ジュブナイルポルノ作家「わかつきひかる」さんを、「めたぼdeぽん」が個人的に応援するWikiです。「わかつきひかる」さんご本人をはじめ各出版社とは一切関係はありません。

「Myメイド」 (美少女文庫)

著者:わかつきひかる 挿絵:みやま零 出版社:フランス書院 発行日:2007年12月31日 




本の紹介(公式)

愛してるって言いなさい! もう亜由はご主人様の専属メイドなんだから 憧れのお嬢様にご奉仕させるなんて、最高でしょ? フェラチオさせたい? それとも学校で調教したい? 初めてを捧げ、何度もイカされ……身も心もメイドにされちゃった。だから、これからも一緒にいたいって命令なさい! 美少女文庫HP


あらすじ と 感想

「めたぼdeぽん」は、この「Myメイド」が、これまでのわかつき作品の中で一番好きです。
理由はとてもシンプル。ヒロインの「勅使河原亜由」(てしがわらあゆ)が自分の好み、
ど真ん中のストライクだからです。

勅使河原亜由は、貧乏だった。
(中略)
だが、逆境は、亜由をたくましくした。
成績がよいのは、バイトと家事に明け暮れるなかで、要領よく勉強する方法を身に
つけたおかげだし、カンがいいからウェイトレスのバイトだってソツなくこなす。粗
食は彼女を健康にし、病気知らずにした。

亜由は、自分を強く持ち、困難に崩れることなく、それを力強く乗り越えていく女性です。

髪型も制服も、ソックスの折りかえしまでいつもと同じ彼女なのに、雰囲気だけが
劇的に変わっていた。
この五日間だけは、お金の心配をしなくていい、床や壁の穴を気にしなくていい、
信頼できる少年と一緒に暮らしているという安心が、彼女をおだやかな表情にさせて
いるのだが、とうの大地は気づかない。

初体験はちょっとしたアクシデントからでしたが、次の日、亜由の張り詰めていた心が、
穏やかな感情に包まれていきます。
亜由にとっては、母親との死別以来感じたことがない、暖かな気持ちだったでしょう。

快感と愛情がMAXを越えたときだけ女の人の心のなかに湧き起こる、大好きを越
えた甘い感情
「大好き、大好きよぉ!! 大地ぃ・・・っ!」

二人は、お互いを貪るように求めあいます。
そして、幾たびかの甘く激しいセックスが、亜由の愛情を深めていきます。
そして、愛情が深まりとともに、次の激しいセックスが欲しくなる。
甘く淫靡なループにはまっていきました。

調教プレイも、ハードなセックスも、どんな逆境も、彼女が生まれ持った美しさを
曇らせることはできなかった。
亜由は生まれついてのお姫様だった。強くて美しく、鋭利な少女。ちょうど、この
ダイヤモンドのように。

夢のような五日間の同居生活が終わって、亜由は自分の家に戻ります。
大地は亜由にふさわしい男になろうと決意し、プロポーズします。
亜由はやはり亜由でした。
彼女の美しさは、外見だけではなくその内面から現れているものです。

「愛しているって言いなさいっ!」
「愛している。」
「好きよ・・・私も好き。大好きよ・・・」

プロポーズの答えは? 
言わずもがなでしょう。亜由と大地の将来が、暖かく幸せなものでありますように。
うらやましすぎる・・・

追記
「めたぼdeぽん」の筆力では、この作品の魅力を十分に伝えられないのがもどかしいです。
  • たしかにこの作品はポルノであり、ポルノのフォーマットに沿って書かれている
  • そしていつものわかつきさんの作品にたがわずとてもエロく
  • 主な舞台は、学校と家しかなく
  • 激しいセックスの描写だけが続いている

だけど二人の、甘酸っぱく、真剣で、暖かな、互いに思いやる、そういった感情を
感じてしまうのはなぜなんでしょう。

ポルノだからこそ表現できるラブコメというものがあるのかもしれない。
この作品はそういった作品だと思います。


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