南京事件FAQ - 紅卍字会の埋葬隊の服装に不審な点はない

否定派の主張

1996年2月24日放送のNHKスペシャル『映像の世紀』では、1938年1月の紅卍字会の埋葬作業風景とされる映像が流れた。しかし外国人カメラマンは前年12月に南京を退去しているのだから、そのようなものが撮影されたはずがない。
また登場する作業員の服装も紅卍字会のそれと異なっている。紅卍字会は腕章や隊旗のみに「卍」のマークが描かれているのが正式であるのに、制服の腹部に卍マークが描かれている。つまりこれは紅卍字会に見せかけたニセモノなのである。(東中野修道『南京大虐殺の徹底検証』pp304-305)

反論

南京には1月6日にはアメリカ大使館員が復帰しており、カメラを持っていた可能性は否定されない。
また、紅卍字会の埋葬班班長だった高瑞玉の証言によれば、上着かベストに卍マークを描くのが正式で、間に合わない者が腕章に卍マークを付けていたとされる(『南京大虐殺否定論13のウソ』p130)。つまり映像がニセモノという証拠にはならない。単に1月時点で埋葬作業をしていたことの補強材料になるだけである。