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▼珠海航空ショーで展示されるA200-11ロケット弾(右)。真中はA100-311、左はA100-11ロケット弾でいずれも96式300mm10連装自走ロケット砲(PHL-96/A-100)用。

▼A-200自走ロケット発射機の模型


性能緒元(自走ロケット発射機)
重量21.0t(シャーシのみの重量)
全長 
全幅 
全高 
エンジン 
最高速度60km/h
航続距離650km
渡渉深度1.1m
武装300mm4連装ロケット発射機×2
乗員

■''性能緒元(A200-11ロケット弾)”
全長7,264mm
重量836kg
直径301mm
射程200km
弾頭クラスター弾、榴弾、対戦車/対人子弾など

A-200 300mm8連装自走ロケット砲は、2010年の珠海航空ショーで初公開された多連装ロケット・システム[1](A200とA-200の二種類の表記があるが、本稿ではA-200を使用する)。開発は中国国家航天局(China National Space Administration:CNSA)の下部機関である中国航天科工集団公司(China Aerspace Science & Industry Corp.:CASIC)によって行われた[1]。CASICでは先に96式300mm10連装自走ロケット砲(PHL-96/A-100)を実用化しているが、A-200は更なる射程の延伸と命中精度の向上を目的として開発された[1]。

96式300mm10連装自走ロケット砲(PHL-96/A-100)では一体型のロケット弾を採用していたが、A-200は射程延伸のため二段式ロケットを採用しており、最大射程は200kmと96式/A100の倍に達している[1]。A200-11g型ロケット弾のサイズは、全長7,264mm、重量836k[2]。ロケットの全長の3分の2を閉める一段目は直径300mmで固体燃料とロケットモーターを搭載している[1]。二段目は、弾頭部と姿勢制御装置を搭載しており、直径は一段目よりも少し小さくなっている。燃焼済みの部分を切り離すことで、弾道を安定させ命中精度を向上させる狙いがあるとされる。ロケット二段目の尾部には4枚の操舵翼を装着しており、姿勢制御に使用される。96式のロケット弾は発射後回転しながら飛翔するが、A-200はフィン安定式に変更されている[1]。ロケットの誘導システムには衛星位置測定システムと慣性航法システムの併用[1]。衛星位置測定システムにはアメリカのGPSシステム(民生用)と中国の北斗システムの二種類を使用可能。GPSを使用する場合の半数必中率(CEP: Circular Error Probability)は30〜50m、北斗システムの場合はCEP10m[1]。

A200-11は200〜250kgまでの各種弾頭を搭載可能で、集束子弾破片弾頭、対戦車/対人子弾収納弾頭等が用意されているが、これは96式300mm10連装自走ロケット砲(PHL-96/A-100)と共通のものが使用されている[2][3][4]。

ロケット弾を搭載する8×8車輌は96式300mm10連装自走ロケット砲(PHL-96/A-100)と同じく、泰安特種車輌公司が開発したTAS-5380(車両の詳細は96式の項を参照されたし)。A-200は、車両の荷台に4連装ロケット発射機を二基搭載している。ロケットランチャーは将来の改良を考慮してサイズに余裕を持たせており、より直径の大きなロケットを搭載することが出来るようにしている[1]。

A-200多連装ロケット砲の部隊編制は、ロケット弾を搭載した発射車輌、再装填車輌、指揮車から構成されるロケット砲連(中隊に相当)を最小単位としている[1]。A100部隊で使用されていた気象観測車両はA-200の編制には組み入れられていない[2]。

A-200は、その長射程と命中精度を生かして、遠距離の敵部隊に対する打撃、クラスター弾頭による面制圧、点目標に対するピンポイント攻撃などを行うことが想定されている[1]。現時点では採用国は現れていないが、今後A-100と共に各国への売込みが行われるものと思われる。外国への輸出事業はCASICの傘下企業にあたる中国精密機械進出口公司(CPMICE)と中国航天長征国際貿易有限公司(Aerspace Long-March International Trade Co.,Ltd:ALIT)の二社が担当している[5]。

【参考資料】
[1]晓华「国产火箭炮迈向精确制导:A200」」(『兵工科技2010 23-24合刊2010珠海航展专辑』/兵工科技杂志社/96-98頁)
[2]腾讯网「A100远程多管火箭弹系列可有效覆盖地面目标」(2010年11月22日)
[3]MDC軍武狂人夢「A-100 300mm卡車底盤多管火箭系統」
[4]坦克与装甲车辆「中国A100式300毫米自行火箭炮」
[5]平可夫「中国航天長征国際貿易有限公司正式亮相」(『漢和防務評論』2010年9月号/27頁)

96式300mm10連装自走ロケット砲(PHL-96/A-100)
中国陸軍

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