日本の周辺国が装備する兵器のデータベース



▼キャビン左側にあるロケット操作用パネル

▼運用の際には陸軍船舶部隊の揚陸艇に乗船する。車両後方にはロケットの後方爆風を舷側側に向かわせるための三角形の鉄板が配置されている。

▼揚陸艇に乗船して航行中の写真。揚陸艇(艦番号G2323)の艦橋部は爆風対策の鉄板が張られている。

▼改装前の揚陸艇(艦番号G2323)。

▼ロケット発射の瞬間。船体が爆風に包まれており、爆風対策の必要性が分かる


性能緒元(車体スペックは鉄馬XC-2030)
全長9.422m
全幅2.500m
全高 
搭載エンジンBF8L413FG 空冷ディーゼル 252hp
最高速度 
航続距離 
武装口径不明の28連装ロケット発射機×1
要員2名

本自走ロケット砲は、中国軍の工兵部隊に所属し、機雷などの水中障害物の啓開を行う装備である。中国軍での名称は「火箭破障車」。

揚陸作戦では、上陸予定地点に設置された機雷や水中障害物をどのように排除するのかが、作戦成功にとって重大な課題となる。通常は、掃海艇や潜水部隊などにより排除を行うが、防御側の反撃を受ける可能性の高い沿岸部での掃海作業は極めて危険の大きいものである。海を隔てた台湾と対峙する中国にとっては、有事に備えて揚陸作戦を行いうる能力を有する事が求められるが、その能力には当然水中障害物の除去も含まれる。

広州軍区の某陸軍工兵科設計局(厳密には、人民解放軍の下部に海軍と空軍が配属されており、人民解放軍陸軍という区分は無いがここでは便宜的に「陸軍」の語を使用する。)は、陸上部隊で運用している地雷原啓開用ロケットに範をとり、多連装ロケットを投射することで一挙に水中障害物を排除する事を考案した。水中で確実に機雷や障害物を破壊するために、ロケットの口径はかなり大きな物になった。ロケット弾は28連装のロケット発射機に装填される。設計局は、このロケット発射機を艦艇に直接搭載するのではなく、鉄馬XC-2030 8tトラックと思われる車両の荷台に搭載し、トラックを陸軍船舶部隊所属の揚陸艇に乗船させると言う方法を採用した。ロケットの発射時には多量の爆風が発生するため、発射機を搭載する揚陸艇は艦の各部に爆風よけの鉄板を張る必要があるが、射撃統制装置など操作に必要な設備は全て自走車両に搭載されているので、ほかに特別な改装は必要ない。

車両の搭乗員は操縦手と砲手の二名。キャビン左側にロケットの操作用パネルが設置されている。キャビン直後に、射撃統制装置を収納していると思われる区画があり、上部には風向検知器と見られる装置も搭載されている。射撃統制装置の詳細については不明であるが、搭載される揚陸艇はかなり小型で船体の動揺も大きいため、正確な射撃を行うには動揺などを感知して射撃に反映する各種センサーを搭載する必要があると思われる。

同システムを開発した設計局は20名程度の小規模な研究所である。開発は2003年から2年間を要し、すでに艦艇への搭載、水中障害物啓開実験を実施している。今後は、制式化と部隊への装備が行われるが、それに要する経費は21億元とされる(原史料での数値に従っているが、21億元=約324億円という数値はあまりに巨額なため、何らかの記述ミスの可能性も考えられる)。

【参考資料】
China Defense Blog 2006年3月28日「NGS, PLA edition.」
Ido社区 「台海登陸利器:登陸艇加装火箭破障車」

中国陸軍

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