日本の周辺国が装備する兵器のデータベース




926型潜水艦救難艦は2010年に就役した新型潜水艦救難艦。1番艦の建造は広東省広州の広船国際股分有限公司で行なわれ、竣工後に青島で「海洋島」と命名された[2]。

926型は就役から間もない事も有り、具体的な艦の性能や建造経緯などについては不明な点が多い。満載排水量は9,500トン[1]。船首楼型船体に比較的大型の5層式の上部構造物を搭載している。艦首両舷には大型の錨格納ガードが設置され、艦首喫水線下にはバルバス・バウを備えている[1]。舷側には港湾での横移動に使用されるスラスターが装備される[1]。艦橋上部左右には放水銃2基が設置されている。煙突は上部構造物の中央部に並列に配置され、その直後の04甲板はヘリコプター発着甲板とされている(格納庫は存在せず固有の艦載ヘリは有していない)[2]。船体後部はサルベージ・潜水艦救難用装備の搭載スペースとなっており、上部構造物後端両舷にはギャローズ各1基、後甲板右舷部には中折れ式大型クレーン1基、艦尾には大力量のAフレーム・クレーンを装備している[2]。926型ではイギリス製LR-7潜水艦救難艇1隻を搭載しており、艦尾のAフレーム・クレーンを使用して発艦・収納を行う。上部構造物後部にはLR-7用の格納庫があるものと推測されている[2]。

中国は2008年にLR-7をイギリスから輸入[3]、2009年夏に海南島近海で行われた潜行試験では水深500mでの救助訓練を実施する事に成功しており、その際の最高潜度は水深518mを記録している[4]。

性能緒元
満載排水量9,500t
全長
全幅
主機
速力
乗員
搭載潜水艦救難艇LR-71隻

同型艦
1番艦海洋島Hǎiyángdǎo864広州広船国際股分有限公司で建造、2010年就役
2番艦劉公島Liugongtao865広州広船国際股分有限公司で建造中、2012年進水
3番艦長島867広州広船国際股分有限公司で建造中、2012年進水


▼926型に搭載されているLR-7潜水艦救難艇


【参考資料】
[1]ニュース・フラッシュ「艤装工事進む中国の新型潜水艦救難艦「926型」 Type926」(世界の艦船 2010年6月号(NO.725)/海人社)132頁
[2]ニュース・フラッシュ「中国海軍の新型潜水艦救難艦「海洋島」 Haiyangdaoが就役」(世界の艦船 2010年6月号(NO.725)/海人社)143頁
[3]China Military Power Mashup「Most Advanced Rescue Submarine will be sold to PLA Navy」(2008年9月11日)
[4]China Military Power Mashup「PLA Navy Ming class Submarine equipped with Datalink system for long range attack」(2009年7月10日)

中国海軍

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