日本の周辺国が装備する兵器のデータベース




性能緒元
重量11t
全長8m
全幅2.5m
全高
エンジンカミンズ社製ディーゼルエンジン/182hp
カミンズ社製ディーゼルエンジン/201hp
シュタイアー社製3.2L直列六気筒ディーゼルエンジン/215hp
最高速度100km/h
航続距離800km
渡川深度1m
武装105mm榴弾砲×1
発射速度8発/分
俯仰角度0〜+70度
方向射界左右30度
最小射程1.5km
最小射程12km(M1榴弾)、15km(ERFB弾)、18.2km(ERFB-BB弾)
使用砲弾榴弾、ERFB弾、ERFB-BB弾など
乗員5名(車長、操縦手、操砲要員3名)

SH-5 105mm装輪自走榴弾砲(中国語ではSH5型105毫米車載榴弾炮)は、NORINCO(North Industries Corporation:中国北方工業公司)が輸出向けに開発した装輪式の新型自走榴弾砲[1]。SH-5の設計主任は銭林方技師[2]。105mmという口径の榴弾砲は中国軍では使用されておらず、SH-5は完全に外国軍隊向けに開発された自走榴弾砲である。

SH-2のシャーシは武漢梟龍汽車技術有限公司が開発した梟龍XL-TB 6×6装甲トラックを使用している。XL-TBは各種兵器を搭載するプラットフォームとして開発され、3.6tまでの兵装搭載能力を有している[3]。榴弾砲はキャビン後方の車体中央部に搭載されている。全備重量は11tで、215馬力のエンジンを搭載して路上最高速度100km/hを発揮する[1]。エンジンは出力の異なる3種類が用意されており、ユーザーの要望に応じて変更が可能[3]。Y-8輸送機(運輸8/An-12)やC-130輸送機などでの空中輸送も容易で、高い戦略的機動性を発揮することができる。6×6式の車輪は路上状態に合わせてタイヤの空気圧を調整することが可能であり、旋回の際には前輪と後輪が同時に展開することで旋回半径を減らす工夫が取り入れられている[1]。乗員が搭乗するキャビン部分は装甲が施されており、前席には車長と操縦手、後部座席には操砲要員3名が乗車する。操砲要員は射撃の際には榴弾砲が設置されている荷台に上がり給弾作業を実施する。乗員の体力消耗を抑えるため、車内には空調が完備されている[1]。

搭載する105mm榴弾砲は、俯仰角度0〜+70度、方向射界左右30度で、間接射撃だけでなく目標への直射も可能[1]。射程は最小射程が1,500m、最大射程はM1榴弾で12km、ERFB(Extend Range Full Bore:低抵抗)弾で15km、ERFB-BB(Extend Range Full Bore-Bass Bleed:低抵抗ベースブリード)弾で18.2km[1]。発射速度は毎分8発。砲弾は車体後部の弾薬収納箱に納められており、搭載数は合計40発。弾薬収納箱の隣には予備タイヤ2本が収納されている。車体尾部には折りたたみ式のスペード2基が備えられており、射撃の際には地面に設置させて衝撃を吸収する[1]。走行状態から射撃開始までに要する時間は45〜50秒。通常は、射撃開始後に砲弾6発を打ち込むと、対砲兵射撃を避けるため陣地転換を行い再び砲撃を実施するという攻撃パターンを取る[1]。

SH-5は充実した射撃統制システムを備えているのが特徴であり、車輌位置測定装置、データリンクシステム、弾道計算機、コントロールパネル、配電盤、慣性誘導システム、交流駆動装置、方位/高低センサー、射角制限機、半自動操縦台、車体角度センサー、通信装置などから構成されている[1]。上級部隊から指令を受けるだけでなく、データリンク機能や車輌位置測定システムを利用して独自に作戦を遂行する能力を備えているとされる[1]。

SH-5は本格的な自走榴弾砲と牽引式榴弾砲の中間に位置する車輌という事が出来る。装軌式自走砲と比較すると、全周射撃が不可能、路外機動性に劣る、車体後部にオープントップで105mm榴弾砲を搭載しているため乗員の防護性に限界がある等自走砲としての性能では及ばない部分も多い。その代わり、装軌式自走砲よりも調達費用や運用コストを抑える事が可能となる。また、牽引砲と比較すると自走化により陣地展開の迅速化が図られ戦術的機動性が向上、牽引車両が不要になり、操作要員を削減する事で部隊の省力化・コンパクト化を実現し得るなどのメリットがある。

SH-5は、輸出向けということもあり充実した射撃統制システムやデータリンク機能を搭載し、人間工学に配慮した設計を施し車内には空調を完備するなど、商品としての価値を高めるためのさまざまな措置が取られている。

NORINCOでは、輸出向けの装輪式簡易自走砲としてSH-5のほかにもSH-1 155mm装輪自走榴弾砲SH-2 122mm装輪自走榴弾砲を実用化しており、ユーザーの要望に応じてさまざまな口径の簡易自走砲を提供できる体制を整えており、今後各国への売込みが行われるものと思われる。

【参考資料】
[1]徐亚栋「中国SH5型105毫米车载榴弹炮」(『兵器知识』2010.11.A/《兵器知识》杂志社)24〜26頁
[2]China Military Power「Mashup China markets SH-5 105mm self-propelled Artillery to foreign countries」(2011年7月27日)
[3]武汉枭龙汽车技术有限公司公式サイト「xlw-TB越野汽车」

中国陸軍

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