トピック解説レポート ８
｢キャリア形成過程にみた製造業｣
石井英正
去る９８年１０月、経営労働管理士会の「第９回懸賞論文募集」へ応募したところ、はからずも入賞することができましたので、発表論文の要旨のみ紹介させていただきます。
Ａという人物が３５年間勤め上げた製造業の現在の苦境を目のあたりにして、自身のキャリア形成の舞台を提供してくれた職場を回想し、製造業とは一体何なのか、また製造業にとって何が重要なのか考察した。
製造業にとって、人材の活性化とコア技術の開発こそが生命線となる。
時代の変遷とともに、製造業が対象とする製品・技術・サ−ビスがいかに変化しようとも、仕事の内容が変わろうとも、キャリア形成過程においてＡの能力を向上させた基本姿勢は、「相手を知る」、「自分を知る」、「最善を尽くす」ことであり、交流のあった人達との切磋琢磨がドライビング・フォ−スになった。
Ａがキャリア形成過程を通じて感得した人材活性化のポイントとして、前記の基本姿勢の醸成に加え
- ＹＥＳ ＭＡＮになりきること、
- 幅広いキャリアに挑戦することの大切さなどについて提言。
コア技術の開発にあたっては、対象とする技術が時代トレンドと共にあることをチェックする必要がある。Ａが関った開発機器の中で生き残った技術を例にあげ、「ネ・オ・ダ・マ・グ」の視点より検証した。
2008年04月13日(日) 10:27:21 Modified by mifken