感電とは、人や動物等に電気が流れることである。感電災害は電気設備の充電部分や取扱中の導電物に体が接触し、電気が人体に流れて起こる災害である。
　感電災害の特徴には、死亡率が非常に高いことが上げられる。感電は、人体を流れる電流の大きさ、通電時間、電源の種類(交流、直流、雷等)、電流の流れる経路等が危険度に大きく影響する。同じ電圧でも、心臓等の人体の重要な部分が直撃されると、死亡する危険性が高る。感電による死亡原因の多くは、電圧の低い時は心臓まひの発生と呼吸停止であり、高圧による感電は、この他に接触によるアーク熱やジュール熱(発熱)による火傷がある。感電による火傷は身体内部の奥深くまで及ぶので危険である。

▼交流電流が人体に流れたときの反応▼

　交流電流の大きさ　人体の反応
　　　0.5mA 　通常、無反応
　　　１ mA 電撃を感じる
　　　５ mA 相当な苦痛がある
　　10〜20mA 　筋肉が収縮し、その支配力を失う
　　　50 mA 相当に危険で死に至ることがある