日本周辺国の軍事兵器 - GCZ-110多用途装甲工兵車




GCZ-110は、中国北方工業集団公司(NORINCO)が開発した多用途装甲工兵車。21世紀に入ってから部隊での運用が確認されている。

シャーシは79式戦車を基にしているが、足回りは96式戦車のような転輪6つに上部支持輪付きのものに変更している。搭載エンジンは排気口が車体左側に位置することや、その形状から79式が搭載する12150L系統のエンジンを使用していると推測される。戦車と共通のシャーシを採用したことで、一定の防護性能と機械化部隊に追随可能な野外機動性能を確保する事に成功した。

主な任務は、機械化部隊所属のの工兵向け装甲作業車であり、道路の応急修理や軍用道路の開設、(非爆発系の)障害物の除去、森林地帯での通路開削、破損車両の回収などを含んでいる。任務に必要な装備として、車体前部に搭載した大型ドーザー、車体上部のクレーン、ウインチを備えているが、自衛用火器の搭載は確認されていない。

GCZ-110性能緒元
重量37.5トン
全長9.86m
全幅3.34m
全高2.95m
エンジン-
最高速度-
航続距離-
武装なし
装甲-
乗員3名

【参考資料】
Army Guide「TYPE GCZ110」

【関連事項】
79式
中国陸軍