日本の周辺国が装備する兵器のデータベース


▼自走ミサイル発射機

▼「藍箭7」(LJ-7)対戦車ミサイル

▼観測・照準車両

▼前線観測員による搬送輸送が可能なレーザー照準装置など


性能緒元(LJ-7対戦車ミサイル)
全長
直径
重量
弾頭
射程2,000〜8,000m
誘導方法セミアクティブ・レーザー誘導式

GT-6自走対戦車ミサイル・システム(GT-6反坦克導弾武器系統)は、ADK-10(KD-10 HJ-10)空対地ミサイルをベースに開発された地上部隊向けの対戦車ミサイル・システム[1]。開発は中国北方工業集団公司(NORINCO)によって行われた。GT-6は輸出用の名称で、中国軍では未採用のため制式名称は付与されていない。主に中東諸国に対して販売活動が実施されている。現在、アラブ首長国連邦との間で、現地生産に関する交渉が進められており、妥結の折には両国の合弁企業が設立されライセンス生産が行われるものと見られている[3]。

【性能】
GT-6自走対戦車ミサイル・システムは、「藍箭7」型対戦車ミサイル(LJ-7)、レーザー照準装置、ミサイル発射機搭載車両、観測・照準車両等で構成される[1]。

ミサイル発射機搭載車両は、6×6野戦トラックの荷台に搭載された昇降式アームの先端に照準システムと8連装ランチャーが装着されている独特の形状をしている[1]。自走発射機の全備重量は19tで、路上最高速度は85km/h。ミサイル発射の際には、車体に備えられたジャッキを使用して車体を安定化させた上で、アームを展開する。展開時のアームの先端は地上5mの高さになる[1]。高い位置に照準装置を持ってくることにより、遠方の目標の探知が可能となる。さらに、森林や丘などに車体を隠した状態でアームを展開すれば、車体を敵に晒すことなく目標に対してミサイルを発射することが出来る利点がある。

自走発射機に合計8発搭載されるLJ-7対戦車ミサイルは、AKD-10/KD-10/HJ-10空対地ミサイルの派生型であり、射程は2,000〜8,000mと中国の対戦車ミサイルの中では最も長い[1]。LJ-7は目標に対するトップアタック能力を有しており、戦車などの目標の弱点である装甲の薄い上面部への攻撃が可能[1]。貫通能力は不明であるが、原型のAKD-10の場合はRHA換算で1,400mmの貫通能力を有しているとされる[2]。

誘導システムは、セミアクティブ・レーザー誘導システムを採用しており、レーザー照準装置から照射されたレーザービームによって目標に誘導される。照準システムは赤外線暗視装置も内蔵されており、夜間や悪天候下においても目標の探知が可能[1]。通常は自走発射機に搭載されたレーザー照準装置により誘導されるが、別の車両もしくは前線観測員が携行するレーザー照準装置による誘導も可能。レーザー照準装置の最大照射距離は6〜8km[1][3]。ミサイルの飛翔時間が47秒の場合、そのうち17秒間レーザーを照射し続ける必要があるとされる[1]。GT-6システムは、マイナス32度から50度までの気温条件において正常に運用できるように設計されている[1]。

【参考資料】
[1]John Wu「HJ10反坦克導弾性能公開」(『漢和防務評論』2009年6月号/No.56)26頁
[2]Chinese Military Aviation「KD-10」
[3]「埃及同中國加強軍事合作」(『漢和防務評論』2011年6月号/No.80)46頁

【関連】
AKD-10空対地ミサイル(KD-10/HJ-10/SD-2)
中国陸軍

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