日本周辺国の軍事兵器 - JJ-7練習機(殲教7/FT-7/MiG-21)




性能緒元
重量8,500kg(最大離陸重量)
全長14.89m
全幅7.15m
全高4.11m
エンジン渦噴13F(WP13F) A/B 64.7kN ×1
最大速度M1.6
航続距離1,459km(機内燃料のみ)、2,500km(増槽付き)
上昇限度16,000m
武装23mm機関砲もしくは30mm機関砲×1
PL-5赤外線誘導空対空ミサイル(霹靂5)
乗員2名

J-7(MiG-21)をベースに複座に改造された高等練習機。陳腐化したJJ-6練習機の後継として開発された。貴州航空機工業(GAIC)によって1981年から開発が始まり、1985年7月に初飛行に成功した。その後直ぐに量産が始まり中国空軍・海軍に配備されているほか、F-7を導入した各国でも採用されている。

派生型としては、FT-7、FT-7A, FT-7B, FT-7P, FT-7N, FT-7PG、FT-7BG等がある。FT-7Pは、パキスタン向けの機体で電子装備やコンポーネントの品質が向上しており、射出座席はマーチンベイカー社製の物に換装されている。FT-7PGはF-7PGの複座型、FT-7BGはF-7BGの複座型で、両機とも電子装備などは原型に準じているが、主翼はダブルデルタ翼ではなく従来型のデルタ翼が踏襲されている。

JJ-7は、J-7やJ-8などへの移行訓練を行う超音速練習機としての運用が行われているが、1990年代に導入が開始されたSu-27SK戦闘機とは機体性能や電子装備などに格差が大きく、移行訓練には適さないことが判明した。そのため、中国では新世代戦闘機の機種転換訓練用にJL-9練習機「山鷹」(教練9/CY-1/FTC-2000)、L-15練習機「猟鷹」といった新型超音速練習機を開発することになった。長期間にわたったJJ-7の生産が終了したのは2017年3月22日で、この日、中国空軍に引き渡された二機が最後の生産機となった[4]。

【参考資料】
[1]Chinese Defence Today
[2]貴州航空工業集団公司公式サイト
[3]空軍世界
[4]新华网-军事「解放军最后两架歼教7交付:疑似新型无人机现身」(2017年3月23日)http://slide.mil.news.sina.com.cn/k/slide_8_193_49...(2018年5月15日閲覧)

J-7戦闘機(殲撃7/F-7/MiG-21)
中国空軍