエース・谷木が1週間500球の球数制限に引っ掛かりほぼ投げられなかったのも一因と言え、その優位性はさすがに揺るがないか。
春夏通じて初の甲子園が現実味を帯びてきただけに、エース・谷木以外の人材発掘はこの冬の課題になりそうだ。
準決勝で仙台育英に1点差と食い下がった花巻東にも逆転の可能性が無いわけではない。こちらも県王者を2校倒している。
東北の決勝進出校がセンバツ出場を逃すと2009年以来。この時逆転選出されたのは奇しくも花巻東。この時はエースに菊池雄星を擁していた。
だが、決勝で11点差という大差がついた7年前も、優勝校に1点差の惜敗だったベスト4・花巻東を差し置いて準優勝校 (宮城・東陵)が選出された。
超高校級エースの存在という過去の例外を除いて考えれば順当に上位2校の選出になりそうだが果たしてどうなるか。
＜県大会ダイジェスト＞
青森：1位・八戸学院光星 2位・八戸西 3位・弘前学院聖愛
岩手：1位・盛岡大付 2位・一関学院 3位・花巻東
秋田：1位・角館 2位・由利工 3位・湯沢翔北
宮城：1位・仙台育英 2位・東北 3位・柴田
山形：1位・日大山形 2位・羽黒 3位・鶴岡東
福島：1位・東日大昌平 2位・福島商 3位・学法石川
青森では準々決勝でライバル・青森山田に逆転サヨナラ勝ちで勢いに乗った八戸学院光星がそのまま優勝。
2位の八戸西は初めての秋東北出場。3位・弘前学院聖愛は光星に1点差と実力では決して引けを取らない。
岩手は盛岡大付が秋3連覇を達成。同じく私学の一関学院と花巻東といった東北常連勢とともに杜の都に乗り込む。
混戦模様の秋田を制したのは2014年夏に甲子園出場経験がある角館。県大会4試合は全て10桁安打と打のチームだ。
2位の2018年センバツ21世紀枠・由利工は初の一般枠出場を目指す。3位の湯沢翔北は秋東北に初出場となった。
開催地・宮城では仙台育英と東北の二大巨頭がワンツーフィニッシュ。3位・柴田も県では上位によく顔を出す。
山形は鶴岡東の県内連勝をストップした日大山形が決勝も逆転で制する粘りを見せての優勝。
2位・羽黒に鶴岡東を加えた3校が東北大会出場。東海大山形が準決勝で痛恨の逆転サヨナラ負け、そのまま3位決定戦も落とした。
福島では聖光学院と磐城を下した東日大昌平がそのまま頂点へ。秋の県大会初制覇となった。
福島商は2年ぶり、仙台育英 (宮城)の佐々木前監督が率いる学法石川が3年ぶりに秋の東北に出場する。
＊関東＠千葉 10/24〜 開催県上位3校 他上位2校
【1回戦】
健大高崎 (群馬��) 6−1 日本航空 (山梨��)
国学院栃木 (栃木��) 6−5 東京学館 (千葉��)
昌平 (埼玉��) 7−11 鎌倉学園 (神奈川��)
鹿島学園 (茨城��) 0−8 専大松戸 (千葉��)
東海大甲府 (山梨��) 8−1 細田学園 (埼玉��)
東海大相模 (神奈川��) 7−0 石橋 (栃木��) (7回コールド)
前橋商 (群馬��) 0−9 常総学院 (茨城��) (7回コールド)
【準々決勝】
健大高崎 8−1 国学院栃木 (8回コールド)
鎌倉学園 0−6 専大松戸
東海大甲府 2x−1 東海大相模
常総学院 9−1 木更津総合 (千葉��)
【準決勝】
健大高崎 9−2 専大松戸 (7回コールド)
東海大甲府 0−10 常総学院 (6回コールド)
【決勝】
健大高崎 9−7 常総学院 (延長11回)
健大高崎が秋の関東連覇を達成。群馬勢で同一校の秋連覇は実に65年ぶり。昨年は県3位からの下克上だったが、この秋は無敗で駆け抜けた。
準決勝での5お誕生日を筆頭に4試合で8お誕生日と打力は相当。夏の交流試合で不完全燃焼に終わったスペクタクルベースボールが雪辱に燃える。
準優勝の常総学院もセンバツはほぼ確実。決勝以外の3試合で完勝を収めるなど、元プロのOB、島田新監督のチーム作りはここまで順調だ。
決勝では相手のやらかしにつけこんで大量点を挙げるなど伝統の試合巧者ぶりも健在。新生常総学院が聖地でどう躍動するか。
