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本車は、中国海軍陸戦隊の54式122mm榴弾砲(M-30/M1938)を更新するため1979年に開発された水陸両用式の自走122mm自走榴弾砲である。

本車は、63式水陸両用戦車の車体を元に車内容積を拡大し、車体中央部に122mm榴弾砲を搭載した溶接砲塔を搭載して開発された。122mm榴弾砲の最大射程は18km以上、発射速度は毎分8〜9発。122mm榴弾砲は間接射撃のほか、トーチカなどに対する直接照準射撃にも使用することが可能。直接照準射撃時の最大射程は800m。砲塔上には補助武装として12.7mm機関砲×1が搭載された。履帯には、道路を損壊しない用にゴムパッドが装着された。

自走化により、63式水陸両用戦車77式水陸両用装甲兵員輸送車と同等の機動力を得ることに成功し、上陸作戦時、これらの車両に迅速に火力支援を与えることが可能となった。また、従来の牽引砲に比べて、機動力や防護能力の点でも大きな向上を達成した。ただし、63式水陸両用戦車の車体をそのまま流用しているため、車体後部に砲塔を搭載する通常の自走榴弾砲と比べると、車体後部のハッチが使用できないなど運用上不利な点があったものと推測される。

最終的にはこの車両は二輌が製造されるに留まったが、開発により得られたノウハウは89式122mm自走榴弾砲(PLZ-89)の開発に生かされたものと思われる。

【参考資料】
坦克装甲車両 総第228期2005年第2期「水中蛟龍-中国63式水陸坦克」(坦克装甲車両雑誌社)
中国尖端軍事力量-戦略研究 総第65期2006年8月号「水陸鉄騎-中国両棲装甲車両」

【関連項目】
63式水陸両用戦車(WZ-211)

中国陸軍

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