アメリカの大手スーパーストアのウォルマートの構築した、民間最大の情報システム。ウォルマートが取引先メーカーと販売・在庫情報を共有するもので、「いつ、どの店舗で、何が売れたか」といった情報をインターネット経由で取引先に提供し、品切れ防止や販売促進企画の立案につなげている。1991年に始めたもので、2002年末には7.5倍の売り上げとなっている。97年には「マーケット・バスケット分析」を導入していっしょに買われる商品を近接させ、消費者の購買意欲を刺激している。たとえばベビー用品の横にカメラのフィルムを置いておくと、ベビー用品を購入するついでに我が子の写真を撮ろうとフィルムも購入していく、という具合だ。ウォルマート傘下の西友は、この「リテールリンク」を03年12月から稼働させ、これまで非公式だった個別店舗や物流センターの情報を開示して取引先の経営効率化に協力し、仕入れ条件を改善することにしている。

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