保管庫更新乙+保守ネタ
「お、つ……」
「お、無口なお前が珍しく自分から喋った」
「!」
「って、何か目の前で書き始めたな」
さっ。
「無粋に差し出して、何々? ”これはO2つまり酸素がある、呼吸を表してるのであって、別に誉めてる訳じゃない”?」
こくこく。
「無理にツンデレキャラ作らなくて良いぞ」
「……フッ」
「いや、ニヒルに笑わなくても良いから」
ぺたん、あ〜あ。
「うつ伏せで膝折り曲げながら不貞腐れないで!」
かりかり。
「ほい。今度は、えー”私は個性が薄いから、空気になるのが恐い”か」
こく。
「大丈夫だよ。無口なのも立派な個性。例えるなら小動物のような可愛さ、お前は隠れた正義、守るべき存在(以下略」
ぴこーん、ばちゅーん。
「聞いてないし! てかいつの間に携帯ゲーム始めた」
かりかり。
「三枚目ね。”言葉では何とでも言える、言葉はまやかし”って酷いな」
じーっ。
「……」
「……」
「じゃあ、態度で表せば良いんだろ? 行くぞ! それっ」
「っ!?」
「ぎゅっと、こうして抱き締めるの、嫌がるフリして好きだろ?」
ぱたぱたぱた。
「どうしたきつい? あっ、すまん」
ふるふる。
「でも、そう簡単に、言葉に失望するなよ。俺はお前の、どんな言葉でも聞きたいんだ」
「……」
「いや、例え保守ネタでも、台詞が三点リーダしか無くても良い。無口なお前を、出来る限りずっと、見ていたい」
「……あり、がとう」
「はは、お前のそういうとこ、大好きなんだよな」
ぽっ。
「保守ついでに、じゃあもう少し頑張ってみるか?」
「?」
「ここ、”やっちゃうエロSS”スレだしな」
……がぶっ。
「あいたたたた!!」
がぶがぶがぶ。
「やっちゃわないから許して」
……ぎゅっ。
「ふう。でも、キスくらいは良いだろ?」
「……」
「んん?」
……こく。
「良い顔だ。じゃあ――」
「んっ……」
「ふ。しっかし、馬鹿みたいに可愛いよなお前」
くいくい。
「お? そうか、もう60行だな。じゃあ、しっかり締めろよ」
こく。
「せーの」
「ほ、しゅ……」
「よく出来ました。なでなで、な」
「……うん」
2011年10月22日(土) 18:58:26 Modified by ID:yaigDm7HYA