NPO法人バードリサーチのための図鑑

 
ツグミ(撮影:大塚啓子氏)                                         後ろから見たツグミ


ツグミの一亜種ハチジョウツグミ(撮影:大塚啓子氏)

特徴
見られる時期:本州以南では11月から5月上旬。
見られる環境:農耕地、河川敷、明るい林、住宅地。
観察の度合い:普通。
大きさ:ハトより小さく、スズメの2倍くらいの大きさ。全長約24cm。
体型の特徴:スマートな鳥で、脚ががっしりしている。ハトなどより脚が長い。
鳴声:ククッ、とかクワッ、ケケケッ、などと鳴く。春先には高い枝にとまり、キョロン、キョロン、キュル、キュル、などと囀る。
地鳴きを聞く(WMA)地鳴きを聞く(MP3)ぐぜりを聞く(WMA)ぐぜりを聞く(MP3)
識別点
とまっている時に似ている鳥
・ムクドリ:ムクドリでは体の色彩が全体的に灰色がかっているが、ツグミは茶色っぽい。ムクドリのくちばしと脚はオレンジ色をしている。

(撮影:吉邨隆資氏)
・シロハラ・アカハラ:両種とも体型はツグミにそっくりだが、シロハラは体色が灰緑色、アカハラは緑褐色で胸から脇が赤褐色。両種ともツグミのような胸から脇腹に黒っぽい斑点はない。
 
シロハラ(撮影:石渡賢一氏)          アカハラ(撮影石渡賢一氏)

飛んでいる時に似ている鳥
・ムクドリ:直線的に飛ぶのは同じだが翼や尾が短い。
・ヒヨドリ:尾が長めなのと、波状に飛ぶことで異なる。
・シロハラ・アカハラ:飛び方、シルエットともよく似ている。そのため、肉眼や逆光では識別は困難。双眼鏡などでみるとツグミは全体的に茶褐色にみえるので区別できる。
鳴声が似ている鳥
・シロハラ・アカハラ:秋から冬の飛翔中の声は似ていないが、春先のさえずりは良く似ている。ツグミのほうが小声で節回しも不明瞭なことで区別できる。
シロハラの囀りを聞く(WMA)シロハラの囀りを聞く(MP3)
生態
本州では11月ごろ渡ってきて翌年の5月ごろまでみられる。緑の多い住宅地や公園、農耕地およびその周りの林に生息する。公園の芝生や刈田の地上で採食することが多く、早足で歩いては止まる動作を繰り返す。そのとき、胸を張るよう姿勢をとる。庭の餌台や柿の実、ウメモドキなどの木の実にもやってくる。単独でみられることが多いが、春先には公園の芝生などでは群れで見られる。昆虫類やミミズ、果実、植物の種子などを食べる。

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