NPO法人バードリサーチのための図鑑


雄(撮影:石渡賢一氏)                                     正面から見た雄(撮影:小笠原惇六氏)


雌(撮影:大塚啓子氏)

特徴
見られる時期:丘陵林では4月下旬〜10月、住宅地周辺では4月中旬から5月上旬と9月中旬から10月中旬の渡りの季節。
見られる環境:森林や公園の緑地。
観察の度合い:市街地の公園の緑地では見られる頻度は少ないが、平地林などでは比較的普通。
大きさ:スズメくらいの大きさ、全長約14cm。
体型の特徴:一般的な小鳥の体型だが、尾がやや短め。枝に止まるときは体を立て気味。
鳴声:ヒーヒ、ピュルリなどと繰り返し囀る。秋の渡りの季節には、ヒッ、ヒッ、やククッ、ピュルなどと鳴く。
囀りを聞く(WMA)囀りを聞く(MP3)地鳴きを聞く(WMA)地鳴きを聞く(MP3)
識別点
とまっている時に似ている鳥
・オオルリ:雄では見間違うことはないが、雌では似ている。オオルリのほうが大きいことと、全体に褐色をしていることで見分けられる。
・コサメビタキ、エゾビタキ:キビタキの雄とは見間違うことはないが、雌では似ている。キビタキの雌のほうが体上面が緑がかった褐色をしている。
 
コサメビタキ                        エゾビタキ

・ジョウビタキ:翼に白い斑があることと上面が黒っぽいことで似ている。ジョウビタキの雄ではオレンジ褐色であることと、眉斑がないことで見分けられる。

ジョウビタキ雌

飛んでいる時に似ている鳥
鳴声が似ている鳥
・ジョウビタキ:囀りは間違わないが地鳴きは似ている。ジョウビタキのほうが大きな声でやや高い音質。ただし、両種が重複して見られる時期は10月中旬の極めて短い期間。
ジョウビタキの地鳴きを聞く(WMA)ジョウビタキの地鳴きを聞く(MP3)
生態
夏鳥として全国の平野部から山地の森林に普通に生息する。渡りの季節には、市街地の公園の緑地などにも生息し、シジュウカラの群れと一緒に行動することもある。繁殖期には縄張りを構え、雄は活発に囀る。樹洞や岩の隙間などに営巣する。繁殖期にはおもに昆虫類を食べ、枝先から飛立って飛翔中の昆虫を捕らえる。秋には、サンショウやミズキなどの樹木の種子も食べる。

Menu

特徴で種を絞り込む


【メニュー編集】

メンバーのみ編集できます