ベスト4の2校は準決勝で大敗したが、トゥギャ崎・常総ともに準々決勝で圧勝しており逆転選出の可能性は極めて薄くここまではセンバツ当確か。
東海大甲府はエース・若山が初戦・準々決勝と1失点完投。若山が投げなかった準決勝で大敗しており、控え投手の底上げが待たれる。
開催地の増枠から這い上がった専大松戸もエースの深沢が初戦・準々決勝で完封と初めてのセンバツを手繰り寄せる原動力となった。
東京2番手と争う関東の5枠目は試合内容からすれば東海大相模が有力か。交流試合での大阪桐蔭戦で好投したエース・石田が健在。
その東海大相模に神奈川の決勝で大敗した鎌倉学園は久々の甲子園をあと一歩で逃すことになりそう。夏に向けて打倒・相模の筆頭になれるか。
国学院栃木もコールド負けはあまりに痛く、初戦シードの木更津総合も大会0勝では5枠目争いで厳しいと言わざるを得ない。
初出場2校を送り込んだ埼玉勢はどちらも初戦敗退と、関東の壁の高さを思い知る結果に。
＜県大会ダイジェスト＞
茨城：1位・鹿島学園 2位・常総学院
栃木：1位・国学院栃木 2位・石橋
群馬：1位・健大高崎 2位・前橋商
埼玉：1位・昌平 2位・細田学園
千葉：1位・木更津総合 2位・東京学館 3位・専大松戸
神奈川：1位・東海大相模 2位・鎌倉学園
山梨：1位・東海大甲府 2位・日本航空
茨城からは新しい風が。高校・大学での指導歴豊富な鈴木監督就任5年目で鹿島学園が初優勝。関東大会にも初めて顔を見せる。
常総学院もこの夏から就任の島田監督の下で決勝までコマを進めたが及ばず。常連の関東大会で出直しを図る。
栃木を制したのは国学院栃木。2018年のセンバツでも2勝を挙げている。準々決勝以降の3試合で16失点も、29得点と打線が強力にカバーした。
そして作新学院を打ち破った石橋が堂々の準優勝。4年ぶりに秋の関東大会出場を決め、初勝利、さらにセンバツも狙う。
健大高崎は最大のライバル・前橋育英を準々決勝で撃破するとあとはスイスイと頂点へ。スペクタクルベースボールの真価を見せたい。
2位には古豪の前橋商。準決勝では交流試合出場の実力校・桐生第一を破っており、12年ぶりのセンバツも決して夢ではない。
浦和学院がベスト16で、花咲徳栄もベスト8で敗退と荒れ模様の埼玉。夏の独自大会で準優勝だった昌平が初めて県の頂点に立った。
そして準優勝には創部7年目の細田学園。こちらは花咲徳栄を撃破した伏兵だ。どちらも関東大会初出場で旋風を起こせるか。
習志野が地区大会で沈んだのを横目に、木更津総合がキッチリと秋の千葉を制覇。5年ぶりのセンバツ出場へ地元で関東の猛者を迎え撃つ。
2位の東京学館と開催地枠・3位の専大松戸はともに秋の関東初出場。東京学館は春夏通じて初の甲子園を目指す。
神奈川では東海大相模が5季連続で神奈川を制覇という初の快挙を達成。準決勝では横浜もコールドで一蹴した。
もう1枠を勝ち取ったのは古豪の鎌倉学園。1969年以来実に52年ぶりとなるセンバツ出場を狙う。
山梨は東海大甲府が優勝。夏の独自大会に続いて2季連続優勝。ベスト8で敗退した山梨学院から再び政権交代となるか。
2位には日本航空。1998年以来、23年ぶりとなるセンバツ出場はなるか。
＊東京 10/17〜
※ベスト16以上【3回戦】
東海大菅生 10−2 桜美林 (8回コールド)
日大二 16−0 日本学園 (6回コールド)
八王子 3−1 日大鶴ケ丘
日野 1−4 関東一
佼成学園 0−12 二松学舎大付 (5回コールド)
早稲田実 7−1 大森学園
創価 2−4 日大豊山
日大三 1−0 小山台
【準々決勝】
二松学舎大付 6−4 早稲田実
日大豊山 2−6 日大三
東海大菅生 5−1 日大二
八王子 0−7 関東一 (7回コールド)
【準決勝】
東海大菅生 7−5 関東一
二松学舎大付 2−3 日大三
【決勝】
東海大菅生 6−1 日大三
＊東海＠三重 10/24〜 各県上位3校
