日本の周辺国が装備する兵器のデータベース


▼HJ-73A


▼HJ-73A/B/D型


▼HJ-73Aの原型 9M14 Malyutka(AT-3 Sagger)


HJ-73A性能緒元
全長868
直径120
重量11.3kg
最大速度120m(毎秒)
射程500m〜3000m
誘導方式手動式指令照準線式
装甲貫通能力400〜500mm
発射速度2発(毎分)

HJ-73はソ連の9M14 Malyutka(AT-3 Sagger)を基に開発され、中国軍がはじめて大量に配備した対戦車ミサイルである。

HJ-73の開発は1966年から北京工業学院で開始された。1969年の中ソ国境紛争では、中国軍の対戦車兵器の旧式化が明白になったことから、新型対戦車ミサイルの開発は急務となった。開発が一気に進展するのは1971年に複数のルートから9M14の現物を入手してからである。1973年から9M14のリバースエンジニアリングが開始され、1979年から部隊への配備が開始された。

最初に配備されたHJ-73Aは、原型となった9M14と同じ手動式指令照準線式誘導方式を採用しているが、改良を加えたことで命中率は原型よりも高い70%に向上しているとのこと。照準装置とミサイル本体はそれぞれグラスファイバー製アタッシュケースに収納され、発射の際にはアタッシュケースのガイドレールに装着される。ミサイル収納/発射器の重量は20圈⊂判狒置と合わせて一式40圓砲覆襦M効射程は500〜3000m、貫通能力は均質鋼板400〜500弌飛行速度は毎秒120m。飛行速度が遅いため風の影響を受けやすいことや、命中までの時間がかかることで照準手が反撃を受ける可能性が高いなど、原型の9M14と同様の欠点を持っている。

1980年代末に実用化されたHJ-73Bは、従来の誘導方式に加えて赤外線照準装置による半自動指令照準線式を採用した。これは最大で4つの発射器を制御可能。命中率は90%に向上した。最小射程は400m、貫通能力も僅かに向上した。HJ-73Cは、従来型の手動式指令照準線式を廃して完全に半自動指令照準線式に移行したタイプ。成型炸薬の容量を増加、貫通力を強化することでERAへの対策としたのも特徴。しかしそれによる重量増(コントロール装置、照準器、ミサイル収納/発射器をあわせた重量は52kgに増大)で戦術機動性は犠牲となった。HJ-73Dは、外国への輸出を視野に入れて開発された改良型で、1995年に完成した。弾頭をタンデム式にすることでERAへの対策を行ったのが特徴。これが中国における最初のタンデム型弾頭のATMとなる。最新改良型のHJ-73Eは、照準装置の性能を向上させ照準手の負担を軽減すると共に、改良型のタンデム型弾頭により貫通能力を均質鋼板で最大800个剖化したタイプ。

HJ-73は、歩兵部隊に広く配備されたほか、ソ連のBMP-1歩兵戦闘車の中国版である86式歩兵戦闘車にも搭載された。また、86式のシャーシを流用して4連装発射器を装備した自走対戦車ミサイル車両も2種類(ミサイル収納式発射機のWZ504と型番不明の固定式4連装発射機型)が開発された。

21世紀に入っても、03式空挺歩兵戦闘車05式水陸両用歩兵戦闘車(ZBD-05/ZBD-2000)08式装輪歩兵戦闘車「雪豹」(ZBL-08)等の新型AFVの対戦車ATMとしてHJ-73が採用されている。

HJ-73の性能は現代のATMとしては旧式化が進んでいるが、歩兵1〜2名で携行できる簡便な対戦車ミサイルとしての価値は健在であり、今後も改良を重ねて配備が継続されるものと思われる。

【参考資料】
兵工科技 2005年1月号「中国反坦克導弾的四次飛躍」
兵工科技 2005年9月号「長盛不衰的紅箭-73反坦克導家族」
Chinese Defence Today
Global Security
Missile.index
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