日本の周辺国が装備する兵器のデータベース


▼天津特警に配備された「聖路」装輪装甲車

▼2006年に開催された北京国際警用装備展に出展された「聖路」装輪装甲車。



▼9連装38mm催涙弾発射機とスピーカー、サーチライト。


▼車内の様子。


性能緒元
車体重量4.4トン
戦闘重量5トン
全長5.470m
全幅2.280m
全高2.600m
エンジンイヴェコSOFIM8142.43水冷ターボディーゼル 117馬力
最高速度105km/h
渡水深度0.7m
武装7.62mm〜12.7mm重機関銃×1
 9連装38mm催涙弾発射機×1
装甲防弾鋼板
搭乗員1+8名

SL5040XFBK2型装輪装甲車「聖路」(中国語では聖路装甲防暴車)は、四川省の重慶にある重慶金冠科技(集団)有限公司が開発した治安任務用の装輪装甲車である。重慶金冠科技(集団)有限公司は1992年に設立された企業で、治安部隊用の各種車両や防弾チョッキなどの開発製造を主な業務としている。

「聖路」装輪装甲車は、主に公安や武装警察などの治安任務での運用を想定しており、対テロ活動や地域巡回、人員輸送、連絡任務、治安維持、各種の騒乱に対して、その防御力を活かして投入される。

「聖路」装輪装甲車は、イタリアのイヴェコと南京汽車工場の合弁企業である南京イヴェコ社製のNJ2046 四輪駆動車のシャーシを利用して開発されている。NJ2046は、陝西宝鶏専用汽車有限公司が開発した05式装輪装甲車「新星」(ZFB-05/新星2002)でも使用されているシャーシである。

車体設計では、各国の治安任務用装甲車の設計理念が参照されている。車体は6枚の均質防弾鋼板で構成されており、防弾鋼板は4.2mmの厚さを有しており、全周からの56式自動小銃の7.62mm小銃弾の射撃に抗堪し得る能力を有している。車輪も防弾機能を輸しており、タイヤがパンクした状態でも30kmの走行が可能。車体前部のフロントガラスは周辺状況を即座に把握できるように視界の良好な一枚の大型防弾ガラスになっており、他にも車体各部に12基の外部視認窓が設置されている。車体各部の窓ガラスには、投石対策として金属網をかぶせることが可能。

車体の天井部にはキューポラがあり、その後ろには換気用のベンチレーターが装備。操縦席には液晶パネルが設置されており、モニターを通じて車外の様子を確認できる。IBM(現レノボ)ノートパソコンが標準装備されており、パソコンには航法用にGPS装置がインストールされている。車体中部には治安用の記録を撮るためのビデオやDVD録画装置が装備、通信連絡用にNGT-VR短波無線1台が搭載されている。車体上部の四隅には警告灯が設置されている。オプションとして、サーチライト、夜間暗視装置、大型スピーカーなどが用意されている。

固有装備としては車体上部に必要に応じて7.62mm〜12.7mm機関銃や9連装38mm催涙弾発射機を搭載する。9連装38mm催涙弾発射機は最大150mまでの範囲に、催涙弾・発煙弾を発射する能力を有しており、単発・連射モードを選択できる。

操縦手のほか、車内に8名の完全武装した治安要員を搭乗させることが出来る。治安要員は車体航法の大型ハッチから乗車を行う、車体の側面及び後部に合計8基の銃眼が設置されており、必要に応じて車内からの射撃を行うことが出来る。車体には、斧やハンマー、ワイヤーカッターなどの各種工具が装備されており、必要に応じて障害物の排除や救助任務などで使用する。また、車内には発動機付きゴムボートを搭載することも可能であり、水上任務において使用される。

「聖路」装輪装甲車は、装甲厚から見ても分かるようにあくまで治安任務用の車両であり、脅威度の高い地域での使用には適していない。現在、天津特殊警察などが同車を採用しているとのこと。

【参考資料】
重慶金冠科技(集団)有限公司公式サイト
重慶金冠科技(集団)有限公司 聖路装甲防暴車パンフレット
騰訊網「天津特警新式装甲車亮相 油箱輪胎均防弾」

中国陸軍

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