【1回戦】
大垣商 (岐阜��) 4−6 至学館 (愛知��)
常葉大菊川 (静岡��) 6−7 海星 (三重��)
松阪商 (三重��) 5−9 岐阜第一 (岐阜��)
東邦 (愛知��) 5−4 加藤学園 (静岡��)
【準々決勝】
三重 (三重��) 7−0 至学館 (8回コールド)
海星 0−7 中京大中京 (愛知��) (7回コールド)
藤枝明誠 (静岡��) 2−3 岐阜第一
東邦 0−7 県岐阜商 (岐阜��) (8回コールド)
【準決勝】
三重 0−7 中京大中京 (7回コールド)
岐阜第一 0−6 県岐阜商
【決勝】
中京大中京 7x−6 県岐阜商
前年と同じ顔合わせとなった決勝戦。最大6点差をひっくり返した中京大中京が連覇を達成と、名門の底力を見せつけた。
やはり注目はエース・畔柳。先輩・高橋がドラフト1位指名を受けたが、それに匹敵する投手になる資質は十分でセンバツの大きな楽しみになりそう。
大逆転負けを喫した県岐阜商もセンバツ出場は当確か。決勝では力尽きたが、こちらもエースである野崎の好投が光る大会となった。
コロナ禍で独自大会の辞退と、交流試合にも影響を大きく受けただけに、今度こそ万全の状態で晴れ舞台に臨ませてあげたいところだ。
ベスト4の2校はともに完封負けと逆転選出の可能性は極めて薄い。県王者の三重は初戦で圧勝とその看板の一端は見せたが……
岐阜第一はプロ注の二刀流・阪口が3試合ノーヒットと最後まで当たりが出ず。投打に一皮むけて夏に向かいたい。
＜県大会ダイジェスト＞
静岡：1位・藤枝明誠 2位・常葉大菊川 3位・加藤学園
愛知：1位・中京大中京 2位・東邦 3位・至学館
岐阜：1位・県岐阜商 2位・大垣商 3位・岐阜第一
三重：1位・三重 2位・松阪商 3位・海星
昨年の秋東海ベスト4でセンバツをあと一歩で逃した藤枝明誠が秋の静岡連覇。今度こそセンバツを射止められるか。
2位には常葉大菊川、3位には交流試合出場の
夏の交流試合で剛腕・高橋を擁していた中京大中京が、今度は最速151キロ右腕・畔柳を擁して秋の愛知連覇と死角なし。
準優勝の東邦は準決勝で6点差をひっくり返すなど相変わらず粘り強い。カシオペア・至学館も4年ぶりのセンバツを目指す。
2年連続で同じ顔合わせとなった秋の岐阜の決勝戦。今年も県岐阜商が競り勝って秋の岐阜連覇を果たした。
大垣商も2年連続で秋の東海出場。3位には9回に追いつき延長でサヨナラの岐阜第一。中京があと一歩で東海出場を逃した。
開催地の三重では3年ぶりのセンバツを狙う三重が強さを見せて優勝。東海の猛者たちを迎え撃つ。
古豪の松阪商が2位、海星が3位となった。2018年夏に下剋上を見せた白山は4強入りも東海大会出場には届かず。
＊北信越＠富山 10/10〜 開催県上位4校 他上位3校
【1回戦】
都市大塩尻 (長野��) 9−3 加茂暁星 (新潟��)
星稜 (石川��) 17−0 富山商 (富山��) (5回コールド)
上田西 (長野��) 10−1 福井商 (福井��) (7回コールド)
高岡商 (富山��) 1−11 日本航空石川 (石川��) (5回コールド)
新湊 (富山��) 2−9 関根学園 (新潟��) (7回コールド)
佐久長聖 (長野��) 11−1 北陸 (福井��) (7回コールド)
小松大谷 (石川��) 3−5 新潟明訓 (新潟��)
敦賀気比 (福井��) 5−0 富山北部・水橋 (富山��)
【準々決勝】
都市大塩尻 2−9 星稜 (8回コールド)
上田西 10−3 日本航空石川 (8回コールド)
関根学園 7−5 佐久長聖
新潟明訓 4−7 敦賀気比 (延長10回)
【準決勝】
星稜 4−5 上田西
関根学園 4−5x 敦賀気比 (延長10回)
【決勝】
上田西 5−16 敦賀気比
二度の延長戦を乗り越えると決勝は見事な大勝で締め。5年ぶりの優勝を飾った敦賀気比にセンバツ当確ランプが灯った。
