猫な彼女(仮題)
俺は呆然と目の前に立つ彼女を見つめていた。
彼女の顔なんて毎日見ているから今更凝視する必要なんてないのだが、
今日は別だ。
「……私の顔に…何か付いてる?」
「いや、顔には特になにも…」
確かに顔にはご飯粒が付いてるわけではない。
ただ…頭に…
「あのさぁ、何その格好?」
「………猫」
だよなぁ。
彼女の頭上に小さな三角形の耳があった。おしりには細長い茶色い
尻尾がある。
もちろんコスプレ用のパーティーグッズなんだろうけど。
「…こういうの……嫌い?」
「いや、嫌いじゃない。むしろ好きだけど」
「じゃあ…問題は無いね」
そういう問題か?良いのか?俺は別に構わないけど。
「…そういう問題。良いの。私も別に構わない」
「人の心を勝手に読むな!!」
「愛があれば無問題」
問題ありありだ!!と突っ込んでも何も聞かないだろう。実際に耳を
両手で塞いで聞く気アリマセーンって感じだ。
なんか悔しいけどもう良い。諦めも肝心だし。
「さて……諦めてくれた様だし…愛を深めようか」
「おいっ」
「……諦めも肝心だよ」
彼女は俺のYシャツのボタンを易々と外す。
しょうがない、最後の抵抗だ。
「今日は絶対寝かせねぇ!!!」
「ふふっ…お願いにゃ」
作者 2-498
彼女の顔なんて毎日見ているから今更凝視する必要なんてないのだが、
今日は別だ。
「……私の顔に…何か付いてる?」
「いや、顔には特になにも…」
確かに顔にはご飯粒が付いてるわけではない。
ただ…頭に…
「あのさぁ、何その格好?」
「………猫」
だよなぁ。
彼女の頭上に小さな三角形の耳があった。おしりには細長い茶色い
尻尾がある。
もちろんコスプレ用のパーティーグッズなんだろうけど。
「…こういうの……嫌い?」
「いや、嫌いじゃない。むしろ好きだけど」
「じゃあ…問題は無いね」
そういう問題か?良いのか?俺は別に構わないけど。
「…そういう問題。良いの。私も別に構わない」
「人の心を勝手に読むな!!」
「愛があれば無問題」
問題ありありだ!!と突っ込んでも何も聞かないだろう。実際に耳を
両手で塞いで聞く気アリマセーンって感じだ。
なんか悔しいけどもう良い。諦めも肝心だし。
「さて……諦めてくれた様だし…愛を深めようか」
「おいっ」
「……諦めも肝心だよ」
彼女は俺のYシャツのボタンを易々と外す。
しょうがない、最後の抵抗だ。
「今日は絶対寝かせねぇ!!!」
「ふふっ…お願いにゃ」
作者 2-498
2008年01月20日(日) 12:49:49 Modified by n18_168