日本の周辺国が装備する兵器のデータベース





▼側面図


▼車体後部の地雷敷設装置図


▼地雷敷設装置の試験を行うGBL-120


性能緒元
重量25.5トン
全長9.6m
全幅3.02m
全高3.405m(機銃も含む)
エンジン12150-L3液冷ディーゼル 430hp
最高速度45km/h
航続距離300km
武装地雷(252発)
 12.7mm重機関銃×1
装甲有り(車体、操縦席)
乗員2名(敷設装置操作手、操縦手)

GBL-120/GQL-120自動地雷敷設車(中国語ではGBL-120/GQL-120型履帯式自動布雷車)は、82式/82A式軍用ドーザーのシャーシを流用して開発された地雷敷設車両である。この車両の名称はGBL-120とGQL-120の2つが確認されているが、以下ではGBL-120を使用する。

1970年代の中国軍にとっての最大の脅威は、国境を接するソ連の膨大な機甲部隊であった。戦車の能力で劣る中国軍では、ソ連分の進軍を食い止める装備として地雷を重視していた。そこで問題となったのは、敵の急速な侵攻に対応して迅速に前線に展開し、多数の地雷を短時間に埋設することが可能な自走式地雷敷設車両の開発が求められた。そして、この車両は、敵との接触の危険性の高い前線において安全に埋設作業を行うため一定程度の装甲を有することとされた。

開発は1975年から開始され、1984年には最初の試作車両が完成し各種試験に供された。そこで得られたデータを基に、1987年には試製2号車が製作された。実用試験を経て、1988年12月に設計案が正式に批准され、「GBL-120型履帯式自動布雷車」の制式名が与えられた。また、1992年には、GBL-120の改良型である、GBL-122装輪式自動地雷敷設車が開発された。

GBL-120の車体は、前述した通り工兵部隊の82式/82A式軍用ドーザーをベースに箱型装甲シャーシを載せて製作されている。この装甲シャーシは、7.62mm機銃に対する防護能力を有している。車体前方には操縦手/敷設装置操作手の座席が設けられ、車体中部には敷設用地雷が搭載される。車内には通信機、夜間暗視装置、ペリスコープが装備されており夜間の敷設作業も可能。自衛用装備として操縦室上面に12.7mm重機関銃を搭載する。

操縦系統に79式中戦車に採用された油圧式パワーステアリングが導入されたことから、操縦性は良好なものになった。登場スペースを広く取ったことも、長時間の走行での疲労軽減に役立っている。主機と変速機は、車体前方の搭乗スペースの下部に設けられている。これにより、車体の中央〜後部の広い空間を地雷搭載用に使用することが可能となった。主機は12150L-8 4サイクル12気筒水冷ディーゼル(411hp)で、これは62式軽戦車(WZ-131)と同じものである。変速機は59式戦車(WZ-120/ZTZ-59/T-54)のものを流用しており、前進5段後進1段となっている。

GBL-120の地雷敷設装置は、車体前方に排土板、車体中央に地雷搭載庫と装置の制御装置が置かれ、最後部には鋤型地雷埋設装置が装備されている。排土板は、硬い土壌に敷設する際、地面を耕して柔らかくするために使用される。車体中央の地雷搭載庫は、14層に分割されており、各層に18個のGLD0214対戦車地雷、もしくはGLD-215対戦車地雷を搭載する。最大搭載量は252個になる。地雷埋設装置は鋤状になっており、先端の鋤が土を掘り起こして、その溝に地雷貯蔵庫から送り出された地雷を設置、その後に土を被せて埋設する仕組みになっている。この装置の構造は、中国北方の農村で使用されていた鋤などの農耕器具の原理が応用されており、開発陣ではGLB-120を「装甲播種機(種蒔き機)」とあだ名をつけていた。地雷の敷設作業は全自動化されており、敷設作業を行う際には、事前に敷設に関する諸元入力を行う。敷設作業は自動で行われ、敷設装置操作手は 油圧クラッチと電磁式クラッチの操作を行うのみで済む。地雷の埋設間隔は、3m、4m、5m間隔の3パターンから選択する。GBL-120は、極めて硬い地盤や傾斜地でも地雷埋設を行うことが可能。15〜20分で全弾の埋設が可能であり、4両のGBL-120により、1kmに渡って幅60m〜80mの地雷原を15分から20分以内に敷設することができる。

【参考資料】
担克装甲車両 2007年2月号「我国自行研制的GBL120型履帯式自動布雷車」
中国武器大全

中国陸軍

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