日本の周辺国が装備する兵器のデータベース





▼乗員区画の様子。


性能緒元
戦闘重量7トン
全長5.2m
全幅2.25m
全高1.86m
エンジン6気筒液冷ディーゼル
最高速度120km/h
渡水深度1.5m
武装12.7mm重機関銃×1
装甲防弾鋼板
乗員4+7〜8名
物資搭載能力1.5トン

QL-550装輪装甲車(中国語ではQL-550軽型輪式装甲車)は中国北方工業公司(NORINCO)が開発した4×4装輪装甲車である。

QL-550は、低強度紛争や対テロ作戦などでの運用を前提として、緊急展開能力が高く各種任務に柔軟に対処可能な小型装輪装甲車として開発が行われた。開発においては、各種兵装を搭載可能なこと、高い機動性能、相応の防御能力が求められた。05式装輪装甲車「新星」(ZFB-05/新星2002)のような民用車のシャーシの流用は行われず、軍用車両として一から設計が行われている。エンジンなど流用可能な民生品は使用されたが、サスペンション、防弾タイヤ、駆動装置、ブレーキシステムなどは新たに設計開発された。設計作業では、NORINCOが過去に開発した90式/92式装輪装甲車(WZ-551/WZ-551A)のノウハウが各所に活かされたとのこと。

QL-550は、車体前部が動力部、中央部が乗員区画、後部が乗車兵員区画になっている。動力部を車体前部においたことで、車体中部から後部にかけて一体の広い乗車スペースを確保することに成功した。これは、乗員と登場歩兵の意思疎通においても有利な配置となっている。車体全面は避弾経始を考慮した傾斜の付いたものになっているが、操縦手と副操縦手席の部分は良好な視界を確保するために一段高くされており、防弾ガラスで囲われている。4名の乗員はそれぞれ固有の乗降用ドアが用意されている。搭乗歩兵は側面のドア、及び後部ハッチから乗降を行う。操縦系統にはパワーステアリングが採用されており、操縦手の疲労軽減が図られている。操縦系統はコンピュータ制御され、各種データは操縦手座席の液晶パネルに表示される。

QL-550の戦闘重量は7トン、全長5.2m、全幅2.25m、全高1.86m、最高時速は120km/h。車体は防弾鋼板で構成され、全周からの7.62mm小銃弾に抗堪する。軽量・コンパクト化により、90式/92式装輪装甲車(WZ-551/WZ-551A)と同等の防御能力と搭載力を有しながら、接地圧や燃費は大幅に改善されている。旋回半径は7mと90式/92式装輪装甲車(WZ-551/WZ-551A)の3分の1。戦略機動性を確保するために、輸送機による空輸や空中投下能力が付与されている。

乗員は車体中部の4つの座席に搭乗する。車体後部には最大8名の兵員が搭乗可能なスペースが用意されている。物資輸送の際には最大搭載能力は1.5トン。乗員の体調に配慮して空調設備が装備されている。信頼性向上のため、自己診断システムが搭載されている。その他の装備としては、自動消火システムとNBC防護システム、GPS航法システムが標準装備されている。

固定武装としては、標準型では車体上部中央のキューポラに12.7mm重機関銃1挺を装備しているが、これに換えて対戦車ミサイルや対空ミサイルを搭載することも可能。乗車歩兵は必要に応じて車体上部のハッチを開けて乗車射撃を行う。

QL-550は、良好な機動性と相応の防護能力を活かして、機械化部隊、空挺部隊、緊急展開部隊などで、兵員輸送、偵察、治安維持、物資輸送、救護車などの各種任務を遂行することが想定されている。

QL-550の試作車は2005年に完成し、5,000kmに及ぶ走行試験を行い、翌2006年には30,000kmに及ぶ総合性能試験が実施された。現状では中国軍への配備については不明であるが、今後海外への販売活動も積極的に行われるものと推測されている。

【参考資料】
文家剛「中国QL550軽型輪式装甲車」『兵器知識』2006年7月号(《兵器知識》雑誌社)
Chinese Defence Today

中国陸軍

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