日本周辺国の軍事兵器 - GCZ-111水陸両用装甲工兵車



GCZ-111は、中国北方工業集団公司(NORINCO)が開発した水陸両用装甲工兵車。海軍陸戦隊や陸軍の水陸両用部隊向け装備として開発された。

シャーシは水上航行能力を有する63A式水陸両用戦車のものをベースにしているが、各種機材の搭載により重量は63A式の20トンから25トンに増加し、浮力確保のため車体が延長された。上部支持輪無しの6つの転輪は63A式を踏襲しているが、重量バランスの変化に伴い転輪の取り付け位置が変更(車体前側に4つ、残りは間隔を広げて取り付け)された。シャーシ上部左側に固定式戦闘室を増設、車体前部に大型ドーザー、車体上部にショベルとフォークを組み合わせた多用途アームクレーンを備えている。

GCZ-111は、着上陸作戦において水際地帯に設置された障害物を除去して部隊の揚陸を容易にすること、確保した橋頭堡に第二陣以降の部隊の展開に必要な埠頭を構築する作業に従事することが想定されている。

GCZ-110性能緒元
重量25トン
全長11.012m
全幅3.366m
全高3.19m
エンジン-
最高速度(陸上/水上)-
航続距離-
武装なし
装甲圧延溶接鋼板装甲
乗員3名

【参考資料】
Army Guide「TYPE GCZ111」

【関連事項】
63A式水陸両用戦車(WZ-213/ZTS-63A)
77式水陸両用装甲兵員輸送車(WZ-511)
中国陸軍
中国海軍