NPO法人バードリサーチのための図鑑

 
(撮影:平野敏明氏)                                             巣とヒナ 

 
空中で囀る雄                                    

特徴
見られる時期:一年中。
見られる環境:農耕地、河川敷、広い芝生。
観察の度合い:普通。
大きさ:スズメより少し大きめで、全長約17cm。
体型の特徴:脚がやや長めでしっかりしている。頭頂部の羽毛が立っている。
鳴声:ピーチュク、ピーチュク、ピリピリピリなどと空中で繰り返し囀る。地上でも囀る。地鳴きはピュル、ピュルと一声ずつ区切って鳴くことが多い。
囀りを聞く(WMA)囀りを聞く(MP3)地鳴きを聞く(WMA)地鳴きを聞く(MP3)
識別点
とまっている時に似ている鳥
・タヒバリ:姿や体色が酷似している。タヒバリの方が体上面の色が灰色味を帯びた褐色をしている。地鳴きがタヒバリではピ、ピ、ピ、ピと異なる。
・ビンズイ:姿や体色が似ているが、ビンズイでは体上面が緑がかった褐色をしており、嘴も細い。

(ビンズイ)
飛んでいる時に似ている鳥
鳴声が似ている鳥
・カシラダカ:春先のぐぜりは似ており、農耕地では聞き間違えることがある。カシラダカの方はくぐもった声ではっきりしない節回しで鳴く。
カシラダカのぐぜりを聞く(WMA)カシラダカのぐぜりを聞く(MP3)
生態
本州以南ではおもに留鳥、北海道では夏鳥として、河川敷や農耕地、牧草地、高山のガレ場、工業団地などの芝生などの草丈の低い草原に普通に生息する。広い道路の中央分離帯の芝生などにも生息する。秋や春には住宅地の上空をプリュ、プリュと鳴きながら通過する。2月ごろから活発に囀りを始め、囀りながら忙しげに羽ばたいて垂直に飛び、高空に上がって長時間囀る。巣は、4月から7月ごろに草原の草の根元付近に土を浅く掘って窪みを造り、枯れ草などで造る。冬は刈り田や芝生、河川敷草原などに単独あるいは小群で見られる。昆虫類や植物の種子を食べる。近年、東京都などでは生息状況が悪化したことが報告されている。

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