nako-club 奈良交通の基礎知識 - 八木新宮線
【当初は「十津川くまの特急」で登録されていましたが、「八木新宮線」に修正しました。】(2011年12月18日)

解説

  • よみがな:【やぎしんぐうせん】
  • 八木駅と新宮駅を、十津川峡経由(国道168号線経由)で結ぶ特急バス。使用車両は葛城営業所所属車で、所要時間は約6時間。≪奥吉野の奈交ファン≫
  • かつては同区間を、北山峡経由(国道169号線経由)で結ぶ特急バスもあった。この車両は吉野営業所所属車だった。----≪奥吉野の奈交ファン≫
  • 2011年現在、奈良交通グループホームページでは「八木新宮特急バス」と表記されている。1992年の車両更新当時は車体側面に「十津川くまの特急」と記された表示板を掲げていた。
  • 運転手は、南紀支社所属です。≪天理北山峡経由新宮駅行≫
  • かつては4往復の運行でうち2往復が新宮駅発着、残り2往復は湯の峰温泉・川湯温泉発着だった。現在は3往復の運行で全便新宮駅発着となっている。
  • 2006年10月1日にダイヤ改正がおこなわれ、新宮行きの最終が15時頃になる見込み
  • 追加、五條バスセンターを通過するのが15時頃の見込み
  • 長距離ではあるが、全区間でCI−CA(ひまわりを含む)が利用できるほか、2007年4月1日からはPiTaPaやICOCAも使用可能に。
  • 2008年の8月にはこの路線を紹介したNHKの特集番組『スローなバス旅へようこそ』が放映された。
  • 2011年9月の台風12号による被害で約2ヶ月にわたる長期運休(八木駅〜城戸または小代下の区間運転)を余儀なくされた。(11月1日運行再開・一部迂回)
  • 2015年10月、後継となる新型ブルーリボン(KV)が3台納車された。長距離輸送を考慮しハイバックシートを備えるが、前中扉のノンステップバスでAT車となった。
  • 新宮特急仕様のKV第一陣は奈良200か・958、960、961。このうち960号車が2015年11月2日の八木駅13:45発第3便に充当され、新型車の運行が開始された。
  • 2016年10月には3台の新車が追加された。車番は奈良200か1027、1028、1029で、こちらはいすゞエルガ(LV)となった。
  • 最後まで残ったHUは288と290。引退の約1週間前に公式サイトで充当ダイヤが発表された。2017年2月26日の新宮駅ゆき第二便と、27日の八木駅ゆき第二便の288号車がHU最後となったが、26日は多客に備えて290号車も八木駅に姿を見せた。

コメント

  • この十津川くまの特急に使用している車両のうち、一部が吉野営業所に転じており、吉野中学校〜中竜門方面のスクールバス等に使用されている。≪奥吉野の奈交ファン≫
  • 五條〜新宮の約130キロは山岳路の連続。特に阪本〜十津川温泉は狭隘路が多い。≪登美一停車急行≫
  • 98年の橿原営業所廃止前まで、十津川くまの特急バスは、新宮・湯の峰方面特急の間合い運用として、結崎駅〜志貴高校のスクール便にも活躍したときがあった。≪桜井線の≫
  • 新宮行きは、160系統五条バスセンター発八木駅行きの折り返し便です。≪天理北山峡経由新宮駅行≫
  • 先日の吉野臨時では河川敷⇔吉野中千本の駐車場シャトルに上の吉野所属車が使われていました。≪奈良交通バイトの備後人≫
  • この車輌はH5に辞任して地元首長に当選した(現在は引退)偉大な方の置きみやげとして新車投入された。大きい割にホイルベースが短いので小回り効くが乗客は酔いやすい≪主任助役≫
  • 特急とは言え、大和八木駅〜西吉野村大久保口までは各停留所にとまります。大和八木駅〜五條バスセンター間は、特急らしく橿原市役所前・医大病院前・アルル北・高田市駅・忍海・近鉄御所駅以外は通過にしてほしかった。昔は、医大病院前・高田市駅・近鉄御所駅しか停車しなかったのに。
  • ちなみに、登山ガイドなどでは、「あまりにハードなバスなのでお勧めできない」と記載したものもあります。逆に積極的に利用を勧めるガイド(ヤマケイのアルペンガイドシリーズなど)もあり、最近は、熊野古道小辺路の十津川〜果無峠〜本宮のコースなどに、前夜十津川温泉宿泊でのモデルコースにこのバスが紹介されています。中辺路は龍神バスで行けますが、果無越だけはこの十津川くまの特急バスでないと行けないですから。≪空間愛好家≫
  • つい、数年前まではそこそこ乗客が居たのに、高田市駅〜五條バスセンター間も昼間は乗客が一桁。五條バスセンター到着時に客が0だったのか、車庫で休憩するのを目撃する日もあります。
  • 2008年9月から使用車両の運賃表示機が一新され、幕式の運賃表示のみからLCDディスプレイ式になって左に次の停留所と運賃、右に2つ先までの停留所案内・次停留所のひらがなと英語表記・施設や名所の案内(一部)をするようになった。
  • 2008年10月1日からは朝(新宮駅行き)と夜(新宮駅発)1本ずつ運行されていた熊野交通の折立発着便がなくなり、熊交は奈良県内への運行を取りやめる。したがって、今後はこの特急バスが新宮から十津川村への重要な交通手段になりそうだ。
  • 2013年8月21日の朝日新聞夕刊でも紹介された。
  • 2015年11月にトップドア・特急色のブルーリボンII(奈良200か・938)が八木新宮線に充当された。同年9月に大台ケ原線用に導入されたものだが、ノンステのAT車に比べると十津川くまの特急にも相応しいクルマではないだろうか。
  • 2016年10月五位堂検修車庫にて開催されたきんてつ鉄道まつりではHU287号車が展示され、2017年2月限りで旧型車両(十津川仕様HU)運行終了が告知された。
    この時点で後継のKV・LVノンステップ車は合わせて6台が揃い、287号車内には大台ケ原線の運賃表が貼られていたことから、HUは臨時あるいは続行便で余生を送るものと考えられる。

関連リンク

南紀支社
八木新宮線 奈良交通グループホームページより