日本の周辺国が装備する兵器のデータベース




HN-5A性能緒元
全長1,460mm
直径722mm
ミサイル重量10.2kg
発射機全備重量16.5kg
最大速度500m/s
射程800〜4,400m
高度50〜2,500m
誘導方式後方赤外線誘導(HN-5)
 全方位赤外線誘導(HN-5A/B/C)

紅纓5(HN-5)はソ連製の携帯地対空ミサイル9K32ストレラ2(SA-7 Grail)を原型として開発された中国第一世代の携帯地対空ミサイル。紅纓5の存在が公になったのは1984年の国慶節軍事パレードであった。

紅纓5は兵士単独での携帯、運用が可能な携帯地対空ミサイル。誘導方式は赤外線照準方式を採用、ただし赤外線探知機の能力の問題から目標後方からの攻撃のみ可能な点は9K32ストレラ2と同様であった。その後、赤外線探知器を改良して全方位からの攻撃を可能にした紅纓5A(紅纓5甲/HN-5A)、紅纓5Bが開発されることになる。しかし改良型でも260m/毎秒(後方)、150m/毎秒(正面)以上の速度で飛行する目標への攻撃は不可能であった。

紅纓-5は9K32ストレラ2ゆずりの射程の短さ、赤外線シーカーの能力の限界から後方からの攻撃しか出来ずフレアーなどの欺瞞手段に脆弱、炸薬の少なさから目標を確実に撃墜できないなどの問題点が当初から存在した。紅纓5の限界は開発当初から認識されており、後継の「前衛」シリーズ(QW-1など)「飛弩」シリーズ(FN-6FN-16)携帯地対空ミサイルが開発されたことで、紅纓5は第二線級部隊への装備に移管されつつある。具体的な配備先は、第二線級機械化歩兵師団・旅団、対空砲部隊の防空ミサイル連隊、予備役対空砲部隊、東南沿岸都市の民兵防空部隊と船舶輸送部隊などである。機械化歩兵師団・旅団での運用の際には、北京212などの4輪駆動車に2名の紅纓5射手と2名の発射補助員を乗せて1個防空ミサイル分隊として運用を行っている。

紅纓5は中国以外にもアフガニスタン(反ソ連武装勢力)、バングラデシュ、ボリビア、カンボジア、イラン、イラク、ミャンマー、パキスタン、タイといった複数の国への輸出が行われており、パキスタンでは「Anza MK.1」の名称でライセンス生産が実施された[2][4]。

なお紅纓の中国語発音はHong Yingとなるが、略称はHYよりもHNの方がよく使用されている。おそらく対艦ミサイルの海鷹(Hai Ying)の略称「HY」との混同を避ける狙いがあるものと思われる。

紅纓5(HN-5)9K32ストレラ2を基に国産化
紅纓5A(紅纓5甲/HN-5A)赤外線照準装置の向上、ミサイルの大型化
紅纓5B(HN-5B)赤外線照準装置の向上
紅纓5B1(HN-5B1)詳細不明
紅纓5C(HN-5C)輸出向けに開発されたHN-5Aの車載型。武装ターレット、四連装発射機2基、照準装置(赤外線照準機+テレビ式照準機)、射撃統制装置などで構成されている。各種車両への搭載が可能であり、HRB-230トラックやWZ-551装輪装甲車に搭載したモデルが提案された。輸出成約は得られなかったが、中国軍で運用が行われている[5]。

【参考資料】
[1]坦克装甲車両 2005年2月号「紅色天網編織者-中国便携式防空導弾全覧」
[2]Chinese Defence Today「HongYing 5 (HN-5) Shoulder-Fired Air Defence Missile」
[3]中国武器大全「“红缨五号”(红旗-5号)便携式防空导弹」
[4]The SIPRI Arms Transfers Database
[5]Jane's Land-Based Air Defence 2006-2007「CNPMIEC HN-5C(Hongying-5C)low-altitude surface-to-air missile system」(Jane's Information Group)121〜122頁

中国陸軍

amazon

▼特集:自衛隊機vs中国機▼


▼特集:中国の海軍力▼


▼特集:中国海軍▼


▼中国巡航ミサイル▼


























































メンバーのみ編集できます