バードリサーチ 身近な鳥図鑑 http://www.bird-research.jp - オオムシクイ

撮影:大塚啓子氏

特徴
見られる時期:5月下旬から6月上旬と9月下旬。住宅地周辺ではおもに春と秋の渡りの季節。
見られる環境:樹木の多い公園、林。
観察の度合い: 少ない。
大きさ:スズメより小さく、全長約11.5cm。
体型の特徴:一般的な小鳥型で、やや尾が短い。枝にとまるときは体を水平気味に保つことが多い。
鳴声:ジジロ、ジジロと繰り返し囀る。地鳴きはジジとかジジュと鳴く。
囀りを聞く(WMA)囀りを聞く(MP3)
識別点
とまっている時に似ている鳥
・ウグイス:姿形良く似ているが、ウグイスの方が尾が長く、全体的にオリーブ褐色をしている。
・センダイムシクイ:センダイムシクイのほうが上面がオリーブ緑色をしており、下面が白っぽい。
・エゾムシクイ:エゾムシクイのほうが全体的に褐色味が強い。
・メボソムシクイ:野外では鳴声以外区別できない。
飛んでいる時に似ている鳥
鳴声が似ている鳥
・メボソムシクイ:ゼニトリ、ゼニトリと聞こえる。メボソムシクイの鳴声を聞く(WMA)(MP3)
生態
以前は、メボソムシクイの1亜種として分類されていた。北海道知床半島や南千島などで繁殖し、渡りの季節に本州以南にも普通に飛来する。他の夏鳥よりやや遅く、関東地方などでは6月ごろに通過する。平地林や公園の植え込みなどでも囀りを聞くことができる。亜高山帯の針葉樹や落葉広葉樹林などで繁殖する。