準決勝ではアズマ監督の甥っ子が試合を決めるサヨナラタイムリー。1年生エース・上加世田はU-15軟式日本代表と役者が揃っている。
一昨年のベスト4、昨年のベスト8など度々上位に来ながらあと一歩が遠かった上田西が決勝初進出を果たした。
準決勝では飛鳥井の2お誕生日などで逆転勝ちを収めたが、決勝では11点差の大敗を喫してしまったことに一抹の不安を残したが……
そこで、敦賀気比を9回2アウトまでリードした関根学園にも僅かにチャンスはある。極めて稀だが過去には逆転選考のあった地区でもある。
ただ、新潟で3位に留まっている点が足を引っ張るか。厳しい旗色に変わりはなさそうだが、初のセンバツ出場にかすかな希望を残した。
一方で、北信越5連覇を狙った星稜は上田西の大敗も響いて逆転選出の可能性はほぼ0。地元・富山勢は3校がコールドで散るなど初戦で全滅した。
＜県大会ダイジェスト＞
新潟：1位・加茂暁星 2位・新潟明訓 3位・関根学園
長野：1位・佐久長聖 2位・上田西 3位・都市大塩尻
富山：1位・高岡商 2位・新湊 3位・富山商、富山北部・水橋 (連合チーム)
石川：1位・星稜 2位・小松大谷 3位・日本航空石川
福井：1位・敦賀気比 2位・福井商 3位・北陸
新潟は加茂暁星が日本文理を破るなどして2年連続で秋の北信越出場。決勝では逆転サヨナラで初めて新潟の頂点に立った。
2012年夏以来甲子園から遠ざかる新潟明訓が準優勝。新興勢力の一角・関根学園が3位に滑り込んでいる。
猛烈な打ち合いとなった決勝戦を制した佐久長聖が長野王者に。センバツは1997年の1回のみ。それ以来となる出場を目指す。
北信越は常連ながらなかなかセンバツが遠い上田西が2位。3位の都市大塩尻ともども初のセンバツを狙う。
開催地・富山では常連の高岡商が県大会制覇。センバツ球春譜名物の新湊も準優勝で再び旋風を巻き起こせるか。
開催地は4強進出時点で北信越出場が確定。名門・富山商に加え、学校統合で連合チームを組む富山北部・水橋が北信越行きを決めた。
5試合で51得点6失点と他校を圧倒した星稜が石川王者。2018の春秋、2019の春秋と北信越は4連覇中。5連覇に向けて死角はないか。
星稜とともに交流試合出場の日本航空石川は3位。その航空石川を下して準優勝の小松大谷もセンバツは射程圏内と言えそうだ。
準決勝・決勝と打線が爆発した敦賀気比が福井を制し、5年ぶりのセンバツ出場へここまでは視界良好といったところ。
伝統の福井商も準優勝で4年ぶりに北信越出場。準々決勝では最大5点差をひっくり返した。3位・北陸は平成元年以来のセンバツを狙う。
＊近畿＠京都 10/18〜 滋賀・奈良上位2校 他上位3校
【1回戦】
滋賀学園 (滋賀��) 8−9x 智弁学園 (奈良��) (延長10回)
龍谷大平安 (京都��) 4−1 山田 (大阪��)
市和歌山 (和歌山��) 2−1 東播磨 (兵庫��)
東海大仰星 (大阪��) 1−8 智弁和歌山 (和歌山��) (7回コールド)
和歌山東 (和歌山��) 3−4 京都国際 (京都��)
神戸国際大付 (兵庫��) 5−2 近江 (滋賀��)
大阪桐蔭 (大阪��) 8−0 長田 (兵庫��) (7回コールド)
天理 (奈良��) 2−1 乙訓 (京都��)
【準々決勝】
智弁学園 8−3 龍谷大平安
市和歌山 2−0 智弁和歌山
京都国際 6−5 神戸国際大付
大阪桐蔭 11−4 天理 (7回コールド)
【準決勝】
智弁学園 4−1 市和歌山
京都国際 5−12 大阪桐蔭 (7回コールド)
【決勝】
智弁学園 7−3 大阪桐蔭
智弁学園が予選1位校に4連勝、9年ぶりに秋の近畿の頂点を極めてセンバツ出場をほぼ確実なものとした。
レベルの高い近畿にあって4試合でチーム打率.353は立派。初戦で8失点と炎上したエース・西村も最後はキッチリと締めるなど投打にバランスがいい。
昨年に続いて準優勝となった大阪桐蔭もセンバツ出場は確実視される。準決勝までの3試合はすべてコールドとやはりこの世代も強い。
