この作品は、わかつきひかるさんの代表作といってもいいのではないかと思います。
ご本人は、この時期とても苦しんでいたようで、心身とも最悪な状況だったようです。
同じ文脈だと思われるものは、
AKUMAで少女のあとがきにもあります。
こういった当時のわかつきさんの苦しみを知った上で、
「My妹」を読み返してみても、ひたすらエロです。興奮します。勃ってしまいます。あぁ!男ってやつは・・・(自己嫌悪)
初期の作品と比べると、ストーリーはさらに単純になりました。
Myシリーズの特長(お約束事?)は・・・
- 主たる登場人物は、ヒロインと主人公の二人のみ。
- 二人は同居をしている。
- 二人の血のつながりはない。(義理の関係まで、インモラルな面は極力排除)
- 短期間で初体験→調教に至る。
- エッチとともに恋心が深まる。(エッチ以外のイベントはほとんどない)
- 最後までラブラブ状態が続き、ハッピーエンド。
こんなところでしょうか。
ストーリーが単純になったかわりに、エッチシーンがこれでもかこれでもかと繰り返されていきます。
エッチシーンもひとつひとつ違うシチュエーション(場所、心境等)で、違うプレイ。逢瀬を重ねる毎に濃厚になっていく。
二人の気持ちは、行為そのものや、行為の最中の言葉で表され、そのためラブコメディである佇まいは失わず、エッチシーンが連続するというポルノとしての一定の完成形になったのではないかと思います。
この作品は、2009年10月に5刷を重ね、今も売れ続けています。
(追記)
2011年には、ついに6刷になりました。6刷の本は、表紙絵が変わり、さらにショートショートが付属しています。