南京事件FAQ - 国際委員会が報告する犠牲者は49人ではない

否定派の主張

事件当時の南京安全区国際委員会の報告から死者を総計しても49人にしかならない。南京大虐殺とされているが、実際の犠牲者はたったの49人である。

反論

この「49人」というのは、「国際委員会文書」中「日本軍の暴行記録」に記録された個別事例につき、板倉由明が数えた死者の数字に過ぎない。

「日本軍の暴行記録」は文字通り日本兵が起こした各種の暴行事件に関する記録である。国際委員会が南京の日本大使館などに提出した文書(被害報告)であり、現在ではすべては残っていないが400件ほどが発見されている。
「暴行記録」では殺人以外にも強姦や暴行など多くの事件が報告されている。しかしこれに記されている被害は、難民や委員から多く届けられたもののうち、比較的きちんと調査されたものだけという点に注意しなくてはならない。実際の届出はその何倍もあったし、届けられなかった事件を含めればさらに多いのである。

そもそもこの「暴行記録」は、あまりに酷い日本兵の態度の改善を求めるため、その実例を挙げて提出した文書であって、日本軍による被害を網羅する目的で作成されたものではない。これを日本軍の暴虐行為のすべてであるかのように印象操作するのは大きな欺瞞である。

「暴行記録」の他にも外国人が残した文書は多数あり、「事件」もいろいろと記録されている。いずれにしても、外国人が見聞した範囲がそんなに広いわけではなく、「49人」は「氷山の一角」と見るのが妥当である。何よりその数字を導き出した板倉自身が、民間人犠牲者数を「五千から八千」と推定している。

細かいことになるが、「49人」というのは明らかな数え間違いで、実際には「58人」が正確。なお、中には「49件」と誤記する人、「死者49人と報告していた」と書く人もいる。

資料:日本軍の暴行記録―「49人」か?
http://www.geocities.jp/yu77799/49nin.html
資料:「国際委員会文書」の告発
http://www.geocities.jp/yu77799/kokusaiiinkai.html