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カンミドコロ


あまりの暑さを調整するような夕立を受け、男は雨宿りがてら、とある甘味処にいた。
大きな柳の木の下の、小さいが情緒と風情のある店。
出てきたのは浴衣姿の若い娘で、思わず目を奪われるほど、可愛らしい。
男は冷たいものを食べたかったので、餡蜜を注文した。
言葉少なに対応し、娘は冷たい緑茶を出し、奥に下がる。
グラスに透き通った薄緑が、氷を溶かす。
男が一口、口をつけると、渇いた喉を潤すような涼。
風鈴の音色。
静かに、川のせせらぎが聞こえてくるような座敷。
お待たせしました、と声がして、娘が男の隣に、両膝を突く。

甘くて、冷たい餡蜜。
男は居心地の良さに時間を忘れて、その味を堪能した。
周囲に客はおらず、男一人。
食べ終えても、自然と畳に足が伸びる。
少し恥を捨てて、男はその場に、横になった。
男には懐かしい、どこかで見たことのある木の天井だった。
呆然とそうしていると、視界に娘の顔が覗く。
さすがに行儀が悪かったか、と、男は起き上がろうとした。
すると娘は表情を変えず、手で押すように制止した。
覗き込む顔は乗り出すように相手の顔に近づき、男が戸惑う間に、事を達した。

動けなくなった男の唇を、娘は丁寧に舐めていた。
周りも舌に濡らされて、されど不愉快な湿りではない。
やっと顔を離すと、今度はそこに、冷たい御手拭を当てる。
男は顔を熱くしたまま、再び呆然と、自分を覗き込む娘を見上げていた。
娘は構わず、優しく汚れを拭い取り、そして奉仕を終えた。
口周りに若干の冷たさが残り、視線は尚も、互いに逸れない。
これは、一体何のつもり? と男が尋ねる。
すると娘は短く、こう言った。
「保守」
2011年08月24日(水) 09:39:44 Modified by ID:uSfNTvF4uw




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