アメリカの航空宅配便業者のように、感染の航空輸送から末端の集配トラック輸送まで、一貫した輸送サービスを自社で提供する運送業者のこと。FEDEX（フェデラルエクスプレス）、DHLなどがこれに該当する。これらの事業者は、もともと迅速性に劣る各国政府郵便サービスに対して、スピードを売り物にしてドキュメントや小包などの事業を開始した。やがて効率的な輸送を行うために、ボーイング747フレーターなどの大型機材を投入したが、これにより輸送キャパシティが向上したために、一般の航空貨物も取り込んだ。こうして事業を拡大し、急激な企業成長をとげている。インテグレーターは、自社で広範囲にわたる輸送ネットワークを構築するために、航空機、集配車、仕分けターミナルなどを保有し、大規模な設備投資を必要とする。これに対して、わが国の航空宅配便業者は、端末の集配業務は自社で行うが、幹線の航空輸送は航空会社に委託しており、利用運送業に属している。インテグレーターとは異なる。

船井総研ロジ株式会社