交流試合でも登板したエース左腕の松浦が決勝でバッティング中に脱臼。自ら肩をはめてマウンドに戻る荒業に出るというシーンもあった。
昨年は大阪・奈良2校ずつで占めたベスト4も、今年は和歌山・京都が1校ずつ食い込みここまではセンバツ出場濃厚。
市和歌山はプロ注のエース・小園が評判通りの投球を披露。チーム打率.213に終わった打撃陣が一冬でどこまで振り込んでくるかにかかっている。
初の聖地行きを手中に収めたのは京都国際。初戦・準々決勝はいずれも1点差。準決勝では大阪桐蔭を相手に5回まではリードしていた。
例年6枠の近畿だが、5・6枠目争いは混迷を極めそうだ。
準々決勝の点差では最も競った神戸国際大付。兵庫勢不在ということもあり有力だが、相手の京都国際の準決勝コールド負けが響かなければ……
常連・智弁和歌山も上位勢と遜色ない地力がありそうだが、新人戦・秋の県大会・近畿と市和歌山に3連敗している点をどう見られるか。
大阪桐蔭にコールド負けも10桁奪三振を披露したエース・達の存在と県大会で智弁学園に勝ったことを評価されれば天理も捨てきれないところ。
最後は5点差がついたが龍谷大平安も終盤までは競り合いを披露。ベスト8の4校の中では旗色が悪そうだが可能性は0ではない。
昨年に続き初戦で全滅の滋賀勢だが、滋賀学園が智弁学園と延長戦を演じ、かすかではあるが逆転選出の可能性を残している。
大阪で快進撃を見せた山田は名門・龍谷大平安と堂々に渡り合い、同じく初出場の東播磨も市和歌山と白熱の投手戦を演じるなど、
初出場の公立校2校もキッチリと爪痕を残した秋の近畿大会となった。
＜府県大会ダイジェスト＞
滋賀：1位・滋賀学園 2位・近江
京都：1位・龍谷大平安 2位・乙訓 3位・京都国際
大阪：1位・大阪桐蔭 2位・東海大仰星 3位・山田
兵庫：1位・神戸国際大付 2位・東播磨 3位・長田
奈良：1位・天理 2位・智弁学園
和歌山：1位・市和歌山 2位・和歌山東 3位・智弁和歌山
近年の滋賀を引っ張る両雄による決勝戦は1点を争う好ゲームの末に滋賀学園が制した。4年ぶりのセンバツに向けて弾みをつけたか。
2位となり県内公式戦の連勝が止まった近江も1年生好投手・山田が近畿の舞台でどんなピッチングを見せるかが楽しみ。
京都は龍谷大平安が危なげない戦いぶりで優勝。春夏合わせて75回の甲子園出場を誇る名門中の名門がキッチリ仕上げてきた。
2位の乙訓は3年ぶりのセンバツを狙う。このところ甲子園まであと一歩のところまで度々迫る3位・京都国際にもチャンスあり。
大阪桐蔭が7年連続となる秋の近畿出場を優勝で決めた。交流試合のマウンドを経験したエース・松浦の好投も光った。
決勝では完敗を喫したものの、2位の東海大仰星も個々の力量は高い。2000年春以来、21世紀初の甲子園へ、今年は大チャンスだ。
そして3位には公立の山田が、3位決定戦で履正社を撃破する大金星で堂々の出場。大阪の公立校として26年ぶりとなる秋の近畿見参だ。
荒れ気味の兵庫だが、神戸国際大付が優勝し3年連続の秋近畿出場。昨年、一昨年と初戦敗退が続いているが、今年はどうか。
2位と躍進の東播磨はベスト8で打ち切りだった夏の独自大会でもベスト8入りしていた学校。初の近畿大会でどう戦うか。
2016センバツ21世紀枠・長田は準々決勝で明石商を破るなどして3位に食い込んだ。
奈良の2枠は交流試合出場の常連2校がガッチリと確保。1位の天理は大型右腕・達が順調に成長。打線も強力に援護した。
2位・智弁学園もエース・西村オーガに、1年生から4番を張る前川など経験は豊富。今回も奈良に2枠を持ち帰る可能性は十分だ。
市和歌山は小園・松川というプロ注バッテリーの活躍もあって秋の和歌山王者に。近畿の猛者たちを相手にどういうピッチングを見せるか。
2位の和歌山東は4年ぶりとなる秋の近畿出場。市和歌山には惜敗したが、3位・智弁和歌山も実力では互角。抽選でどこの1位校と当たるか。
＊中国＠島根 10/23〜 開催県上位4校 他上位3校
