日本の周辺国が装備する兵器のデータベース


「鉄鷹」四輪特殊車は、陝西鉄鷹公司(陝西汽車集団公司の傘下企業)と南京理工大学が共同開発した空挺部隊向け車両[1]。同車は、「装甲部隊向けの小型で機動性の高い対空車両」という総装備部の要求に基づき2003年から開発に着手された[1]。空挺部隊やヘリボーン部隊は、輸送手段の関係上、どうしても装甲車両や野砲といった重装備の配備には限界がある。「鉄鷹」は、この問題を解消するために開発された車両で、輸送機による空中投下やヘリコプターによるヘリボーン輸送が可能なサイズ・重量の四輪駆動車に、できる限りの兵装を搭載した武装プラットフォームというコンセプトに沿って設計開発が行われた。これまでに、自走対空砲型(87式25mm連装機関砲HN-5携帯対空ミサイル二基を搭載)と自走迫撃砲型(99式82mm速射迫撃砲(W-99)を搭載)の二種類が確認されている[1][2]。

「鉄鷹」四輪武装プラットフォームは、慶鈴汽車(日本のいすゞ自動車との合弁会社)のピックアップトラック(型式名TFS55HD。日本での名称は「フォスターロデオDT」)を元に、陝西鉄鷹公司が所定の改造を加えて製造された[1]。民生用車両をベースとしたのは、当時の中国軍の四輪駆動車で適当なベース車体となる車両がなかったこと、少数しか生産されない空挺部隊向けの装備を一から新規開発するのは費用対効果に合わないなどの理由によるものだが、既存の民生用シャーシを流用することで、開発期間や開発費の短縮が可能となり、民間の整備インフラを利用できるメリットが生じている。武装は車体後部の荷台部分に搭載される。車体には収納式のアウトリガーが設置(自走迫撃砲型は二基、自走対空砲型は四基)されており、射撃の際には展開・接地して車体を安定化させる。これは車体だけでは砲撃の際の反動を吸収できないための措置である。

「鉄鷹」は2006年ごろから陸軍特殊部隊への配備が開始され、LYT-2021戦闘バギーなどと合わせて運用が行われている。ただし、自走迫撃砲としてはプラットフォームが小型にすぎるため搭載弾数や射界(左右各12度)などで制限が多く、後により大型の「猛士」四輪駆動車を使用したPCP-001型82mm自走速射迫撃砲が開発されることになる[2]。

▼87式25mm連装機関砲とHN-5携行SAMを装備した自走対空砲型

▼99式82mm速射迫撃砲を搭載した自走迫撃砲型


性能緒元
重量-
全長-
全幅-
全高-
エンジン4ZE1型2.6L空冷直列4気筒ディーゼル(85Kw/114馬力)
最高速度-
武装(自走迫撃砲型)99式82mm速射迫撃砲(W-99)×1
(自走対空砲型)87式25mm連装機関砲×1
 HN-5携帯対空ミサイル×2
乗員最大6〜7名

【参考資料】
[1]宋楠「独家揭秘:南京理工大学兵器馆」(サイト「汽车之家」/2014年12月8日)
[2]宋楠「中国品牌之"二汽"猛士PCP1速射炮装备史」(サイト「汽车之家」/2015年7月13日)

中国陸軍
中国空軍

amazon

▼特集:自衛隊機vs中国機▼


▼特集:中国の海軍力▼


▼特集:中国海軍▼


▼中国巡航ミサイル▼


























































メンバーのみ編集できます