日本の周辺国が装備する兵器のデータベース



▼スコープをつけた03式

▼ストックを折り畳んだ03式


性能緒元
口径5.8mm
全長950mm/725mm(ストック展開/折畳み状態)
銃身長440mm
重量3,5kg
装弾数30発
使用銃弾DBP-87式5.8mm通常弾、もしくは5.8mm曳光弾
銃口初速930m/s
有効射程400m
銃身寿命10,000発
ライフリング

03式アサルト・ライフルはNORINCO(中国北方工業公司)が開発した新型の自動小銃。

03式の起源は95式5.8mmアサルトライフル(QBZ-95)の開発に遡る事が出来る。中国は1990年から、独自開発した5.8mm小銃弾を使用する新式小銃の研究開発を開始した。開発陣では、新式小銃の形式としてブルパップ形式と通常形式の二種類の設計案を検討した。ブルパップ形式は、通常の小銃とは異なり銃の機関部が銃床と一体化しており、バレル長を稼ぎつつ全長を小型化できるなどの利点があった。反面、機関部が顔面に近いため発射音や硝煙の影響を受けやすい、全長が短いため銃剣戦闘において不利などの問題点も抱えていた。ブルパップ式小銃の開発経験に乏しい開発陣としては、開発リスクを避けるため機関部を共通としたブルパップ形式と通常形式の小銃を同時開発する事を決定した。ただし、1993年以降は開発リソースをブルパップ式小銃の開発に集中するために、通常形式の小銃の開発は一時棚上げとされた。

ブルパップ式小銃は1995年に95式5.8mmアサルトライフル(QBZ-95)として制式採用された。95式はブルパップ方式の採用など野心的な内容を多く含んだ小銃であった。しかし開発時の懸念通り、部隊配備後に従来型の小銃とは違うブルパップ方式に対する不満、構造が複雑で整備に手間を要する、一丁当りのコストが高いなどの問題点が多く指摘された。これを受けて95式は陸戦隊や空挺隊などの練度の高い部隊やコンパクトさが利点となる戦車兵や艦船の水兵用個人火器として配備するに留め、一般部隊の81式アサルトライフルの後継には、95式と同時に開発を進めていた5.8mm口径の従来型小銃を配備することが決定された。

通常形式の5.8mm口径の自動小銃の開発は95式の開発が一段落した1997年から再開された。この小銃は、95式の派生型として95A式(QBZ-95A)の開発名称が与えられた。03式の開発には、1997年から6年の歳月が費やされた。開発の過程で、95式の不具合への対応としてさまざまな設計変更が行われ、結果として95式との差異が大きくなったため、2003年の制式採用では新たに「03式5.8毫米自動歩槍(QBZ-03)」の名称が与えられる事になった。

03式は95式の構造を基盤としつつ、従来型アサルト・ライフルとすることで81式からの転換を容易にすること、構造の簡素化による信頼性の向上、高い量産性と低価格を開発の主眼とした。使用する弾種は95式アサルト・ライフルと同じ5.8mm×42カートリッジでDBP-87式5.8mm通常弾、もしくは5.8mm曳光弾が用意されている。弾倉は95式と共用の30発入りを採用しており、通常、小銃一挺あたり五個の弾倉が用意される。ショルダー・ストックは右側に折り畳む事が可能で、全長を短くする事が出来る。銃口には漏斗型の大型フラッシュ・ハイダーを装備している。射撃モードとしては、単射、バースト射撃、連射の3種類が用意されている。

03式は2003年12月に形式証明を取得し、部隊での運用試験を踏まえて実戦配備に向けた改良を実施していたが、2006年後半から一般部隊での運用が行われているのが確認された。今後の中国軍のアサルトライフルは95式と03式の2系統になるものと思われる。

【参考資料】
「国産03式5.8毫米自動歩槍内幕解読」(楊康/『兵工科技-2008年中国新兵器』2008年増刊/兵工科技雑誌社)

Chinese Defence Today
槍炮世界「03式自動歩槍」
中国武器大全「詳解中国最新型QBZ03式5.8毫米自動歩槍」

中国陸軍

amazon

▼特集:自衛隊機vs中国機▼


▼特集:中国の海軍力▼


▼特集:中国海軍▼


▼中国巡航ミサイル▼


























































メンバーのみ編集できます