【1回戦】
石見智翠館 (島根��) 7−11 岡山学芸館 (岡山��)
西条農 (広島��) 1−8 下関国際 (山口��) (7回コールド)
盈進 (広島��) 7−6 関西 (岡山��) (延長13回・タイブレーク)
立正大淞南 (島根��) 2−3x 米子東 (鳥取��) (延長11回)
創志学園 (岡山��) 2−7 宇部鴻城 (山口��)
浜田 (島根��) 4−7 鳥取城北 (鳥取��)
広島新庄 (広島��) 10−0 鳥取西 (鳥取��) (5回コールド)
矢上 (島根��) 3−5 桜ケ丘 (山口��)
【準々決勝】
岡山学芸館 1−5 下関国際
盈進 8−10 米子東 (延長11回)
宇部鴻城 4−7x 鳥取城北
広島新庄 3−2 桜ケ丘
【準決勝】
下関国際 12−0 米子東 (7回コールド)
鳥取城北 3−4 広島新庄
【決勝】
下関国際 2−3 広島新庄
広島新庄が秋の中国を初制覇。看板の投手力を武器に準々決勝以降の3試合を全て1点差で制しての戴冠となった。
県大会から好投の右の花田に加え、交流試合経験も秋は調整に苦しんだ左の秋山が復活して2枚看板を形成。春に向けて互いに切磋琢磨といきたい。
準優勝の下関国際はベンチ入り18人中14人が1年生という若いチーム。主将も1年生に任せるなど坂原監督の大胆な用兵も光った。
甲子園に出ていなくてもコピペで皆勤状態の坂原監督が2018年夏以来となる甲子園復帰となりそうで、またスレを盛り上げてくれそうだ。
四国3校目と最後のイスを争うことになりそうなのが鳥取城北。交流試合でインパクトを残した畑中未来翔が主将でチームを引っ張った。
その鳥取城北に県大会で勝利した米子東だが準決勝での0−12のスコアはあまりにも印象が悪い。夏に向けて出直しとなりそうだ。
地元の島根勢は初戦で全滅と地の利を生かせないまま大会を終えてしまった。
＜県大会ダイジェスト＞
岡山：1位・創志学園 2位・関西 3位・岡山学芸館
広島：1位・広島新庄 2位・盈進 3位・西条農
鳥取：1位・米子東 2位・鳥取城北 3位・鳥取西
島根：1位・石見智翠館 2位・浜田 3位・立正大淞南 4位・矢上
山口：1位・桜ケ丘 2位・下関国際 3位・宇部鴻城
県大会では苦しい戦いが続いた創志学園。4試合すべて逆転勝ちというタフな戦いを乗り越えた岡山王者として中国大会に臨む。
2014年夏以来甲子園から遠ざかる関西が準優勝。3位に入った岡山学芸館は20年ぶりのセンバツ出場を目指す。
広島を制した広島新庄は交流試合に登板した左腕・秋山ではなく、準々決勝からの3試合を右腕・花田で投げ切った。強力投手陣形成か。
2位の古豪・盈進は1974年夏以来の甲子園を目指すが、センバツ出場なら初となる。3位・西条農も33年ぶりの復活をかける。
鳥取の決勝は壮絶な打撃戦。9回裏に一気に5点差を追いついた米子東が勢いのまま延長サヨナラで優勝。中国大会に弾みをつけた。
逃げ切り失敗の鳥取城北は交流試合出場勢。経験を生かして立て直したい。3位に滑り込んだ鳥取西は28年ぶりのセンバツ出場なるか。
開催地・島根を制したのは石見智翠館。前校名・江の川時代の1994年以来、2度目のセンバツを地元から狙いに行く。
2位には古豪の浜田。3位は立正大淞南。増枠に救われた4位の矢上は昨年秋の中国でも1勝と侮れない。
0−0のまま延長に突入した山口の決勝戦。11回に3点ずつ取り合う死闘の末、最後は桜ケ丘が押し切って32年ぶりに山口の秋を制した。
惜しくも準優勝となった下関国際は3年ぶりのセンバツを狙う。3位にはその下関国際と打撃戦を演じた宇部鴻城が滑り込んだ。
＊四国＠高知 10/24〜 各県上位3校
【1回戦】
松山城南 (愛媛��) 0−5 高知中央 (高知��)
英明 (香川��) 7−0 徳島北 (徳島��) (8回コールド)
鳴門渦潮 (徳島��) 2−6 小松 (愛媛��)
高知 (高知��) 2−5 高松商 (香川��)
【準々決勝】
