日本の周辺国が装備する兵器のデータベース


▼中国新時代科技有限公司のパンフレットに掲載された30mm装輪自走対空砲。


性能緒元
重量25トン
車体長7.80m
全幅3.00m
車体高1.50m(砲塔含まず)
エンジン液冷ディーゼル
最高速度100km/h
浮航速度12km/h
航続距離800km
武装30mm連装機関砲×2
装甲 
乗員 

本車は、アラブ首長国連邦で開催されたIDEX2007兵器見本市で、中国新時代科技有限公司がその存在を明らかにした装輪式の自走対空砲である。

この新型装輪車体は90式/92式装輪装甲車(WZ-551/WZ-551A)をベースに開発されたため「WZ系列輪式底盤」と呼ばれている。WZ-551と6割のコンポーネントが共通であるが、これは新規開発のリスクを軽減し、既存のWZ-551用の整備インフラを生かすことが目的とされる。エンジン部、駆動部、操行部等各部分がモジュール化されており、それらを仕様によって組み合わせることにより、様々な任務に適合する車輌を製作する事が出来る。

車体構造は、前部に操縦手と車長の搭乗席と変速装置、中央が動力部、後部が兵装スペースとなっている。車体中央底部に動力伝達機構が配置されているので車高は比較的高いものになる。車体後部の広い区画を利用できるので、各種兵装を搭載することが可能。また、車体後部には乗降用の大型ハッチが設けられており、弾薬や補給物資を迅速安全に搭載することが出来る。空気圧集中制御装置により車高を自在に変化させる事が出来るため、鉄道や航空機での輸送に適している。GPSを搭載しており正確な航法が可能。車体前面は15mm、側面は8mmの圧延防弾鋼板で作られており、正面は1000mから撃たれた25mm徹甲弾を防御でき、側面は100mから撃たれた7.62mm徹甲弾を防御する事が出来る。またタイヤは全て防弾タイヤになっている。

「WZ系列輪式底盤」の派生型としては30mm対空自走砲のほかに、100mm装輪自走対戦車砲105mm装輪自走対戦車砲122mm自走榴弾砲 が存在しており、このほか各種の対戦車ミサイル、対空ミサイル等を搭載する事が可能。装甲兵員輸送車として使う場合は完全武装の14人の兵士を乗せることが出来る。

本車の主兵装は砲塔両側面に搭載された連装30mm機関砲である。30mm機関砲の砲口初速は970m/秒、有効射高3000m、有効射程100〜4000m。4門合計の発射速度は3,900〜5,000発/分。ただし、砲身の加熱や携行弾数の問題から実際にはより短時間でのバースト射撃が中心となるものと思われる。砲塔は全周旋回が可能で砲の俯仰角度は-2度〜87度。砲弾の散布界は2mil×2mil。HE弾による目標の撃墜率は60%。

砲塔前部には追尾用レーダー、砲塔後部には捜索用レーダーが設置され、目標の捜索と追尾を同時並行的に行うことが可能。また、砲塔上部にも電子光学サイトが搭載されているが詳細は不明。連続作戦遂行時間は8時間。

本車が中国軍向けに開発されたのか、それとも輸出向けなのかは不明。現時点ではこの自走対空砲が中国陸軍に配備されたとの情報は無い。

【参考資料】
中国新時代科技有限公司パンフレット
捜狐軍事頻道-軍情站「我軍新式輪式装甲車探秘」
International Assessment and Strategy Center「Research IDEX 2007 Showcases Chinas Productive Weapons Sector」

105mm装輪自走対戦車砲 【試作のみ】
100mm装輪自走対戦車砲 【試作のみ】
122mm自走榴弾砲 【試作のみ】
中国陸軍

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