日本の周辺国が装備する兵器のデータベース






▼SH-1の試作型と思われる車輌。45口径155mm榴弾砲を搭載



性能緒元
重量22.0トン
最高速度90km/h
武装52口径155mm榴弾砲×1門
 88式12.7mm重機関銃(QJC-88)×1門
装甲あり(断片防御程度)
乗員6名

近年、仏GIAT(現ネクスター社)のカエサル(CAESAR)や瑞ボフォース社のFH-77Bのように、野戦用トラックに155mm榴弾砲を搭載した装輪式自走砲が各国で登場しているが、中国でもNORINCO(North Industries Corporation:中国北方工業公司)が同様の装輪式155mm自走榴弾砲を開発しているのが確認されている。開発は2002年から始まったとの由。

この自走砲は万山特殊車両製造廠製のWS-250 6×6トラックをベースに、車体前部には断片防御可能な装甲を施し(一両製作された試作車両では通常のキャブのまま)、車体後部には45口径155mm榴弾砲と射撃の反動を吸収するための大型駐鋤を搭載している。この砲は、1987年に完成したPLL-01 155mm榴弾砲(WA-021)の45口径155mm榴弾砲をベースに開発されたと推測されている。戦闘重量は22トンで、中国空軍のIL-76MD輸送機Y-8輸送機(運輸8/An-12)輸送機などの大型輸送機での移動が可能。路上速度は最高75km/h。摂氏50度から−40度までの環境で運用を行う事が出来る。自走状態から射撃状態になるまでの所要時間は1分。試作型では、45口径155mm榴弾砲が搭載されていたが、SH-1の備砲は、さらに長砲身の52口径155mm砲になっている。この砲は、05式155mm自走榴弾砲(PLZ-05)と同じ物ではないかとの説も有る。NATO規格の各種155mm砲弾の発射が可能で、モジュラー型装薬を採用している。最大射程はERFB(Extend Range Full Bore:低抵抗)弾は30km、ERFB-BB(Extend Range Full Bore-Bass Bleed:低抵抗ベースブリード)弾は39km。ERFB-BB-RA(Extend Range Full Bore-Bass Bleed Rocket Assisted:低抵抗ベースブリード/ロケット推進)弾をフル装薬で発射した場合の最大射程は53kmにも及ぶという。レーザー誘導砲弾の発射も可能。

発射速度は装弾補助装置を使って毎分4〜6発。俯仰角度は20〜72度(0〜+70度の説も有)、方向射角は左右20度。砲口には初速感知用のセンサーが装備され、これが射撃管制システムと連動している。また先進的なC4IRシステムも導入されており、ネットワーク化されているという。1輌の運用に必要な兵員は6名で、全員が車体前部の装甲区画に搭乗できる。給弾用の弾薬運搬車(20発搭載)も開発されている。運用はSH-1が6輌と指揮管制車輌が1輌で1個砲兵中隊を構成し、4個中隊(SH-1計24輌)で1個砲兵大隊を編制する。

2002年から各国での兵器ショーで宣伝が行われている。アラブ首長国連邦(UAE)で行われたIDEX2007ではSH-1という名称で展示された。最初のユーザーとなったのはパキスタンで、2007年頃にNORINCOとの間で売買契約に調印[7]。購入台数は明らかにされなかったが、推測では96輌のSH-1を購入したと見積もられている。2009年には最初のSH-1がパキスタン軍に引き渡されている。2013年3月には、ミャンマーの軍事パレードにおいてSH-1が登場し、同国もSH-1を導入していることが明らかになった[8]

中国軍では現在の所配備は行われていないとされるが、将来的には装輪車両中心で構成された緊急展開部隊へ配備されるのではないかと推測もある。

【参考資料】
[1]軍事研究 2007年5月号「先進国を脅かす中東の防衛産業」(株ジャパン・ミリタリー・レビュー)
[2]世界航空航天博覧 2005年1月下半月号「中国自行火炮的発展概況」
[3]Chinese Defense Today「SH1 155mm Self-Propelled Howitzer」
[4]Jane's Defence Weekly
[5]International Assessment and Strategy Center「Research IDEX 2007 Showcases Chinas Productive Weapons Sector」
[6]中華網「詳訊:中国推出新型155mm輪式自走加榴砲」
[7]軍武狂人夢「SH-1 155mm 52倍徑卡車自走砲/SH-2 122mm卡車自走砲」
[8]Chinese Defense Blog「Norinco SH-1 Truck-mounted 155mm Gun-Howitzer of the Tatmadaw」(2013年3月30日)

中国陸軍

amazon

▼特集:自衛隊機vs中国機▼


▼特集:中国の海軍力▼


▼特集:中国海軍▼


▼中国巡航ミサイル▼


























































メンバーのみ編集できます