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タグ検索で詩歌は30件見つかりました。
宇宙の歴史
宇宙の歴史 ―東日本大震災犠牲者を追悼して― わたしたちは今、此処にいます 振り返ればもういません 宇宙は一つの命を語ります 夢は水と火と心で作られます あなたは夕食の準備に取り掛かります 食卓に並べられた手作りの言葉たちが 命と夢を語りはじめます わたしたちはいま、此処にいます 振り返ればもういません 静かな日の午後にあなたは 入り江の波打ち際で産声をあげました そよ風がセキショウの葉を揺らし 星座の形をした白鳥の群れが 夢の果実を啄んでいます 琥珀色の夕日が山々の稜線を 小さな手のひらの生命線へ導き…
https://seesaawiki.jp/w/motopax/d/%b1%a7%c3%e8%a4%... - 2012年05月06日更新
俳句（１）
1. 初雪も 閉伊川 越えぬ 宮古かな 2. 防波堤 いや生いの月に 津波立つ 3. 桜散り 四月の雪に 怯えたり (２０１０年４月１９日埼玉県に雪) 4. 日捲りの 暦の中に 津波なし 5. 夏果てて 暮れゆく海に 西瓜浮く 6. 闇夜こそ 沈丁花の 香りかな 7. 驚きの 眼の海の 金目鯛 8. …
https://seesaawiki.jp/w/motopax/d/%c7%d0%b6%e7%a1%... - 2012年04月23日更新
句集 『棺一基』
午後１０時からＥテレで、ＥＴＶ特集「失われた言葉をさがして 辺見庸 ある死刑囚との対話」を観ています。死刑囚の名は大道寺将司です。彼は１９７４年の丸の内にある三菱重工業本社ビル爆破事件の犯人です。大道寺将司は逮捕され裁判にかけられ死刑の判決を受けました。作家の辺見庸は３７年間も獄中で俳句を詠み、自分の人生と人の命を殺めた自身の罪と向き合ってきた大道寺将司に関心を寄せ、小菅拘置所へ赴いて面会をし対話を続けています。辺見さんは大道寺が多発性骨髄腫を患っていることを知り、彼の詠んだ俳句をまとめて句集作りを考えま…
https://seesaawiki.jp/w/motopax/d/%b6%e7%bd%b8%20%... - 2012年04月17日更新
TREE ��
TREE �� It was a town far distant from my home People remained closing their eyelids in the motherly warmth Morning, already filled with the premonition of the day began to show her pious being from the horizon Below I was working delivering bundle…
https://seesaawiki.jp/w/motopax/d/TREE%20%ad%ba... - 2012年03月29日更新
樹（１） TREE ��
TREE �� A tree has lived with them tranquilly If its genealogy can be made What glory will be endowed on its being Its structure supporting leaves bathing in the sun depends on the secrets of roots hidden in the earth Life's sensitive tips descend …
https://seesaawiki.jp/w/motopax/d/%bc%f9%a1%ca%a3%... - 2012年03月29日更新
TREE
TREE �� At the suburb of a town when I made a first trip to Europe on a smooth grass field there stood cork oaks in tranquility A burning sunset enveloping the world over the trees nameless clouds went afloat slowly The earth goes round draggin…
https://seesaawiki.jp/w/motopax/d/TREE... - 2012年03月29日更新
BETELGEUSE OF THE ORION
BETELGEUSE OF THE ORION The sky embroiders stars of galaxies in a nightly clad and begins to radiate countless rays of light A star travels a distance of five hundred light years With space and time entwined light flies No one can hear its sound…
https://seesaawiki.jp/w/motopax/d/BETELGEUSE%20OF%... - 2012年03月29日更新
STAR
STAR A forest is burning Fanned by a strong gale Fires devour silence like beastly roars History is a mountain fire It is time burning beautifully in darkness Even within pitch blackness the night sky reveals countless light teardrops In e…
https://seesaawiki.jp/w/motopax/d/STAR... - 2012年03月29日更新
THE SKY
