日本の周辺国が装備する兵器のデータベース





▼プロトタイプ車両か?


性能緒元(梟龍XL-TB)
全備重量11.5t
全長8m
全幅2.5m
全高  
エンジンカミンズ社製ディーゼルエンジン/182hp
カミンズ社製ディーゼルエンジン/201hp
シュタイアー社製3.2L直列六気筒ディーゼルエンジン/215hp
最高速度90km/h
航続距離600km
武装96式122mm榴弾砲(PL-96)×1(砲弾24発搭載)
発射速度6〜8発/分
俯仰角度0〜+70度
方向射界左右各30度
乗員4〜5名

96式122俑愧橡ぁPL-96)性能緒元
口径121.92(4.8インチ)
砲身長4.785mm(マズルブレーキ込み)、4,270mm(マズルブレーキ含まず)
初速690m/秒
発射可能砲弾榴弾、HEAT弾、ERFB弾、ERFB-BB弾、ERFB-BB-RA弾、クラスター弾、発煙弾、照明弾等
最大射程15,400m(榴弾)、18,000m(ERFB弾)、22,000m(ERFB-BB弾)、27,000m(ERFB-BB-RA弾)

SH-2は、NORINCO(North Industries Corporation:中国北方工業公司)が開発した国際市場向けの装輪式自走榴弾砲。最初に撮影された試作車輌は、非装甲の6×6トラックに96式122mm榴弾砲(PL-96)を搭載したタイプであった[1]。その後、2007年2月にアラブ首長国連邦(UAE)で行われたIDEX2007に展示された車輌模型では、シャーシが装甲トラックに変更され、SH-2という名称もここで明らかにされた[2][3]。

SH-2のシャーシは武漢梟龍汽車技術有限公司が開発した梟龍XL-TB 6×6装甲トラックを使用している。XL-TBは各種兵器を搭載するプラットフォームとして開発され、3.6tまでの兵装搭載能力を有している[4]。車体前方は動力部となっている。エンジンはユーザーの要望に応じて3種類の出力の異なるディーゼルエンジンから選択可能[4]。路上最高速度は90km/hで、600kmの航続距離を有している[4][5]。6×6式の車輪は路上状態に合わせてタイヤの空気圧を調整することが可能で、旋回の際には前輪と後輪が同時に展開することで旋回半径を減らす工夫が取り入れられている[5][6]。

乗員が搭乗するキャビン部分は装甲が施されており、前席には車長と操縦手、後部座席には操砲要員2〜3名が乗車する。キャビンには対NBC防護システムが標準装備されている[7]。キャビン直後の車体中央部は、122mm榴弾砲が設置されており、射撃の際には操砲要員が展開して操作を実施する[2]。

車体最後部には、砲弾や各種装置を収めるコンテナと、射撃の衝撃を吸収する折り畳み式のスペードが装備されている。SH-2の搭載砲弾数は24発とされる[5]。

搭載砲はソ連のD-30 122mm榴弾砲をベースに開発された96式122mm榴弾砲。使用可能な砲弾は、榴弾、HEAT弾、ERFB(Extend Range Full Bore:低抵抗)弾、ERFB-BB(Extend Range Full Bore-Bass Bleed:低抵抗ベースブリード)弾、クラスター弾、発煙弾、照明弾、ERFB-BB-RA(Extend Range Full Bore-Bass Bleed Rocket Assisted:低抵抗ベースブリード/ロケット推進)弾と多種に及ぶ。最大射程は、通常榴弾で15,400m、ERFB弾で18,000m、ERFB-BB弾で22,000m、ERFB-BB-RA弾で27,000m[5]。

SH-2は、停車して40〜50秒以内射撃体勢を整え、砲弾6発を発射後、走行状態に戻って陣地転換を開始するまでの一連のプロセスを2分以内に行う能力を備えている[5][6]。SH-2の射撃統制システムは、弾道計算機、コントロールパネル、衛星位置測定システム、目標照準システク、通信システム、データリンクシステムなどで構成されている[5]。これらの装置はモジュール化されており、整備を容易にすると共に、故障の際には速やかな交換が可能[5]。モジュール化により、各種装置を換装することでアップグレードを実施するのにも適している[5]。

SH-2は、6両で一個中隊を、4個中隊で一個大隊を編制する。中国空軍のIL-76MD輸送機Y-8輸送機(運輸8/An-12)による空輸が可能[5]。

SH-2は本格的な自走榴弾砲と牽引式榴弾砲の中間に位置する車輌という事が出来る。装軌式自走砲と比較すると、全周射撃が不可能、路外機動性に劣る、車体後部にオープントップで122mm榴弾砲を搭載しているため乗員の防護性に限界がある等自走砲としての性能では及ばない部分も多い。その代わり、装軌式自走砲よりも調達費用や運用コストを抑える事が可能となる。また、牽引砲と比較すると自走化により陣地展開の迅速化が図られ戦術的機動性が向上、牽引車両が不要になり、操作要員を削減する事で部隊の省力化・コンパクト化を実現し得るなどのメリットがある。

NORINCOでは、輸出向けの装輪式簡易自走砲としてSH-2のほかにもSH-1 155mm装輪自走榴弾砲SH-5 105mm装輪自走榴弾砲を実用化しており、ユーザーの要望に応じてさまざまな口径の簡易自走砲を提供できる体制を整えており、今後各国への売込みが行われるものと思われる。

【参考資料】
[1]中华网-军事图库「中国新D30122榴弹炮」(2006年4月5日)
[2]清谷信一「先進国を脅かす中東の防衛産業」(『軍事研究』 2007年5月号 28〜37頁/株ジャパン・ミリタリー・レビュー)
[3]International Assessment and Strategy Center「Research IDEX 2007 Showcases Chinas Productive Weapons Sector」
[4]武汉枭龙汽车技术有限公司公式サイト「xlw-TB越野汽车」
[5]Chinese Defence Today「SH2 122mm Self-Propelled Howitzer」
[6]徐亚栋「中国SH5型105毫米车载榴弹炮」(『兵器知识』2010.11.A/《兵器知识》杂志社)24〜26頁
[7]SH2 122-mm Self-Propelled Howitzer Military-Today.com

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