否定派の主張

敵軍に急襲されかねない緊迫した状況下で、わざわざ弾薬を無駄に使うはずがない。物資不足で敗戦を余儀なくされた日本が、弾薬を無駄にしてまで「一般人を遊興で30万殺害した」というのは異常である。

反論

誰も主張していないそんな異常な説を持ち出すほうが異常である。
中国は「日本軍は遊興で民間人を30万人殺した」と主張しているわけではない。30万というのは「軍人」と「民間人」の犠牲者を合わせた数字であるし、遊び半分で殺したかどうかなど言及してさえいないだろう。

その他、明らかにおかしい点を指摘すると、まず昭和20年頃と違って、日中戦争初期の日本軍は決して物資不足ではなかった。アメリカと戦争していた時期とアメリカから物資を輸入できていた時期を同列に語れるわけがない。
また当時は南京を落とせば戦争が終わると思われていたので、弾薬を惜しむ必要はなかったはずである(弾薬の量については当時の日本軍の弾薬量で大量虐殺は可能を参照)。もちろん銃撃以外の方法での殺害もあった。

中国軍は南京防衛に主力を使っており、南京陥落の時点では中国軍の反撃は予想されなかった。揚子江対岸にも日本軍が進出しており、城外の敗残兵も陥落後2日程度でほとんど殲滅されている。したがって「敵軍に急襲されかねない緊迫した状況」なるものは存在しなかった。
その後に行なわれたのは、安全区に逃げ込んだ中国兵の掃討であった。すでに抵抗の意志を失った敗残兵であったにも関わらず、日本軍は捕虜とすることなくただちにそれを殺害するという方針を貫いた。
否定論者はなぜか民間人だけを犠牲者と扱うことが多いが、虐殺の犠牲者の多くには中国兵が含まれているのである。

ここでは民間人(市民、農民)だけに話をしぼるとして、それらが集団殺害されたケースは以下の2通りだろう。

1.敗残兵と入り交じって戦場を集団脱出している際に、まとめて殺害された。
2.いわゆる「便衣兵」摘出において、嫌疑を受けて連行、殺害された。

これらは軍事行動としての位置づけであるから、日本軍は当然のことと考えていた。決して「遊興」としての殺人ではない。
これらに比べれば規模はずっと小さくなるが、兵士個人による民間人殺害も確かに存在した。「徴発」に伴う殺害、不審者の即時処刑、強姦後の殺害などが確認されている。
しかし私的な殺人だからといって、それが「遊興」などという軽薄な動機で行なわれたとは断言できない。それよりも、虐殺の動機はいくらでもあったで述べたようないくつもの動機が複合して殺害に至ったと考えるのが自然である。中には「遊興」で民間人を殺す場合もあったかもしれないが、それは全体から見ればごく一部に過ぎないだろう。
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