THE SKY When the summer sun was high in the sky I was in persuit of cicadas. The cicadas were singing so loud that I could not make out even the presence of sounds. With a thirsty throat, I found myself walking looking for water. At the back of a…
https://seesaawiki.jp/w/motopax/d/THE%20SKY... - 2012年03月29日更新
空
空 夏の太陽が空高くある時 蝉を追っかけていた 蝉の鳴き声のあまりの激しさのために 音があるのかも分からなかった 喉の渇きを覚えた僕は 水を求めて歩きだしていた 蔦に蔽われた古井戸が廃屋の隅にあった 首を突き出して内を覗いてみると そこにはもう一つの空があった 飛べない僕はこのまま落ちれば もう一つの空へ行けると思った なんて青い空 その中で泳いでいる雲の なんて白いこと 空へ行きたい 胸の高…
https://seesaawiki.jp/w/motopax/d/%b6%f5... - 2012年03月29日更新
オリオン座
オリオン座のベテルギウス 空は夜の衣を着て 銀河系の星々を身に付け 無数の光を表わし始める 星の一つは五〇〇光年の距離を旅する 空間と時間を結び合わしながら 光は飛ぶ その音を誰も聞くことができないでいる 地球の片隅に生きている私は この夜空に見える星の一つ一つを見つめている 果てしない空間は無数の星の光で 愛のタピストリーのよう 光は闇の中を休むことなく飛び続け 一つの終着点である私の眼に突進してくる …
https://seesaawiki.jp/w/motopax/d/%a5%aa%a5%ea%a5%... - 2012年03月29日更新
樹��
樹�� 祝福されよ 栄光の影となって 光と樹を結ぶ樹よ 生きる者に存在の時を 告げ知らせる樹よ 蜜と棘の大地に根づく樹よ かつて至福の園に在りし者 今は灰の眠りを待つ 幾世紀の太陽と月 血は渇き 皮膚は干涸び 骨は砕け散り 風吹くままに亡骸は 大樹の下で 生きたことを 留保する…
https://seesaawiki.jp/w/motopax/d/%bc%f9%ad%ba... - 2012年03月29日更新
樹��
樹�后� 或る朝 私は死んでいる 山の向こうではひと雫の光が 鳥の瞼に微笑しているだろう 別の惑星では 不安げな風がはためき 日は昇らず 無意識の夜が夢にうなされている 遠く宇宙に夜明けがあったと 鳥は鳴くだろう 目覚めれば すべてのものに光が注がれ 火は重力の奥深く まだ見ぬ樹の領域へ 辿り着くであろう 忘却の彼方 樹は記憶の光となずけられ 夜明けを時の中に封じ込め 息吹を …
https://seesaawiki.jp/w/motopax/d/%bc%f9%ad%b9... - 2012年03月29日更新
目次
−目次− ・交 信 ・ 虹 ・ 家 ・隕 石 ・ 魚 ・記 憶 ・ 雪 ・樹 �� ・樹 �� ・樹 �� ・樹 �� ・蜀 黍 畑 ・消 息 ・天文台のある町 ・ 声 ・ 橋 ・樹 �� ・樹 �� ・オリオン座のベテルギウス ・ 空…
https://seesaawiki.jp/w/motopax/d/%cc%dc%bc%a1... - 2012年03月29日更新
交信
交信 詩は力だ。 根源へ至る道だ。 稲妻の驚きだ。 詩は愛する人を亡くした人の涙だ。 涙は乾いた後の無だ。 詩は火だ。 火事場どろぼうの手口だ。 詩は処女地だ。 馬だ。 詩は息吹だ。 春の嵐だ。 詩は人生に新たな発見をする子供だ。 詩は意義申し立てだ。 詩はあまねく宇宙に存在する粒子だ。 詩は鉄であり風である。 詩は行方不明の広告だ 長身の詩人は森の中で 無数の小鳥たちと交信している。…
https://seesaawiki.jp/w/motopax/d/%b8%f2%bf%ae... - 2012年03月29日更新
虹
虹 鳥も知らない場所に 雨は静けさを作る 湿りけをおびた朝は 馬を進化へと誘う いななく馬の瞬は 雨粒を白亜紀の陽光に投げ返す 陸地の跡切れる所 海と交える雲が 漂い行くのを 黙視している 振り返れば 雨あがりの虹…
https://seesaawiki.jp/w/motopax/d/%c6%fa... - 2012年03月29日更新
家
家 土ぼこりのする 道路脇の家は 血が逆流してくる 上ではカラスが 下では蟻が 働いたり散歩したり 青空の見える部屋は 日記帳で作られている 海の底は隆起して丘となり 柳の木が踊る…
https://seesaawiki.jp/w/motopax/d/%b2%c8... - 2012年03月29日更新
隕石
隕石 牛糞の満ちるまっ平な昼下がり 虻の羽根は 子牛と添寝している時間をおびきだす 牛舎の廂に糸をひく黄金蜘蛛は 渦巻く宇宙の中心と成る 谷間へ夕闇が 迫り来る無風の時 高みの雲間から 発光する隕石が 里芋畑へ 葉を貫通して 降り染む…
https://seesaawiki.jp/w/motopax/d/%f0%a8%c0%d0... - 2012年03月29日更新
魚
魚 星が憩うのは瞳の中 熱く焼けた砂浜へ潮は眠りに戻る 夜は時間を果実の中へ押し込め 浜辺は安らぎ その上で月は目覚める 校庭で向日葵が夢見ている 教室へ波が音もなく近づき 黒板に書かれた歴史を消してゆく うつらうつらした心に波頭が もう少しで触りそうなのだ 寝返りの度に 魚が通り過ぎていった…
https://seesaawiki.jp/w/motopax/d/%b5%fb... - 2012年03月29日更新
記憶
記憶 連結へと向かう純粋な塩 融合しうるための夜の荒野 語彙の建築家 線路脇で生き延びる狂気 予期せぬ朝 配達された道標 驚嘆したウサギは走り去る 遠くで雪は誕生し 近くで火は消滅する 思い出す度に 分割されぬ魂の秘密 …
https://seesaawiki.jp/w/motopax/d/%b5%ad%b2%b1... - 2012年03月29日更新