あらすじ
組の抗争に巻き込まれて死んだ妻の墓参りにきていた帝江州組組長・銀次郎。
その妻の幽霊の力によって少女の姿に変えられてしまった。
戸惑う銀次郎と浮き足立つ組員たち。
ふとしたことから「久美」と言う女としての名前まで名乗る羽目になる。
その日から「美少女組長」の奮戦記が始まった。
そしてある日、抗争していた対抗勢力が討ち入りを果たしにきた。
寸評
「変化球」の多い作者にしてはストレートな作品。
逸話
元々は海賊の船長が宝箱を開けたら美少女になった展開だった。
しかし海賊より現代日本の方が圧倒的に話が作りやすく、同じ荒くれでヤクザをメインに据えた。
ヤクザの組を扱うだけにありえないネーミングをして、なおかつ執筆前と発表前にしつこく検索をかけて同じ名前がないことを確認してから発表した。
登場人物
久美（銀次郎）
イラスト・ＭＯＮＤＯさん
帝江州組組長。変身前の実年齢は４２だが、変身後は１４歳。
まるっきり『女の子』にされて討ち入りどころではなくなってしまった上に、組員たちが自分を女扱いしはじめていらいらした毎日。
サブ
帝江州組若頭。実はバラの人。だから久美にたいしては劣情を抱かないので冷静に対処している。
寿音
サブの妻。読み方は「ことね」。こちらは実は『百合の人』。
久美の世話係として呼ばれたが、行き過ぎた「おせわ」が久実の頭痛のため。
非力組二代目・凱
対抗勢力の親玉。間接的に銀次郎の妻、千代を殺した形。
関東制圧のために帝江州組に戦争を仕掛けていたが、久実の『男気』に惚れて抗争停止。
以後は色ボケ一直線に。
貴漢坊
千代の眠る寺『光明寺』の住職。ヘタなヤクザじゃ手も足も出ない実力者で、手を出した末路は修行僧に。
ＴＳ館
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