鳴門(徳島��) 8−4 高知中央
明徳義塾 (高知��) 5−0 英明
藤井学園寒川 (香川��) 2−3 小松
聖カタリナ (愛媛��) 4−1 高松商
【準決勝】
鳴門 2−9 明徳義塾 (7回コールド)
小松 2−3x 聖カタリナ (延長12回)
【決勝】
明徳義塾 5−1 聖カタリナ
明徳義塾がエース・代木の大車輪の活躍で秋の四国を連覇。この秋は8試合中7試合を1人で投げ切り、決勝ではジエンゴも見せた。
準決勝で84球、決勝では93球で完投勝利という投球術が光るが、ここ数年エースと心中傾向が強まる馬淵監督が他の投手陣をどう鍛えてくるか。
準優勝の新興勢力・聖カタリナにも初めて春の吉報が届きそう。県大会の準決勝の再現となった準決勝で延長サヨナラ勝ちで扉をこじ開けた。
創部5年目での快進撃で、2017夏の聖心ウルスラ(宮崎)以来となるカタカナ校名のお目見えとなりそうだ。春に向けて攻撃力を磨いていきたいところ。
中国3校目と争うのは小松になるか。投手陣が防御率1点台と好投しただけに、打線の援護がもう少しあれば、と悔やまれるところ。
徳島王者の鳴門は明徳戦での完敗が響きそう。中学時代から注目されてきた森木擁する高知は初戦敗退でセンバツは絶望的な情勢だ。
＜県大会ダイジェスト＞
香川：1位・藤井学園寒川 2位・英明 3位・高松商
徳島：1位・鳴門 2位・鳴門渦潮 3位・徳島北
愛媛：1位・聖カタリナ 2位・松山城南 3位・小松
高知：1位・明徳義塾 2位・高知 3位・高知中央
終盤にもつれた決勝戦を逃げ切った藤井学園寒川が優勝。香川の決勝で香川親子監督対決が実現、親父に軍配が上がる格好となった。
猛追も及ばなかった息子率いる英明は9年連続で秋の四国出場。3位には伝統校の高松商が辛くも滑り込んだ。
2014年センバツ以来、一般枠獲得のない徳島からは鳴門が1位を確保。8年ぶりとなるセンバツ出場へまずは好スタートを切った。
2位には前回の甲子園出場で名前間違いネタが出た鳴門渦潮。現校名で初のセンバツなるか。3位には徳島北が食い込んだ。
愛媛は新興勢力の聖カタリナが優勝し、2年ぶりに秋の四国にコマを進めた。2年前は初戦敗退。今度は白星を手にし、センバツも手にするか。
2位の松山城南は来年から学校名が変わる。現校名で最初で最後の甲子園を狙う。3位・小松もセンバツ初出場を目指す。
延長12回日没コールドという死闘となった高知の決勝。再試合を制した明徳義塾が優勝し、初戦シードの座も獲得した。
準決勝から3試合28イニング1失点のエース・代木は四国でどのような投球を見せるか。
入学時から注目されるエース・森木を再試合では温存した高知が準優勝。昨秋の四国大会ベスト4の高知中央が最後のイスを獲得した。
＊九州＠長崎 10/31〜 各県上位2校
【1回戦】
九州国際大付 (福岡��) 1−4 明豊 (大分��)
神村学園 (鹿児島��) 5−1 唐津商 (佐賀��)
沖縄尚学 (沖縄��) 5−6x 延岡学園 (宮崎��) (延長12回)
大崎 (長崎��) 9−2 開新 (熊本��) (8回コールド)
長崎日大 (長崎��) 1−8 宮崎商 (宮崎��) (7回コールド)
東明館 (佐賀��) 3−2 樟南 (鹿児島��)
福岡大大濠 (福岡��) 3−1 大分商 (大分��)
具志川商 (沖縄��) 4−2 東海大星翔 (熊本��)
【準々決勝】
明豊 6−4 神村学園
延岡学園 2−3 大崎
宮崎商 9−3 東明館
福岡大大濠 3−0 具志川商
【準決勝】
明豊 2−3x 大崎 (延長12回)
宮崎商 0−2 福岡大大濠
【決勝】
大崎 5−1 福岡大大濠
地元開催の大会で大崎が初優勝。2年前の春は部員5人だった学校が初めての甲子園行きを確実なものとしている。
きっかけは部長として清峰を、監督として佐世保実を甲子園に導いた清水監督の就任。準々決勝・準決勝では1点差勝利と粘りも発揮し頂点に立った。
