日本の周辺国が装備する兵器のデータベース




性能緒元
最大離陸重量140kg
全長3.3m
翼幅4.3m
全高0.9m
翼面積1.85平方メートル
エンジンHS-510空冷レシプロエンジン×1(30馬力)
最大速度170km/h
巡航速度150km/h
最大上昇率7m/s
飛行高度100〜3,000m
上昇限度3,200m
制御可能距離60km
航続距離300km
連続飛行時間2時間
燃料搭載量18リットル

ASN-104多用途戦術無人偵察機(D-4)は、西北工業大学無人機研究所(のち西安愛生技術集団に改組)が開発した軍民両用の小型UAV(unmanned aerial vehicle:無人航空機)で低高度での偵察・測量・空中撮影、農薬散布などの用途に使用される[1][2]。D-4は開発当初の名称で、後に企業名に因んでASN-104と改称された。

【ASN-104の性能】
西北工業大学無人機研究所では、1960年代からBa-2(靶-2)やBa-7(靶-7/ASN-7)といった無人標的機の開発を行っており、ASN-104/D-4はその技術的蓄積を生かして開発された機体である[3]。

ASN-104無人機は、通常のレシプロ単発機を小型化したような外観で、機体構造はプラスチック製でグラスファイバーにより補強されている。推進力は機首に装着されたHS-510型4気筒2サイクル空冷レシプロエンジン(最大出力30馬力)によって得る[1]。エンジン出力は地上からの無線制御が可能[2]。レシプロエンジンの燃料は自動車のガソリンエンジンを使用[1]。

離陸の際は、地上に設置した可搬式カタパルトに載せてロケットブースターにより発射させる[1][2][4]。後には、東風EQ1240野戦トラックの荷台にターンテーブルを置きその上にカタパルトを搭載して輸送車輌から直接発射させることも可能となった[5]。車輌からの発射の場合、ロケットブースターの噴煙を避けるため発射機を真横に向けてから射出を行う。機内にはパラシュートが搭載されており、回収の際に展開して着地するため滑走路は必要ない。胴体底部には着地の際の衝撃を和らげるスキッドが装着されている[6]。

機内の第二区画(容積0.34×0.33×0.35m)、第5区画(同0.30×0.34×0.35m)、第8区画(同0.24×0.24×0.24m)の3箇所に撮影用機材などの各種装備を搭載可能[2]。偵察任務の際には、航空写真撮影用カメラと前方監視赤外線装置/可視TVセンサーを搭載する[1][2]。センサーが捉えた映像は、リアルタイムで地上に配信、もしくは機内の記憶装置に記録される[1]。航空写真撮影用カメラは、最大1,700平方メートルの範囲を撮影することができる。写真のサイズは18cm×18cm[1]。

ASN-104無人機システムは、ASN-104無人機6機、カタパルト、無人機輸送車輌、指揮統制車輌、通信制御車輌、写真処理車輌、画像処理車輌等で構成される[1][6]。指揮統制車輌には管制手と指揮官の二名が搭乗する[6]。必要に応じて、無線追跡・遠隔操作システムを指揮統制車輌から取り外して、一人で携行輸送することも可能[1]。写真は写真処理車輌で現像作業を行い、画像情報は画像処理車輌で処理を行う[1]。

【配備状況】
ASN-104は中国軍が運用を行った第一世代の戦術URAV(unmanned reconnaissance aerial vehicle:無人偵察機)であり、主に陸軍部隊において戦場偵察、砲兵部隊の観測任務、国境警備などに使用されている[1]。D-4/ASN-104の開発開始は1980年3月、二年後の1982年10月に初飛行に成功。1985年から小規模生産を開始した[1]。

ASN-104の設計は成功と見なされた様で、1990年代には改良型のASN-105が登場して軍への配備が進められている。さらに、21世紀に入ると発展型のASN-215が登場しているが、こちらの配備状況は不明。

【参考資料】
[1]Chinese Defence Today「ASN-104/105 Unmanned Reconnaissance Aerial Vehicle」
[2]空军世界「ASN-105多用途侦察无人机」
[3]Yefim Gordon and Dimitriy komissarov『Chinese Aircraft China's aviation industry since 1951』/HUKOKI PUBLICATIONS/2008)298〜300頁
[4]「ASN-104 reconnaissance UAV」(Yefim Gordon and Dimitriy komissarov『Chinese Aircraft China's aviation industry since 1951』/HUKOKI PUBLICATIONS/2008)301頁
[5]「ASN-105B reconnaissance UAV」(Yefim Gordon and Dimitriy komissarov『Chinese Aircraft China's aviation industry since 1951』/HUKOKI PUBLICATIONS/2008)301〜302頁
[6]中国武器大全「ASN-104(D-4)/105 无人驾驶侦察机」

【関連事項】
ASN-105 戦術無人偵察機
ASN-215戦術無人偵察機
中国陸軍

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