NPO法人バードリサーチのための図鑑


成鳥(撮影:石渡賢一氏)

若鳥(撮影:平野敏明氏)                                          密集した群れで飛翔するミヤマガラス

特徴
見られる時期:11月から3月。
見られる環境:農耕地。
観察の度合い:普通。
大きさ:ハトより大きく、全長約47cm。
体型の特徴:脚ががっしりしたカラス型の体型。
鳴声:ガア、ガアなどと鳴く。
鳴声を聞く(WMA)鳴声を聞く(MP3)
識別点
とまっている時に似ている鳥
・ハシボソガラス:生息環境や体型が良く似ている。ミヤマガラスの成鳥は嘴の付け根の上側が露出しており灰色に見える。幼鳥ではハシボソガラスのように黒いが嘴の形が円錐型をしている。
・ハシブトガラス:ハシブトガラスでは嘴が盛り上がって太く見え、前頭部も盛り上がって見える。
飛んでいる時に似ている鳥
・ハシボソガラス、ハシブトガラス:ハシボソガラスとは良く似ていて、識別は困難。ハシブトガラスの方が尾が長く、先の方がやや膨らんで見える。
鳴声が似ている鳥
・ハシボソガラス:濁っているのは似ているが、ミヤマガラスのほうがしわがれた声をしている。
ハシボソガラスの声を聞く(WMA)ハシボソガラスの鳴声を聞く(MP3)
生態
冬鳥として、11月ごろから3月にかけて全国の平野部の農耕地に生息する。1970年代ごろまでは主に九州地方や中国地方の一部に渡来しただけであったが、1980年代半ば以降生息分布が拡大し、2006年ごろになるとほぼ全国に拡大した。数十羽から数百羽の群れで行動することが多い。飛立つと密集した群れで飛び回る。刈田や畑の地上で穀物類や昆虫などを食べ、驚くと一斉に電線などにとまる。夜は集団塒で就塒する。そのため、午後遅くには塒に向かう群れが延々と続く光景を見ることがある。

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