準優勝の福岡大大濠も4年ぶりのセンバツが当確。エース左腕の毛利は初戦で154球完投、準々決勝は164球で完封というタフネスさを持つ。
4年前の先輩・三浦も思わせる投球だが今年は2番手以降もいる。1年生トルネードの馬場が準決勝で1安打完封と目途が立ったのが大きい。
4枠の九州はベスト4までがセンバツ行き有力。秋連覇を逃した明豊だが、初戦・準々決勝はともに8・9回に得点を集めて逆転勝利を飾った。
古豪・宮崎商は打力がウリ。準々決勝では主将・中村の2打席連続お誕生日などで快勝を収め、52年ぶりのセンバツ返り咲きを手繰り寄せた。
準決勝がともに2点差以内の勝負となり、ベスト8勢の逆転選出は厳しい。強いて言うなら1安打完封を食らった宮崎商がわずかに隙を残すか。
過去最高成績が沖縄のベスト8だった具志川商は見事1勝を挙げて8強入り。準々決勝もエース・新川が粘投で試合を壊さなかった。
佐賀王者の東明館も九州初勝利を挙げたが準々決勝で力負け。佐賀には今年も一般枠でのセンバツ出場の吉報が届きそうにない。
神村学園は4点リードを守れず手痛い逆転負け。延岡学園も大崎の勢いに呑まれて競り負けている。
＜県大会ダイジェスト＞
福岡：1位・福岡大大濠 2位・九州国際大付
佐賀：1位・東明館 2位・唐津商
長崎：1位・大崎 2位・長崎日大
熊本：1位・東海大星翔 2位・開新
大分：1位・明豊 2位・大分商
宮崎：1位・宮崎商 2位・延岡学園
鹿児島：1位・神村学園 2位・樟南
沖縄：1位・沖縄尚学 2位・具志川商
2017年春の快投も記憶に新しい鉄腕・三浦や、今年のドラフトでも注目される山下など好投手を立て続けに育てる福岡大大濠が福岡王者。
このときは高野連副会長に「だいごう」と間違えられる屈辱も。今度こそ名前を覚えてもらえるか。九州国際大付もキッチリ2位につけた。
東明館が2018年春以来となる佐賀制覇。このところ力をつけてきた佐賀の新星が、久しぶりに佐賀から一般枠でのセンバツをもたらすか。
2位は唐津商。直近では2016年夏に甲子園を経験しているが、センバツ出場となると1973年以来48年ぶりとなる。久々の復活なるか。
夏の独自大会も制していた大崎が秋の長崎を連覇。昨年からの活躍がフロックでないことを証明する形となった。
昨秋はセンバツに選出された大分商に延長戦の末惜敗。今年はその上を目指す。4年ぶりに秋の九州出場の長崎日大は22年ぶりのセンバツを狙う。
準々決勝で延長10回、準決勝で延長13回タイブレーク、決勝は9回逆転サヨナラ。驚異の粘り腰を見せた東海大星翔が熊本の頂点に立った。
準優勝の開新は夏の独自大会も熊本市内大会4強という中堅校。九州大会参戦は実に25年ぶり。快進撃はどこまで続くか。
2年連続で同じ顔合わせとなった秋の決勝を明豊が今年も制した。決勝では20得点。県大会5試合で61得点と攻撃力で大分を制圧した。
交流試合出場の大分商が準優勝。前チームのエース・川瀬が打撃投手を務めるなどバックアップ。九州大会までに大敗のショックを振り払いたい。
1回の攻防を終えて7−6、終わってみれば14−9という馬鹿試合と化した宮崎の決勝を勝ったのは古豪の宮崎商。
春夏連続出場を果たした1969年以来、52年ぶりのセンバツを目指す。2位の延岡学園は3年ぶりとなるセンバツ出場なるか。
鹿児島は夏の独自大会も制していた神村学園がサヨナラ勝ちで優勝。6年ぶりとなるセンバツ出場へまずは最初の関門を越えた。
名門の樟南も最大4点差を追いつくなど遜色ない力を発揮して準優勝。センバツは2002年以来ご無沙汰、勝利は旧校名の1993年までさかのぼる。
3回戦での大苦戦が良薬となったか、以後は調子を上げていった沖縄尚学が2年連続で秋の沖縄王者に。センバツを2度制し春に強いだけに楽しみ。
2位には具志川商。春・秋通じて九州大会初出場を果たした。準決勝では興南を1点差で振り切っており、他県の強豪も決して侮れない。
.
2021年08月21日(土) 10:51:53 Modified by ktp625