昔は1000番目のキリ番を目指すなどあったが

昔は1000番目のキリ番を目指すなどあったが、今では2を取ることに彼らは
必死だ。その理由には次のようなことが考えられる。

まず「1000まで待てない」ということが挙げられるだろう。
辛抱・我慢といった観念は既になく、思ったことをそのまま行動に繋げる計画性
のなさがある。これは最近の「すぐキレる若者」の特徴に類似している。

次に、例えば1000だった場合、1000レス目が最後の書き込みとあり、1001番目は
反映されない。これはまさに「成功か失敗か」の問題だったのだ。
しかし「2」は違う。2をとれなくても3や4、もしくは5〜までの書き込みに
、自らのレスが反映される。成功しなくても自分の行為が反映されるのだ。
そこにはもはや「成功と失敗」といった、片方だけの存在はない。
1000では失敗すれば誰も自分の書き込みを見てくれず、表示される警告文を一人
見るだけだったが、2を取れなくても、自分のしたことが反映されるため
「2じゃなかったけど、まあいいか」といった気持ちに繋がる。これは現在増え
ている「フリーター」の心理に他ならない。

そして多くのものは、「なぜ2番目のレスを取ることの速さを競うのか」を考え
たことはないだろう。他人がやっているから自分もやる。または、他人の2を取る
のを邪魔してやりたい、といったことがあると考えれる。これはまさに「明確な
自己意識がなく他人に振り回される」「人の足を引っ張ることに快感を覚える」
という、現代若者の特徴を描き出しているのだ。

問題の真相は後回しにし、内容のない書き込みを続ける。さながらワイドショー
並みの愚かさが、そこにはあるのだ。
2006年05月18日(木) 03:02:12 Modified by moe_channel1




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